No.481483

Unlimited Blade Works IN ソードアート・オンライン 4話 赤鼻のトナカイ side 士郎

http://www.tinami.com/view/474454 の続きです。
誤字脱字あれば遠慮なくコメントしていていただけると嬉しいです。

2012-09-08 22:18:59 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:5122   閲覧ユーザー数:4976

 

士郎が意識不明とされている状態になってから幾日か過ぎた。

士郎は一層にあるとある教会で子供達といっしょに面倒を見てもらっている。

・・しかしあの事件の後一度も士郎の元に行っていない。

士郎にあうと嫌でも思い出される。

黒と白の双剣・・・士郎が持っていたものと恐らくサチが持っていた物が完全に一致するからだ。

今の士郎に何を言っても無駄なことはわかっているが・・自分を抑えられる自身がない・・

今のキリトは元地図屋のエミヤの事は置いておいて、サチが蘇るかもしれないというイベントアイテムを取るべくそのために必死にレベル上げを行なっていた。

 

アリの谷と言われる所で長い時間順番待ちをしてようやくとれた狩り場でアリを一匹一匹確実に葬っていく。

セットしていたタイマーがピピッと悲鳴を上げる。

それを確認すると大きくソードスキルを発動させて敵を一気に3匹なぎ払う。

その行為を行った後ダッシュで後ろに走り、安全エリアまで走る。

転がるように安全エリアに入るとポーションを取り出そうとしたが誤って落としてしまう。

それを拾うとするが体に力が入らず動く事ができない。

諦めて体を少し休めようと力を抜いて目を瞑ると頬っぺたに冷たい物が当たる感触がする。

目を開けるとクラインがポーションを持って俺の頬に貼り付けていた。

「・・・・何するんだクライン・・いや・・ありがとう」

それを手を動かして受け取ると一気に煽る。

HPバーの緑の部分が徐々に回復していくのを見る、後数秒もすればHPバーは回復するだろう。俺の体はまだしばらく休息はいるだろうが。

「・・あの谷に一人で行ってたのか・・安全マージンなんてあったもんじゃないだろう」

「待ち甲斐あれば、稼ぎがいあるってな・・正直に言えよクラインクリスマス限定ボスを狙っているのか?と」

クラインが一度驚いた顔をした後にやれやれと首を振った。

「鼠は売れる情報はなんでも売るんだよ、俺が狙っている情報を売るのも、クラインが俺の情報を買ったこととかもな・・」

クラインは頭を抱えてやっぱりそうかと一度つぶやいた後首を振りキリトの横に座る。

「しかしキリトよぉ、復活アイテムは魅力的だが、本当にそのアイテムが死んだ人間に聞くと思っているのか?」

「・・もしも、もしもだHP0になったプレイヤーは待機所みたいなところがあって・・」

「あぁ・・わかったわかった、お前がアイテムが欲しいのはわかった・・しかしボスモンスターだぞソロで勝てると思っているのか?俺たちと協力しろキリト。それでドロップしたアイテムは出したプレイヤーの物でいいじゃないか!」

クラインはキリトの肩を揺らしながら大きく声を荒げた。

途端にバツ悪そうな顔をしてすまんと言いながら手を離す。

「・・・それじゃぁ・・意味ないんだよ・・」

それだけ言うとキリトはその場から立ち去るためにふらつく足にムチを入れて立ち上がる。

「キリト・・おめぇ・・死ぬなよ・・絶対に死ぬなよ!!」

クラインは立ち去るキリトにそう言う事しかできなかった。

 

12月23日

 

「ヴァアアアアアアア」

ボスの悲鳴を聞きながらキリトはウィンドウを出すのを何度か失敗しつつもドロップしたアイテムを確認していく。

「還魂の聖晶石・・・これか、」

震える手を心でおさえつけながら実体化させる。

小さな結晶型アイテムをタッチしてヘルプウィンドウを表示させる。

 

<このアイテムのポップアウトメニューから使用を選ぶか、あるいは手に保持して《蘇生:プレイヤー名》と発生することで、対象プレイヤーが死亡してからその効果光が完全に消滅するまでの間(およそ十秒間)ならば対象のプレイヤーを蘇生させることができます。>

 

キリトは唯一縋っていた希望が打ち砕かれるのと同時に膝から崩れ落ちた。

 

