No.469391

ペルソナ4 鳴上悠のストレス 第1章

虎命!さん

ストレスを中々表に見せない鳴上悠に問題が!?

2012-08-13 04:08:08 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:19491   閲覧ユーザー数:19255

雪子「・・・・・・」

 

悠「・・・・・・」

 

雪子(悠くん、さっきから全然話してくれない・・・)

 

 

悠と雪子は、お祭りに来ていた。しかし、二人とも余り楽しそうに祭りをまわっていない。事の発端は今から15分前にさかのぼる・・・

 

 

クマ「話し合いの結果、クマが皆とまわるクマ♪」

 

千枝「えぇ!」

 

雪子「クマくんとまわるの?」

 

りせ「最終的な選択がこれとはね。」

 

クマ「それじゃあ行くクマ♪」

 

雪子(でも、私は悠くんと・・・)

 

雪子は自分の彼、悠を見た。

 

悠「・・・・・・」プイ

 

雪子(ゆ、悠くん・・・)ズーン

 

クマと雪子達は、陽介達をおいて行ってしまった。

 

完二「クマのヤロ~!勝手に決めやがって!!」

 

陽介「まぁまぁ完二、落ち着けよ。仕方ねぇよ。俺達3人でまわろうぜ♪」

 

完二「ウ、ウッス・・・」

 

陽介「お前もそれでいいよな?」

 

悠「・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴ

 

陽介「お、おい・・・どうしたんだ?」

 

完二「せ、先輩・・・!?」

 

悠「・・・どうかしたか?」

 

完二「いや、どうかしたって・・・」

 

陽介「明らかどうかしてるだろ!そのオーラ!」

 

悠「オーラ?そんなもん出るわけないだろ?」

 

陽介「いやいや!どす黒いオーラメチャメチャ出てたから!!」

 

完二「ま、ま~先輩がなんでもねぇってなら、別にいいじゃねぇスか。」

 

陽介「いいのかよ!まぁ彼女が別の男(?)と一緒にいたら、そりゃ機嫌悪くもなるわな・・・」

 

悠「そんなことない。雪子の自由にすればいい。」ニコッ

 

完二(先輩)

 

陽介(相棒)

 

完・陽(その笑顔が半端なく恐いわ(ッス))

 

二人は多少怯えながらだが、悠と一緒に祭りをまわった。

 

 

そして・・・

 

 

陽介「お~し、そんじゃここで一旦解散で残って周りたい奴はそれで、帰りたい奴は帰るって事で!」

 

千枝「意義な~し♪」

 

りせ「私も。」

 

完二「そんじゃ、俺は帰って寝るッス!」

 

陽介「そんじゃクマ、俺らも帰るぞ。」

 

クマ「もっと遊びたいクマけど、陽介が帰るんじゃ仕方ないクマね。」

 

千枝「雪子達はどうする?」

 

雪子「私はもう少し残るつもり。」

 

千枝「そっか。じゃあ鳴上くんも残るんでしょ?と~ぜん♪」ニヤニヤ

 

悠「・・・・・・」

 

陽介「ちょ!里中おまっ!ちょっとこっち来い!」ガシッ

 

千枝「ちょ!花村何すんのよ!!」

 

陽介「うっせ!完二ちょっと手伝え!」

 

完二「了解ッス!里中先輩!すんませんがちょっと拉致らせてもらいやす!」ガシッ

 

千枝「ちょっと完二くん!?あんたまで何手助けしてんのよ!」

 

陽介「うっせ~!お前空気読みやがれ!!」

 

完二「そ~ッスよ!これ以上先輩の機嫌を損ねるような事は言いっこなしッスよ!!」

 

千枝「離せったら!コラ~!!」ズルズル

 

千枝はひきずらながら陽介と完二に連れて行かれた。

 

りせ「それじゃ、私も帰るね。先輩♪」

 

りせも悠達に挨拶をして陽介達の後を追った。

 

悠・雪「・・・・・・」

 

二人っきりになって気まずい雰囲気になった。

 

雪子「そ、それじゃあまわろうか?」

 

悠「・・・・・・」スタスタ

 

雪子「あ、待って悠くん!」

 

 

そして、現在に至ります・・・

 

 

雪子「ね、ねぇ。何か話してよ。」

 

悠「・・・俺よりクマと一緒の方がいいんだ。」

 

雪子「そ、それはクマくんが勝手に決めて・・・」

 

悠「そのわりには楽しそうに見えたけど?」

 

雪子「あれは、その場の流れというか・・・」

 

悠「クマ以外は俺達が付き合ってるの知ってるんだから、何かしら言ってもよかったんじゃないか?」

 

