No.500473

Unlimited Blade Works IN ソードアート・オンライン 6話 衛宮士郎

http://www.tinami.com/view/491579 の続きです。
めちゃくちゃ説明パートですね。そろそろSAO編2回目も終了予定です。

2012-10-26 10:20:02 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:5625   閲覧ユーザー数:5509

その後ラフコフのアジトに向かおうとしたプレイヤー達だったが、セイバーがその歩みを止めた。

「言っても誰もいないです、今頃軍が忙しいと思います」

ぽつと喋った一言に当てられ偵察隊として何人かがアジトに向かって確認をするとアジトらしき場所はあったのだが、プレイヤーは一人も居なくなっていた。

「どういうことだセイバー」

キリトがセイバーに聞くとセイバーは少し辛そうな表情をした後、

「・・エミヤさんが殆どのプレイヤーを牢獄エリアに送りました」

「何だって?」

セイバーは最初は凛として喋っていたが喋るたびに表情が崩れていく。

「エミヤ・・さんは自分の命を使って私・・」

サチがセイバーの話に割り込んでくる。

「うんん。違うよ「私」じゃない、エミヤさんは私たちを救ってくれた」

「うん、そうだったねエミヤさんが皆を救ってくれたんだよね・・エミヤもう私泣いてもいい?この作戦が終わるまで泣いちゃダメって言われたけど・・もう終わったから泣いてもいい?」

そう言うとセイバーは空を見上げてエミヤエミヤと連呼しながら涙を零す。

「けど!けどエミヤは黒猫団の皆を!」

キリは未だに信じられないように声を荒げながら言葉を続ける。

そんなキリトをサチは抱き締める。

「うん。あの時私はエミヤに一回殺されたんだ、でもちゃんと抱き締めれる、ちゃんとこの場所に生きてる、ずっと会いたかったキリト。話がしたかった、私元気だよって。」

抱きしめられたキリトは再度抱き締めて何かを喋ろうとしたが声が出ず・・ただしっかりとサチを抱きしめた。

 

「あー・・なんていうか今の状況で非常に聞きにくいのですがー・・どうしてサチが生きていて、アーチ・・エミヤはあんな行為をしたのでしょうか・・?」

クラインがおずおずと聞いてくるのを見た討伐隊のメンバーはこの空気読めよという目線が送れられる。

「いえ・・今のうちに話してたほうがいいでしょう」

サチはキリトの抱擁を解いてみんなの前に立ちセイバーの方に目線をずらすがまだしゃべれる様子ではなかったので先に話を始める。

「とりあえず私から状況を話させて頂きますね、私は28層が最前線の時に・・エミヤの手によって一旦殺されました。石版にも刻まれたから間違いないです。」

ざわざわと当たりがざわめく。

「でその瞬間キリトが石版の前にワープさせられて石版に私が殺されたって文章が刻まれたんでしょう・・・でも多分キリトは10秒もその前に居なかったんでしょう」

その時にキリトは「あ」と声を上げる。

「そ・・そうか、あの結晶アイテムがあれば一度死んだプレイヤーも10秒以内なら復活できる。一度刻まれたメッセージを削除することも可能なはずだけど、あの時の最前線にも死んだプレイヤーが復活できるアイテムがイベントでドロップするなんて話はなかったはずだ。エミヤはどうしてそのアイテムを手に入れる事ができたんだそもそもなんでエミヤはあんなことを・・!」

キリトひらめいた言葉を連続していう。

サチも理由とアイテムのことまでは聞かされていないらしく、首を振る。

そんな時に群衆を割って士郎があるてきてみんなの前に立つ。

「聞いてくれ・・・・俺の現実世界の名前は・・衛宮 士郎だ」

キリトを初めとする目線が一気に俺に向けられる。

「じゃ・・じゃぁあのエミヤは士郎の関係者か何かか?親族とか?」

クラインが声を掛けてくる多分俺のことを心配してるんだろう。

「ありがとうクラインでも大丈夫だ、エミヤは俺自身だ・・・あいつも衛宮 士郎だ」

「は?何を言ってるんだお前」

クラインが驚きを通り越して呆れを現れしている表情をする。

「信じられないのは無理もない・・けどあいつは間違いなく俺で・・いや未来の俺だ」

一度言葉を切りアスナに応急処置してもらった腕の包帯を取る。そこには肌色の士郎には似合わないエミヤの腕がひっついていた。

「あいつは俺と同じキャラデータでログインしていただんろう・・と言うか俺があとからログインしてきたと行ったほうがいいのかな・・?」

その褐色肌の腕を動かして動くことをアピールした後に、インベントリに入っていたインゴットを取り出す。

「・・どうするつもりだ士郎」

 

「――――投影、開始<<トレース・オン>>」

 

魔術でもなく、心意でもない、只のソードスキルを発動させ名も無き剣、ありふれた剣をソードスキルによって剣製する。

「多分これで、黒猫団のみんなとセイバーは俺がエミヤのソードスキルを使ってるのを納得してくれただろう?」

黒猫団のみんなも驚いた用にこっちを見ている、そしてセイバーも。

「この腕が移植されてからかな・・スキル欄に点滅しているのが確認できてウィンドウを開いたら自動的に追加されてた。」

士郎は淡々としゃべる。

「それとだ・・この腕から今も尚情報が・・これまでエミヤが体験してきた現実・・というか情報というかそういうのが溢れているんだが、その中に結晶の答えがあった、あのエミヤは2度目なんだこの世界に来るのが」

