No.479612

とらドラif 竜児×奈々子 19

平賀一刀さん

19です。
18は前置きが長くなってしまい申し訳ないです。
後ひとつだけ、コメ返しはどこでするのがいいでしょうか?
いただいたコメント少ないながらも全部読ませていただいているのでなにか一言ずつでも返事をかければなと思うのですが……

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2012-09-04 05:45:08 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1974   閲覧ユーザー数:1923

 「ねえ、近くに洞窟があるんだけどさ・・・肝試ししない?」

 

食後に皆でトランプをしていると急に亜美ちゃんがこんなことを言う。

 

「むっ、いいなそれ、じゃあくじ引きで二人一組をつくって順番に行くか!」

 

その一言でとんとん拍子で進んだ突発肝試し大会。

ちょうど6人ということでくじ引きで3組作って順番に出発という形になった。

 

そしてくじ引きの結果

みのり+祐作

 

竜児+大河

 

亜美+奈々子  という組み合わせに決まる。

 

まずは一組目

北村櫛枝ペア

体育会系2人ということもあり速攻で出てきた。

亜美ちゃんがつまんなーいと文句を垂れていたが2組目はスルーして出発。

なぜか櫛枝さんがつやつやしてたけど気にしないようにしよう。

 

2組目

高須君逢坂さんペア

高須君と一緒にいける逢坂さんがうらやましいなぁ。

意外に高須君って頼りがいあるから……

「怖くないか香椎、俺がついてるぞ(キリッ」なんて言ってくれたりしてキャーキャー

とか言ってるうちにもう出てきちゃったわ。

つぎは亜美ちゃんと私が行く番ね。

 

「へぇー、結構いい雰囲気でてるのね。ちょっとまじで怖いかも」

「でしょでしょー、亜美ちゃんのお勧めなんだ。

 っていうか奈々子ちょっと話していかない?」

 

奈々子には亜美の話したい内容はすぐに分かった。

前のように強引に押し切ったのではやはり納得がいかないのだろう。

でも一度負けられないと決めたからには奈々子はここで逃げるわけにはいかなかった。

 

「とりあえずじゃあそこの岩に座りましょ」

 

ちょうど平べったくベンチのような岩を発見し、

ふたりは腰を落ち着けた。

これは簡単に引くつもりはないという亜美の心境の表れだったのかもしれない。

 

「いきなりだけど奈々子って高須君のこと好きなんだよね。

  でも高須君には好きな人がいるって知ってる?」

 

「知ってるわよ。多分櫛枝さんでしょ?

 旅行中の様子見てればなんとなく分かるわよ。それがどうかしたの?」

 

電車の中で考えていたのだが、彼女なら竜児の言うとおり活発で明るく

自分とはまるで正反対だ。

 

「高須君ね、この旅行中に告白するつもりよ。」

 

「っ!!で、でもなんで亜美ちゃんがそれを知ってるの?」

 

「タイガーと話してるのが聞こえたのよ。

 あいつもあいつでなんかたくらんでたみたいだけど」

 

はじめこそ驚き、動悸を隠せないほど焦った奈々子だったが

もう話が進んでしまっているなら焦ったところで仕方がないと自分に言い聞かせる。

 

 

「話はそれで終わり?

 私もちょっと考えがあったから予想外だったけど問題ないわ。

 早く行きましょ」

 

「ちょっと待ってよ!奈々子はそれでいいの?あの男はね、高須竜児はね

 人にやさしくするだけしといて、輪の中に入れるだけ入れといて

 それでもみんなでなんてうわっつらの家族ごっこやってるやつなんだよ!

 あんな奴好きでいたら絶対傷つく……もうそんなのやだよ!」

 

「それは亜美ちゃんの考えでしょ?それとも、亜美ちゃんの実体験?」

 

「ええ、そうだったのかもしれないわね。私はねあいつがすきだったのかもしれない。

 私の仮面を取ってくれて、異分子の私を輪の中に入れてくれた、

 それだけでうれしかった!でもっ、あいつにとってはそれがあたりまえのことで

 私の方をみてくれてたわけじゃないのよ!奈々子にはそれが耐えられるの!?」

 

「でも亜美ちゃんは高須君のそんな当たり前が好きになったんでしょ?私もよ。

 高須君が櫛枝さんに告白しようが構わない、付き合うようなことになっても構わない

 それでも私や亜美ちゃんに優しくしてくれるのが高須君のあたりまえじゃない」

 

「でも、でもっ!」

 

「私もねこの旅行中に高須君に告白するつもり。

 振られてもいい、ただ高須君には知っといてほしいから私の気持ちを。

 高須君はこのままじゃ亜美ちゃんに好かれてたなんて一生気付かないわよ。

 逆に聞くけど亜美ちゃんはそれが耐えられるの?」

 

「そ、それは……だってっ!」

 


 
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