「無様な格好だな黒の剣士・・」

あまりのショックだったのか、話しかけられるまでその存在に気づくことができなかった。

下を向いていた顔を上げて声の主を探す。

そこには赤い外套を装備して、黒と白の双剣を持つプレイヤーが立っていた。

途端にサチがPKされる瞬間が脳裏に写る。

「お前・・お前が・・サチを殺したっ!!」

そう言うと同時に背中にある剣を取り一気に攻撃を仕掛ける。

「お前がああああああああああああ」

がエミヤは一度も動くことなく横から現れた黄金の剣を持つ少女によってその攻撃を難なく防がれてしまう。

「久しいですねキリト、25層攻略戦以来ですか・・」

そのまま剣をなぎ払いキリトは堪らず後ろにはじけ飛ぶ。

「セイバー・・!?・・何故お前はサチを殺した奴を守る!」

今度はセイバーに向かってソードスキルを発動させるが今度はエミヤの白い剣によって筋力の圧倒的差によって思いっきり後方に飛ばされる。

「う・・・・」

地面を滑るように移動したキリトは呻くような声を上げながらも剣を握るのはやめない。

丁度そのころキリトの後ろ側からクラインたち風林火山のメンバーが様子を見に来た。

「あれは・・セイバー?それにあの時の褐色肌!おいキリトどういうことなんだ!それにあいつら・・オレンジだぞ!」

キリトはエミヤがオレンジ・・いやレッドプレイヤーと知っていたがセイバーまで犯罪者になってるとは思ってなかったらしく一瞬驚いた表情でセイバーを見る。

「・・・エミヤはサチ・・黒猫団の皆・・をPKしたんだ・・それといっしょにいるセイバーが犯罪者の可能性は低い・・」

キリトはエミヤを睨みながらクラインにずっと黙っていたことを話す。

クラインは驚愕するようにエミヤを見つめた後腰にある刀を抜く。

「てめぇ・・あの時あった時から胡散臭いと思っていたが・・・絶対に許さねぇ」

エミヤは数十人のプレイヤーが武器をこちらに向かって武器を構えているのを見て薄く笑ったあと投剣した。

キリトとクラインを狙っていたらしく、剣が弧を描きながら迫ってくる。

キリトは黒い剣を叩き落としたがその反動で後ろに吹き飛ばされる。

クラインは刀で防御したが圧倒的なパラメータの差でその防御も虚しく後ろにいた風林火山のメンバーを巻き込みながら飛ばされる。

「ぅっっ・・・・いっつ、なんだ・・あいつのパラメータは異常すぎるぞ・・」

クラインが仲間にぶつかって威力が軽減されたのか直ぐに立ち上がり刀を構えながら呻くように声を上げる。

「・・・ふっ言う必要がないんだが、私のレベルは93、普通に戦って勝てる相手ではないぞ?」

エミヤが薄く笑いながら本来ありえないことをその場にいるプレイヤーに告げた。

「・・・・レベル93・・?攻略組でもそんなレベル到達しているプレイヤーなんか・・」

キリトもようやく立ち上がりありえないことを言い放ったエミヤの方を見る。

もし本当にレベル93ならばレベル70のキリトに勝ち目はない、たとえクラインの助けがあったとしても勝てるはずがない。

「けど・・だけど、今ここでは引くことはできないんだよおおお!」

キリトはイエローまで下がったHPバーに気づきながらもソードスキルヴォーパルストライクを発動させ一気に貫こうとする。

「あああああああああああああああぁぁぁぁぁ」

セイバーが前に出ようとしたがエミヤは手でそれを制してキリトの必死の一撃を腹で受け止めた。

ザクッ!と大きな音と共にキリトの剣がエミヤに突き刺さるが

エミヤのHPバーを1割も削れずにバトルヒーリングスキルによってその少ないダメージも数十秒のうちに直ぐに回復されてしまう。

「・・これが圧倒的差とういものだ、諦めろキリト貴様に勝ち目はない」

そう耳元で語りかけてエミヤは黒い剣を手放し白い片手剣でソードスキルを発動させて動く事ができないキリトに振り下ろそうとした瞬間。

丁度キリトの後ろ辺に回廊結晶による転移門が現われる。

エミヤはキリトをその転移門の後ろ側に蹴り飛ばしその反動で一気に距離をとる。

セイバーも同じように離れていた。

キリトはうつ伏せで雪の中に倒れてこんなところに転移門でワープしてくるプレイヤーをひと目見ようとする。

転移門の歩いて出てくるのではなく空中で、そう投げ捨てられたように一人のプレイヤーが転移してくる。

「・・・士郎・・?」

そこに転移してきたプレイヤーは本来自分で動く事すらできないはずの士郎であった。

「士郎!逃げろ早く!!」

