No.483962

乱世に降り立った聖闘士 第ニ話

瑠璃石さん

こちらでは随分と久しぶりの投稿になります。
家庭のほうで不幸があり心身ともに疲労していましたが、大分立ち直り始めたのでリハビリのつもりで書き上げました。

楽しんで頂ければ幸いです。

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2012-09-14 23:05:18 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:5426   閲覧ユーザー数:5160

 

「・・・というのはどうでしょうか?」

 

楽進は作戦の要である星矢達に向かって意見を求める。

 

「いいんじゃないか?」

 

「うん。これなら僕達も『私利私欲』という聖闘士の制約に触れないよ」

 

慎重派である瞬と氷河が楽進の策に賛同するということは問題はない。

 

「なら早速向かおう!!」

 

「おう!!」

 

なので柴龍と星矢が立ち上がる。

 

「ここの防衛は俺と瞬に任せろ」

 

「星矢と柴龍は賊の侵入を防いでよ」

 

「いきましょう!!」

 

 

楽進を先頭に村の青年団を集めて賊を迎え撃つ部隊を設立。

 

部隊の内訳は隊長に楽進。

 

副隊長に李典と于禁。

 

そして実行部隊に星矢と柴龍を含む村の武装兵(といっても鍬や鉈といった農具を改造した程度の装備)

 

計十数人で賊を迎え撃つ為に出発していった。

 

 

 

 

 

「大丈夫かの~」

 

楽進達の出発を見守っている村の長老は賊との数の違いに若者達が生きて孵ってこれるかということを心配しているが、

 

 

「星矢と柴龍がいるのだ。農民から賊に移ったよな非戦闘民が何百万いようと相手にならんさ」

 

「僕達の役目は皆が無事に帰ってくるまでの村の護衛と、帰って来た皆を笑顔で迎えることだよ」

 

 

人数の差があっても星矢と柴龍がいれば大丈夫と表情を変えない氷河。

 

そして瞬の優しい言葉に戦いを行う仲間たちの身を案じながらも、帰ってくる場所を守る為自らの戦いをすることを決める長老。

 

 

 

帰って来る楽進達を待つこともまた戦いであることを改めて認識させられた村人達。

 

 

氷河と瞬を筆頭に村で出来ることをし始めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

~ 荒野 ~

 

 

「それにしても、本当に荒れ果ててるんだな」

 

村を少し出ただけで緑は随分と少なくなった。

 

恐らく水の出が少ないことが自然の繁殖を侵害している原因なのだろう。

 

「これでも今はまだマシなほうですよ」

 

「そうやで~。乾季に入ると村かて水が足りんくなるんやから」

 

この荒れた時代では井戸を掘るのだって簡単ではない。

 

山間や緑のある地域なら井戸を掘れば少しは水も出てくるのだろうが、これほどまでに人手不足ではそれも容易ではない。

 

少しの間とはいえこの時代で生活をしている星矢と柴龍には二人の言葉の重さを十分に感じ取っていた。

 

 

「そろそろ目的の場所に近づきます。声の音量を抑えてください」

 

 

星矢や李典が話をしながら道を進んでいると、賊の多発しているポイントの近くにまでやってきたと楽進が全員に注意するように言ってくる。

 

 

「よし、ならここからは俺と柴龍」

 

「そして私の三人でいきます。李典、于禁。暫くの間皆を頼んだぞ」

 

「まかせぃ!」

 

「凪ちゃん、気をつけるの~!」

 

 

「いくぞ!」

 

「はい」

 

 

楽進は連れてきた村の兵を二人に任せ、星矢と柴龍と共に賊の休んでいると思われる場所へと潜入していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ 賊 ~

 

 

「お頭!!次の獲物はどこにします?!」

 

身なりに合わないほどのご馳走を広げ宴会をしている黄色い頭巾を被った賊の集団。

 

その中の一人がお頭と呼ぶリーダーに次の略奪場所を尋ねている。

 

「そうだな、近くに他の賊を追っ払ってやがる生意気な村があるらしい。そこにするか?」

 

酒を大口を開けて飲みながら標的を述べるお頭。

 