雪子「うっ・・・」

 

悠「はぁ、何で言ってくれないかな。」

 

雪子「じ、じゃあ明日2人でまわろうよ!ね、そうしようよ。」

 

悠「明日は部活の仲間と行く約束してるから・・・」

 

雪子「え!?でも、私達恋人同士だよ?」

 

悠「それとこれとは関係ない。」

 

雪子「で、でも。」

 

悠「約束して、ドタキャンはしたくないから。」

 

雪子「そ、そう・・・だよね。」シュン

 

悠「だから明日は無理だ。」

 

雪子(どうしよう・・・悠くんを怒らせちゃった・・・どうしよう)ジワ

 

涙を堪えながら雪子は、自分がした過ちを後悔した。

 

悠「・・・それじゃ、俺は帰るから。」

 

雪子「え!?もう帰るの?」

 

悠「明日もあるし、今日はもう帰って寝るよ。それじゃあ。」

 

 

そう言って悠は、雪子を残して帰ってしまった。

 

雪子「悠・・・くん・・・」

 

雪子はそう言うだけで精一杯だった。

 

雪子「私は最低だ。悠くんがいるのにも関わらず、悠くんを誘わなかった・・・うぅ・・・グス・・・」ポロポロ

 

雪子は、堪えていた涙が止まらなかった。

 

雪子「・・・私も帰ろう・・・」

 

 

それからしばらくたち新学期・・・

 

 

悠「おはよう。」

 

陽介「う~す!鳴上、おはようさん!」

 

千枝「おはよう鳴上くん。今日は雪子と一緒じゃないの?」

 

悠「・・・」ピクッ

 

陽介「どうしたんだ相棒?」

 

悠「別に・・・何でもない。」

 

千枝「ならいいけど?」

 

ガラッ

 

柏木「はぁ~い皆♪席について♪今日から2学期よ~ん。」

 

いつものノリで話す柏木。

 

千枝(あれ?雪子が来てない?どうしたんだろ?)

 

陽介「センセ~、今日天城さんが来てないみたいッスけど?」

 

柏木「あぁ~、天城さんなら今日は体調不良でお休みよん♪何でも、1週間前から体調崩してるんですって。皆も体調には充分気を付けてね♪じゃないと、先生悲しくなるから♪」ウッフ~ン

 

千枝(1週間前?確かその日は皆とお祭りに行った日だよね?あの後私達は皆雪子と鳴上くんを残して解散したけど、その後何かあったのかな?後で、花村にでも相談しよっかな?)

 

キーンコーンカーンコーン

 

陽介「んぁ~、終わったぜ♪」

 

千枝「あ、花村!アンタこの後少し付き合いなさいよ!」

 

陽介「何でだよ!俺この後、店の手伝い言われてんだから、お前に付き合ってる暇はねぇ~の!」

 

千枝「いいから少し付き合いなさい!!」ガシッ

 

陽介「ちょっ!お前引っ張るな!た、助けてくれ相棒!」

 

 

助ける

<見捨てる

励ます

 

<見捨てる

 

 

陽介「そんなひで~!裏切り者~!!」ズルズル

 

陽介は千枝に引きずられながら教室から出ていった。

 

 

・・・山菜大学・・・

 

 

千枝「おばちゃん!ビフテキ串5本ね♪」

 

陽介「俺は2本で。」

 

千枝「アンタ男でしょうが!もう少し食えないわけ?」

 

陽介「うっせ!こっちは今月ピンチなんだよ!!」

 

千枝「だらしないな~。」

 

陽介「ほっとけ!で、用事って一体何なんだよ?」

 

千枝「ふぉうじ?むぁ~ふぉふぇは・・・」

 

陽介「食べ終わってから話なさい!!」

 

千枝「・・・ゴクン」

 

陽介「ハァ・・・」

 

千枝「それで、最近鳴上くんに何にか変わったことない?」

 

陽介「相棒?別に変わったことなんてねぇけど?