キリトは瞬間的に立ち上がりダッシュをかけ士郎に手を伸ばそうとするがそれを狙っていたかのような先回りでセイバーに邪魔をさせられる。

「どけ!セイバー、士郎が、」

無言でセイバーは剣を抜きキリトに行かせないようにするためにキリトの前方、士郎の前に立つ。

エミヤはその様子を見ながらゆっくりと士郎の元に近づいて行く。

「あー・・?」

士郎は前に会った時と同じように手を伸ばし何かを探している。

「無様だな、衛宮士郎、正義の味方になると誓ったお前がこんな風になるとはな・・これが私だと思うと嫌になる。」

「あ――――」

士郎は少し這いずるようにエミヤの元に近づき手を伸ばす。

「士郎!!逃げろ・・逃げてくれ・・」

キリトが泣きそうな声で士郎に声をかけるが今の士郎はそれを認識する事ができない。

クライン達も士郎の元に行こうとするがラフコフのメンバーによってそれを封じられる。

「士郎・・正義の味方にもなれず英雄にもなれず、そのまま何も成し遂げることもできず死んでいくのならば、その人生を終わらせてやろう。」

黒い剣をエミヤは士郎に向かって片手を振り上げる。

「やめろおおおお、やめてくれエミヤ!」

キリトはセイバーによって雪の味を味あわされていたがエミヤの言葉を聞いて叫ぶ。

士郎は這いずってようやくエミヤの傍まで行き下がったままのエミヤの右腕を長年探してきた物のように掴んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

斬鉄を落とせ!頭から、体からそういう命令が無意識に言われる。

言われた通りに斬鉄を落とし、自身の腕に魔術回路が通るのがわかる。

「――――投影、開始!<<トレース・オン!>>」

振り下ろされた干将を干将で防ぐが士郎が持っている干将が一合打ち合っただけで砕ける。

それを見た士郎はもう一方の手で持つ莫邪でエミヤの干将を防ごうとするが同じように砕ける。

しかし割れながらもエミヤの攻撃を押し返したらしくエミヤは莫邪を振り下ろす。

士郎はそれを雪の上を転がって回避してその勢いでその場に立つ。

「――――投影、開始<<トレース・オン>>」

再度魔術により投影をし士郎の身体が悲鳴を上げる。

「はぁっ・・はあっ・・・・っっ!・・・・1合で折れるのならば次は2合耐える剣を投影すればいい、イメージしろ俺・・」

士郎は息を吸いエミヤを見据える。

「ふっ!」

士郎は息を止めエミヤに攻撃を仕掛けようとする。

エミヤはそれを見て迎撃しようとするがラフコフのメンバーが風林火山の面々によって牢獄エリアに転送されているのを見て足で雪を巻き上げて視界を遮る。

「セイバー下がるぞ、退却だ」

エミヤが一言言うとラフコフのメンバー、セイバー達は雪煙の中に入っていった。

「・・エミヤ・・いやアーチャー次こそは決着をつける。俺自身の犯した事は、俺自身の手で・・」

 

 

士郎はアーチャーが去ったあとを見つめているとキリトとクラインに頭を思いっきり殴り倒されて雪に叩きつけられる。

「心配駆け上がってこのバカやろう!」

「大丈夫なのか士郎」

 

「心配しているのならいきなり殴るなよ・・」

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ???

 

カタカタカタ

キーボード叩いている男性が大きく息を吐く。

「プロジェクトガーディアンテストモデル復活を確認・・さんこれでよかったんすか?」

と呼ばれた男性は何がだと呟くように声をかける。

「こんな感じで復活に協力して・・って意味っすよ、たしかに腕に触るって割と高難易度だったっすけど・・」

「なら、問題がないだろうガーディアンプロジェクトは偶然の産物なので極力手を出さないつもりだったが・・まぁこういうデータも取れたんだ問題ないだろう。

「ま、たしかにそうっすね貴重なデータが取れましたっすからね。」

そういうとまたキーボードを弄りながらパソコンを操作する作業に戻る。

「プロジェクトアリスを守り手にれなばいいのだがな・・ガーディアン・・守護者よ」

そう言いモニターを見ると3人の仮想対がウィンドウに表示されていた。

一人は士郎、一人はエミヤ、一人は画像の更新が遅いのか動くことは無いが白銀の鎧を纏った片腕の剣士が写っていた・・・

 

side out

 


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