「同族を追っ払うですか?そんなところへいって大丈夫ッすか?」

 

同族を退けているということはそれなりの兵力を持つ村ということ。

 

それほどまでの力を持っている村に押し込んで大丈夫だろうかと下っ端は心配になる。

 

「ばっきゃろ!!俺達がそこいらのナマクラ部隊と一緒に考えんじゃねぇ!!それによ、他の奴らから奪った戦利品の品々がその村にはゴロゴロしてるってことでもあるんだぜ?!」

 

当然ながら賊は村を襲えば金品や食料をありったけ奪う。

 

言い方は悪いが、賊が人を殺すのはそのついででしかないのだ。

 

逆に言えば襲ってきた賊を撃退した場合、その賊が持っていた食料や金品、そして武器防具・馬。

 

それは全て村の物となる。

 

「腰抜けの村の奴らに金や武器が使いこなせるわけがねぇ。豚に真珠、猫に小判。俺達がキッチリ頂いて今後の役に立たせてやろうじゃねぇか」

 

お頭はそう言って再度酒を喰らう。

 

「それもそうっすね!!」

 

頭に釣られて下っ端も酒を笑いながら喰らう。

 

 

 

(ぐぐぐ!!この下種共が!!!)

 

(落ち着け、楽進)

 

 

 

賊の話を潜入しながら聞いていた三人だったが、二人の会話に楽進の怒りは爆発寸前。

 

星矢と柴龍が傍にいなければ単騎で突撃せんばかりの勢いだ。

 

 

(兎に角こいつらが村を狙っているのは確定した。明朝仕掛けるぞ)

 

 

危険を冒しただけの収穫はあった。

 

柴龍は星矢と楽進に明日賊に仕掛けるといって静かにこの場から立ち去っていく。

 

 

 

 

自分達の命が狙われているとは知らない賊たち。

 

人生で最後の大宴会を暢気に楽しむのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ 次の日 ~

 

 

 

「野郎共!!この先にたんまりと蓄えを持った村がある!!俺達で全部、根こそぎ頂こうじゃねぇか!!!」

 

 

 

 

---おぉーーー!!!!

 

 

 

 

お頭の号令に武器を掲げて雄叫びを上げる賊達。

 

「いくぜ!!!」

 

宝の山があると士気を挙げて村へと前進していく。

 

 

 

 

 

(動いた!)

 

 

 

 

 

そんな賊の行動を監視していた一人の影。

 

すぐに賊の動きを知らせるため動き始める。

 

 

 

 

「星矢、動いたようだぞ」

 

「ああ、ここからは俺たちの仕事だ」

 

村から借りた前掛けを装備している星矢と柴龍。

 

本来なら聖衣を着て行動したいのだが、この時代で星矢達の聖衣は目立ちすぎる。

 

それに説明するのも面倒なので聖衣の入っている箱は荷物入れということで通している為、中を開けることもできない。

 

そんな星矢達に丸腰では危険だと村人たちが余っている防具を貸してくれたのだ。

 

 

 

「とりあえず脅かして村に二度と来ないようにすれば良いんだろ?」

 

ああ。出来るだけ傷つけないでだ」

 

 

聖闘士の拳は女神とともに正義を守る為に使う。

 

禁を破れば聖闘士として二度と名乗ることはできない。

 

この決まりが乱世では重すぎるほどの足掛けとなっている。

 

 

「多少の怪我は大目に見てくれるよな?」

 

「相手は武装している。防具の上から加減して打ち込めばそこまで大事にはならんだろう」

 

 

星矢と柴龍はそう言っているが、忘れてはならない。

 

『聖闘士の拳は空を裂き、蹴りは大地を割る』ほどの威力がある。

 

それほどの攻撃力を持った彼らが多少の手加減をしたところで、この時代の防具など紙のような物のはず。

 

命は助かるかもしれないが、恐らくどう大きく見ても粉砕骨折からの再起不能は間違いない。

 

星矢達の実力を知っている者ならこれから相手をされる賊に同情しただろう。

 

 

 

「星矢さん、柴龍さん。賊が来ます!!」

 

 

 