 

千枝「フム・・・いやさ、雪子が学校休んでたじゃん?しかも1週間前から体調が悪いって柏木言ってたし・・・」

 

陽介「あ~確かにいってたな。」

 

千枝「1週間前って言ったら、ちょうど神社で祭りがあった日。その日から雪子の体調がおかしくなった・・・」

 

陽介「なるほど。確かにそうだが、それが相棒の様子がおかしいって事に・・・あっ!!」ピコーン

 

千枝「な、何?」ビクッ

 

陽介「そうだよ!思い出した!!その日お前達3人クマ吉と祭り回っただろ?その時から、相棒からどす黒いオーラが出ててさ。」

 

千枝「マジで!?」

 

陽介「マジマジ!その後に[雪子の自由すればいい]とか言って、あの時の笑顔マジで恐かったんだから!!」

 

千枝「鳴上くんも雪子も、お互いいつもベッタリだからお祭り2人で回りたかったんだね・・・」

 

陽介「そうだよな~。ってことはつまり・・・」

 

千枝「今回の原因は・・・」

 

陽・千「俺ら(私達)にある・・・」チーン

 

陽介「俺らも何かしらフォローするべきっだったな。」

 

千枝「そうね、クマにも伝えておくべきっだったね。」

 

陽介「どうするよ?」

 

千枝「どうするって、・・・わかんないよ!」

 

陽介「だぁ~!俺ら2人だけじゃ無理がある!他のメンバーも呼んで考えよう!」

 

千枝「うん!集合場所は愛家でいい?」

 

陽介「オーケー、そんじゃ連絡するか」ピポパ

 

千枝「そうだね」ポピペ

 

 

陽介と千枝は、それぞれのメンバーに連絡をした。そして・・・

 

 

・・・場所は変わり愛家・・・

 

 

直斗「なるほど。それで、僕達が呼ばれた訳ですね。」

 

陽介「そういうわけ。俺と里中だけじゃ、なかなかいい知恵がでねぇからな。」

 

千枝「ほっとけ!!」ビシッ

 

陽介「痛って~!何しやがる里中!」

 

千枝「うっさいわね。余計なこと言わなくていいわよ!」

 

陽介「だからって殴ることね~だろ!」

 

千枝「はいはい。で、鳴上くん雪子の事なんだけど・・・」

 

陽介「そのまま無視ですか!?」

 

りせ「花村先輩少し黙ってて!」

 

陽介「・・・はい。」シュン

 

完二(花村先輩、ドンマイッス・・・)

 

りせ「それで千枝先輩?」

 

直斗「詳しく聞かせて頂けますか?」

 

千枝「うん。」

 

陽介と千枝は、雪子が祭りの日からずっと休んでいることや、陽介から聞いた悠の事等を直斗達に説明をした。

 

直斗「なるほど。今のお話を聞かせて頂きましたが、原因はやはり・・・」

 

完二「俺達が原因」

 

りせ「って事ですよね。」

 

一同「・・・・・・」ズーン

 

直斗「取り合えず、もう少し詳しい情報が必要ですね。鳴上先輩のご自宅に行ってみませんか?」

 

千枝「そうだね!」

 

陽介「マジで行くのか?俺、アイツのあのオーラまた拝まなきゃなんないのか~!」

 

完二「大丈夫ッスよ!皆で行きゃ怖くなんてね~ッス・・・多分。」

 

りせ「2人とも、相当参ってるね。」

 

千枝「ま~、あのリーダーの気迫ってかオーラは、半端ないと思うよ・・・」アハハッ

 

クマと雪子を除くメンバーは、悠のいる堂島家へと向かった。

 

 

・・・堂島家前・・・

 

 

陽介「ああ!ついに着いちまった・・・」

 

完二「花村先輩・・・俺は~もう腹くくりましたッス!」

 

千枝「アンタ等ね~・・・」

 

ピンポーン

 

菜々子「は~い!」

 

りせ「こんにちは♪菜々子ちゃん!」

 

菜々子「あ!りせお姉ちゃん達だ!それに皆も♪」

 

千枝「オーッス!」

 

陽介「こんにちは。」

 

完二「ちわッス!」

 

直斗「こんにちは。あの、菜々子ちゃん?お兄ちゃんは帰ってきてるかな?」

 

菜々子「お兄ちゃん?まだ帰ってきてない・・・」

 

千枝「そっか~まだ帰ってないんだ。」

 

陽介「なら、しゃ~ね~な!」ホッ

 

完二「んじゃ、また今・・・」

 

直斗「それじゃあ、菜々子ちゃん?お兄ちゃんが帰ってくるまで、待たせてもらってもいいかな?」

 

陽介「んなっ!?」

 

千枝「そうだね。そうさせてもらおうか♪菜々子ちゃん!お姉ちゃんと遊ぼっか♪」

 

菜々子「ホントに!やった~♪」

 

りせ「それじゃ、お邪魔しま~す♪」

 

完二「・・・・・・」

 

陽介「完二・・・」ポン

 

完二「なんすか・・・花村先輩」

 

陽介「諦めて入ろうぜ・・・」

 

完二「・・・ッス」

 