自分でも驚いたことを喋ってる感じがしたのだが、情報どうりに話すとそういう事になる。

「・・えっと、つまりどういうことだ?」

クラインが首をかしげながらいう。

「簡潔に言うと。このソードアートオンラインをあいつは2回目なんだ、そのデータを引き継いてあいつはこの世界に・・2回目のソードアートオンラインの世界に来た」

「・・・ちょっとまってくれ士郎、それはあのエミヤは1度このソードアートオンラインをクリアしているということになるのか?」

キリトの疑問に頷いて答える。

「あいつはクリアしてから・・多分説明してもわからないから省くが・・未来から召喚されたんだろう。俺の世界じゃよくある・・よくあっても困るがあった出来事だ」

「じゃぁ・・あいつはソードアートオンラインを一度クリアした士郎って事になるのか?」

クラインの疑問に頷き補足をする。

「勿論ソードアートオンラインをクリアして俺がああなったわけじゃないがその後いろいろあってああなったと思う」

曖昧な返事にキリトやクライン他のメンバーも信じられないといった表情を見せる。

「まあ、信じられないと思うからまたこのゲームをクリアしたら現実世界で話そうそのほうが時間をかけてゆっくりと喋れるだろう」

「た、確かに嘘かもしれないがもし士郎が言っていることが正しいのならば未来にはこのゲームはクリアしたことになるんだよな!ということは俺たちもクリア出来る可能があるっていうことだもんな!」

クラインが飛び跳ねるように喜ぶ。

「・・だとしても、エミヤが何故あんな行動をとったか私には理解できません、士郎とエミヤ二人が協力すればその先にたどり着けたはずです。」

セイバーの問いかけに俺は首を振る。

「今の・・俺ではそのことについて理解できないけど未来の俺現実世界に戻って気づけると思うだからちょっと待っててくれないかセイバー」

セイバーはその言葉を聞いて誰にも聞こえないように。

「エミヤと一緒のいい方しないでください・・卑怯じゃないですか。」

そう誰にも聞こえないように呟いてエミヤの周りから離れる。

「それじゃぁ・・サチはどういうことなんだ?」

今度はキリトが話しかけてくる。

「サチは・・言いづらいがエミヤが体験したソードアートオンラインではサチは死んでる・・・いや月夜の黒猫団はあのトラップで全滅してたんだ。」

キリトはその答えに納得がいっていないようで首を振る。

「それならばあの時普通に助けてくれればよかったじゃないか!」

「・・・・・言いづらいがキリト前のソードアートオンラインでは多分サチのためにクリスマスイベントのために無茶なレベリングをしたんじゃないのかな、前のクリスマスイベントの時と同じように、多分クリアにはそれが必要だったんだと思う」

キリトは未だ納得がいかなようだったが士郎の前から立ち去ろうとするときはたと気づいた。

「何故前のソードアートオンラインのことを士郎が知ってるんだ?」

キリトがそう言うと集まっていたプレイヤーがそういえばそうだと口を揃えて言ってきた。

「・・・やっぱり言われたか、この腕だよ、この腕に詰まった知識が俺の中にも流れてる・・未来の記憶とあいつの想いまでは理解できないが、ある程度のことはこの腕に詰まってる。」

「・・・βテスターってレベルじゃないな・・同じRPGをニューゲームって感じの技だなそれ」

キリトがもうなんでもいいよと言ったかのように呆れながら話す。

「エミヤは多分、歴史通りにしたかったんだろう、歴史通りに行けばクリアは確実だから、そしてそのクリアに関係しているのは・・・これ以上言ったら歴史が変わるかもしれないから・・この辺にしておくか」

士郎は空を見ながらつぶやくと再度みんなを見る。

「・・・・さてと忘れろとまでは言わないけどこれでこの話は終了でいいかな?」

ほかのプレイヤーの幾人かはまだ納得した様子ではなかったが、クラインが気を使ってプレイヤー達を散らす。

 

無事、とは言い難い結果になったがラフコフのメンバーを討伐が成功し犯罪者プレイヤーの人数は減っていくだろう。

そう思いながらホームに戻ろうとした時に届いたメールを見てメールの主の元に急ぐ。

 

「どうしたセイバー、俺に聞きたいことでもあるのか?」

日が落ちて薄暗い町並みに紛れ込んでいたセイバーの肩がビクリと動く。

「・・・本当に同じ人間なんですね」

俺の言葉を聞いたセイバーはぼそと一言つぶやく。

「一つ聞かせてください士郎、エミヤが体験してきた前のソードアートオンラインでは私は死んでいたんですか?」

「・・・・」

その記憶は確かに俺に引き継がれている、そうあの時の感触さえも感情さえも、

「セイバー、経緯までは俺は思い出せてない・・と言ったらおかしいか、わからないが。」

一度言葉を切って息を吸い込むような形をとる、勿論データ上のやり取りなので息を吸い込むなんてことはできないが。

「前のソードアートオンラインではエミヤがセイバーを殺した」

セイバーはやっぱりそうでしたかと一言ぼそっと言うとありがとうと付け足すと帰路に着き、長年離れていた軍の宿舎に向かう。

その背中に俺は何も話しかけられなかった。


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