そこへ偵察に出ていた楽進が血相を変えて戻ってきた。

 

 

「よし、なら後は俺たちに任せてくれ」

 

「楽進さんは下がっているんだ」

 

「いえ、私もご一緒に戦います!!」

 

 

星矢と柴龍にすれば楽進は守るべき友人。

 

戦うのは聖闘士である自分達の役目と思っているが、楽進もこの時代では有数の実力者。

 

彼女にも誰かが戦っている中で見学するという選択はない。

 

 

「・・・柴龍」

 

 

こういった場合の説得は自分より柴龍のほうがうまい。

 

そこで星矢は柴龍に話を任せる。

 

 

「楽進さん、断っても退いてくれないだろうからくるなとは言わない。しかし、俺達の前に決して出ないようにしてくれ」

 

 

柴龍と星矢の実力なら相手がどんな武器を持っていても大丈夫だが、それはあくまで自分達のこと。

 

自分の手の届かないところで動き回る楽進の補佐はできないので柴龍は自分か星矢の傍を離れないように念を押す。

 

 

「・・・わかりました」

 

 

自分を村の青年達と同じ扱いということは気に入らないが、二人の力は手合わせをしている自分が良くわかる。

 

色々と思うこともあるが楽進は柴龍としっかり約束する。

 

 

「おっ、来たようだぜ」

 

 

ちょうど話が終わったと同時に賊の大群が星矢達の前に姿を現した。

 

 

 

 

 

~ 賊 ~

 

 

「止まれ!!」

 

「これ以上先へ進むことは許さん!!」

 

前進している大群に向かって響き渡る二つの声。

 

「誰だ!!!」

 

賊のお頭はその場で急停止し声の主を探す。

 

「お頭!!奴ら目の前です!!」

 

「何!!」

 

まさか優に百はいる自分達の目の前に声の主はいるという。

 

「てめぇら何者だ!!」

 

お頭は星矢達の正体を確かめるために名乗らせる。

 

 

「この先の村で世話になっている星矢だ!!」

 

「同じく柴龍!!貴様達をこの先へは一歩も進ません!!」

 

 

敵の大群を見ても動じず名乗りを上げる星矢と柴龍。

 

 

「たった二人で俺達とやろうってのか!!」

 

「馬鹿な奴らだぜ!!」

 

「てめぇらの死体を村への手土産にしてやるぜ!!」

 

「ああ!!そうすりゃ俺達に逆らおうって馬鹿な奴はいなくなるだろうぜ!!」

 

 

反抗的なのが星矢と柴龍の二人ということで見下したように笑い出す賊。

 

実は柴龍の後ろに楽進もいたのだが、彼らの目に彼女は映らなかったのだろう。

 

 

「そうかな?」

 

「私利私欲のため他人を貶める貴様達に鉄槌を下す!!」

 

 

笑っている賊に向かって歩き始める柴龍と星矢。

 

 

「馬鹿な奴らだぜ、歯向かわなきゃもう少し長生きできたのによ」

 

「やっちまえ!!」

 

 

一斉に二人に襲い掛かるように命令を下すお頭。

 

 

「ひゃぁっはーー!!!」

 

「死ねぇーーー!!」

 

 

色んな物を斬ったのだろう、刃こぼれをしている剣を振り回しながら星矢と柴龍に襲い掛かる賊の兵。

 

普通の村人なら人を斬った剣や人殺しの常習犯である賊ということで身が竦むだろうが、

 

 

「遅い!!」

 

 

今目の前にいるのは地上の正義と平和のために神々とまで戦い勝ち抜いた星矢と柴龍。

 

賊程度の殺気などないに等しい。

 

 

 

---シュッ!!

 

 

 

「へっ?」

 

「何の真似だ?!」

 

 

 

向かってくる二人に向かい拳を突き出す動作をした星矢。

 

この意味のわからない行動に二人は唖然とする。

 

 

「けっ、なんでもねぇじゃねぇか?!」

 

「とっとと死にやがれ!!」

 

 

自分達の身体に何の変化もないことで改めて星矢に斬りかかる二人だったが、

 

 

 

 

---ッッ!!