諦めたのか腹をくくったかわからないが、2人も家の中へと入っていった。

 

直斗「では皆さん、僕は少し調べたいことがあるので、先輩の部屋を調べようと思います。」

 

千枝「わかった。あたしとりせちゃんは、菜々子ちゃんと遊んでるね。」

 

りせ「いってらっしゃい♪」

 

陽介「って事は・・・あれだよな」

 

完二「もしかして俺等は・・・」

 

直斗「すみませんが、一緒に来ていただけますか?」

 

陽介「ですよね!絶対そう思ってましたよ!!」

 

陽介の雄叫びを無視して、直斗は悠の部屋に向かった。

 

 

・・・2階・・・

 

 

ガチャッ

 

陽介「な、何なんだこりゃ・・・」

 

完二「スッゲ~!先輩と天城先輩の写真やらが沢山あるッスね。」

 

直斗「・・・天城先輩いいな」ボソッ

 

陽・完「えっ!?」

 

直斗「な、何でもありません!それより、何か少しでも情報が欲しいですから、手分けして探してみましょう。」

 

完二「ああ!」

 

陽介「あ~も~!やりゃいいんだろ!・・・すまねぇ相棒」

 

俺と完二、そして直斗の3人で悠の部屋の物色を始めた。

 

完二「なんか、それといったもん何もね~ぞ?」

 

陽介「だな?しっかし、なんか俺達怪しくね~か?」

 

直斗「仕方ありませんよ。しかし、確かに何もありませんね・・・」

 

陽介「あいつの部屋はハズレか・・・んっ?おい!これ!!」

 

陽介は、何かを見つけて直斗達に駆け寄った。

 

完二「こりゃ~・・・」

 

直斗「先輩の日記・・・ですね。」

 

陽介「ああ!これになら、何かわかるかも知れねえ!」

 

直斗「人の日記を読むのは得策じゃありませんけど、仕方ありませんね。」

 

直斗は、そう言うと日記を確認し始めた。

 

『○月○日、今日は雪子と海に出掛けた。雪子の水着姿がとっても可愛かった。朝から特をした。早速泳ごうとしたら、雪子から泳げないと言ってきた。泳ぎを教えることにした。一生懸命の雪子可愛すぎる!』

 

『○月○日、今日は隣町まで買い物にいった。雪子が、あの服可愛いと言っていた。けど、お金ないからプレゼントしてあげた。凄く喜んでいた。』

 

陽介「相棒・・・お前ってそこまで一途だったんだな」

 

完二「先輩尊敬するッス!」

 

直斗「・・・羨ましい」

 

完二「・・・・・・」

 

陽介「ま、ま~気にすんな完二・・・」

 

完二「・・・ウッス」

 

直斗「では、続きを・・・」

 

『○月○日、明日は久々に皆でお祭りに行くことになった。雪子の浴衣姿楽しみだ。今日は早めに寝よう。』

 

『○月○日、皆で祭りに行った。雪子とまわるつもりだったのに、クマが皆を連れてってしまった。雪子も満更ではない顔をしていた。雪子の自由だから、強制はしないがなんだか面白くない!』

 

陽介「・・・・・・」

 

完二「・・・・・・」

 

直斗「取り合えず、戻りましょうか?」

 

陽介「ああ・・・」

 

 

・・・数時間後・・・

 

堂島「ただいま~」

 

菜々子「あ、お帰りなさい・・・」

 

菜々子以外「お邪魔してます。」

 

堂島「ああ、よく来たな。ん?どうしたんだお前等?暗い顔して??」

 

菜々子「お父さん・・・お兄ちゃんが帰ってこない」

 

堂島「何?」

 

千枝「数時間前からあたし達、お邪魔してるんですけど・・・」

 

陽介「アイツから何の連絡もなくて・・・」

 

堂島「そうか・・・お前等、今日はもう遅い。明日また詳しく教えてくれないか?」

 

直斗「わかりました。それでは、僕達はこれで」

 

時間は午後23時。流石に遅いと判断し、皆はそれぞれの家に帰っていった。

 

 

・・・午前0時・・・

 

 

陽介「まさかとは思うが、一応マヨナカテレビチェックしとくか。」

 

何も映らないだろうと考えていた陽介。しかし、TVには映ってほしくない人物が映っていた。

 

???「これはこれは、TVをご覧の皆様。只今より、僕の大事な雪子を奪った犯人のいる場所へとやって来ました。雪子を助けるのはこの僕!それ以外はお断り♪それでは、今から奥に突入しちゃいます♪」

 

陽介「・・・・・・マジかよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

次回へ・・・


 
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