 

 

 

 

「あぎゃっ?!」

 

「うぎゃぁっっ!!!」

 

 

 

 

---ドォーーーーンッッッ!!!

 

 

 

自分の身体に急に衝撃が起きたと思った瞬間、二人の体はまるで熊にでも殴られたかのように空へと舞い上がった。

 

 

「ありゃ?大分手加減したんだけど・・・」

 

 

懲らしめと悪さを再度しない程度の恐怖を与える為にわざと威力を落としたのだが、思いのほか賊の吹っ飛び方は凄い。

 

まるで自分達が敵の冥闘士達の技を受けた時のような反応だ。

 

 

「・・・もう少し加減しないと死んでしまうかもしれん」

 

 

今の二人の飛び方から柴龍はこの時代の賊の耐久度をある程度見極めたようだ。

 

 

「いっ、いいいまなにをしやがった!!!」

 

 

いきなり部下の二人がボロボロになって吹き飛んだのだ。

 

お頭は殆どパニックになりながら二人に怒鳴ってくる。

 

 

「はっ?見てただろ。二人の前掛けに一発拳打を打ち込んだだけだぜ」

 

「うむ。それ以外は何もしていないぞ」

 

 

お頭の問いに普通な態度で返事をする星矢と柴龍。

 

確かにマッハの速度を持つ二人にとって今の一撃はかなり緩やかであったことは間違いない。

 

 

「ふざけんな!!拳の一撃で人がボロボロになって空を飛ぶわけねぇだろうが!!!」

 

「きっとどっかに伏兵がいるかなんかのからくりがあるに違いねぇ!!」

 

「てめぇら!!奴らが何も出来ねえように全員で掛かれ!!」

 

 

 

 

 

---ウオォォォッッッ!!!

 

 

 

 

 

星矢の攻撃の正体を見極められない賊達は攻撃の手段を伏兵とかの第三者のかかわりがあると考え、横入りが入る暇がないほどの人海戦で押し切ることにした。

 

 

「ふっ、聖闘士の前で人の壁を作ることの無意味さを感じてみるか?」

 

 

向かってくる賊を見ながら星矢は腕を上下左右にゆっくりと揺さぶり始める。

 

その動きは星矢の守護星であるペガサスの正座を象っているのに気がついたのは柴龍だけであるが。

 

 

「ペガサス流星拳!!」

 

 

星矢の前に群がった賊に放たれる星矢の人の目に映らぬ高速の連打。

 

 

 

 

---シュンッッ!!

 

 

 

 

賊の群れの中を突っ切った星矢が停止すると同時に吹き飛んでいく数十にも上る賊達。

 

その全てが一撃で悶絶している。

 

 

「やれやれ。大怪我しないように手加減するのも楽じゃないな」

 

 

星矢が賊に打ち込んだのは流星拳の一発のみ。

 

それも手加減して防具の上からなのでどんなに重症でも肋骨骨折ぐらいですんでいるはずだ。

 

 

「ばっ、化けモンかてめぇら!!」

 

 

星矢だけでなく柴龍も群がってきた賊を星矢張りの流星拳で撃退している。

 

気がつけば五体満足で動いているのはお頭とその周りの数人のみ。

 

 

「あの村に近づかないと約束し、二度と略奪行為をしないとここで誓え。そうすれば見逃してやる」

 

「ふざけるな!!また昔みたいな官軍に略奪される惨めな生活にもどれって言うのか!!!」

 

「あんな地獄のような生活に戻るくらいなら殺されたほうがマシだ!!」

 

 

柴龍の慈悲に真っ向から否と答える賊。

 

この言葉だけでも漢の日ごろの行いが見て取れるようだ。

 

 

「そうか。ならば容赦はせん!!」

 

 

賊の言葉に柴龍は自らの小宇宙を高め始める。

 

「お前ら!!死にたくなかったら倒れている仲間を連れて後方へ下がれ!!グズグズするな!!」

 

星矢は柴龍のこれからやる行動を一瞬で理解し、倒れている賊を無理やりたたき起こしてきた道を帰らせはじめる。

 

 

「馬鹿にするな!!!」

 

 

自分達の身を案じてくれた星矢の言葉を無視して柴龍達に再び襲い掛かる賊達だったが、

 

 

 

「でぇぇぇやぁぁぁぁっっっ!!!」

 

 

 

 

---ズガァァァァァァァッッッッ!!!

 

 

 

 

賊の攻撃よりも早く柴龍の拳が大地に突き刺さった。

 

 

 

 

---ガガガガガガガッッッ

 

 

 

 

柴龍の小宇宙の満ちた拳によって大地は真っ二つに裂け、賊と柴龍・星矢の間には本来ありえるはずのない断崖が出来てしまった。

 

 

「「「「ッッッ!!!」」」」

 

 

大地を切り裂いた柴龍の一撃に言葉も出ない賊達。

 

 

「これでもまだ向かってくるというのなら、この一撃がお前たちの身体にぶつけられるということを肝に銘じておけ!!」

 

「柴龍はマジでやるからな。死ぬ気のある奴だけにしとけよ」

 

 

星矢はあっけらかに言っているが、柴龍の目はマジである。

 

マジで今の一撃を自分達に叩き込むと目が語っている。

 

 

「ひぃぃぃぃっ!!!」

 

「殺されるーー!!!!」

 

「化けモンだぁぁーー!!」

 

 

 

「てっ、てめぇら!!逃げるんじゃねぇ!!」

 

 

柴龍の殺気とも取れるマジな目に恐れを抱いて逃げ始める賊。

 

その殆どが負傷した賊なだけにこの恐怖と痛みで、今後そう簡単には賊に戻っては来ないだろう。

 

 

お頭の静止の言葉も虚しくあっという間に配下の賊はいなくなってしまった。

 

 

 

「後はアンタだけだぜ」

 

断崖を目の前で一ッ飛びしてやってきた星矢がお頭に声を掛ける。

 

 

「あれだけの穴を飛び越えるなんて人間じゃねぇ!!」

 

 

目の前に現れた星矢を見て腰を抜かすお頭。

 

 

「柴龍も言ってたけど、ここで退いて二度と悪さをしないなら見逃してやる。だけどもし嘘をついたり考えを改めないなら・・・・・」

 

 

星矢はそう言って拳をボキボキ鳴らしながらお頭を威圧し始める。

 

 

「ひぃぃぃ!!!もう二度と賊なんかしねぇよーーーー!!!!」

 

 

あまりの恐怖にお頭は泣きながら失禁し、一目散に星矢達の前から逃げ出していく。

 

 

 

「おーーい!!忘れるなよ!!悪さをしたらどこでも俺達が出て行くからなーーー!!!」

 

 

 

逃げ出した賊に向かって聞こえるように大きな声で念を入れる星矢。

 

 

 

『ひぃぃぃぃ!!!』

 

 

 

という賊の悲鳴が聞こえてきたような気がしたが、きっと幻聴ではないだろう。

 

 

「さて、村へ帰るか?」

 

「そうだな」

 

 

自分達の役目をおえて村のほうへと歩き始める星矢と柴龍。

 

 

 

 

二人が戦っている間、その攻撃力に驚き放心していた楽進が置いて行かれた事に気がついたのは、二人が待機していた李典達に指摘されたのと同時であった。

 

 

当然置いていかれた楽進は二人に怒ったのだが、小言が嫌いな星矢が一瞬にして立ち去ってしまった為、マラソンで全員が村に帰ることになってしまったのはご愛嬌である。

 

 

 

 

あとがき

 

というわけで、星矢と柴龍の戦いをお送り致しました。

本来なら賊退治でもアテナの許しがない以上暴力。

 

私はそう解釈していますが、一応人々を守る為の行為ということで今回は彼らが出張りました。

 

しかし話を組み立てていて思いましたが、星矢達の破壊力は反則過ぎw

普通なら間違いなく内臓粉砕は確実でしょう。

 

予定では次回 自称覇王様の登場。

 

いよいよ本格的に星矢達が乱世に乱入し、守るべきアテナを探す旅に出ます。

 

でわ、またどこかで。(^^)/


 
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