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第四章○○「いったい何時戻るんだ??」

虎命!さん

第4章です。

2012-08-12 10:10:28 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1751   閲覧ユーザー数:1695

茉莉香と入れ替わってから3日が過ぎた。色々と困る事もあったが、一番困る事がやって来た。そう、それは学校である。学校の皆には、俺と茉莉香が入れ替わった事を当然知ってるはずもない。ここをどう乗り切るか俺と茉莉香、そしてチアキと一緒に考えていた。

 

 

(元に戻るまで、○○=茉莉香で茉莉香=○○となりますので悪しからず。)

 

 

茉莉香「明日から学校やけど、どうしたもんかな・・・」

 

○○「そうだよね・・・これから暫くどうやって乗りきろうかな?」

 

チアキ「そうね〜、取り合えずマミとヨット部のメンバーには伝えておかないといけないわね。」

 

茉莉香「そうやな。遠藤と茉莉香の部活のヨット部の人達には言っておかないとな。」

 

○○「そうだね、それじゃあ一先ずはそれでいきましょう♪」

 

茉・チ「わかった。」

 

○○「それじゃまた明日学校でね♪」

 

チアキ「そうね、それじゃあ明日正門前でね。」

 

茉莉香「了解!そんじゃ茉莉香、帰るか?」

 

○○「そうだね♪それじゃあチアキちゃん、また明日ね〜。」

 

俺と茉莉香は二人で家に帰っていった。

 

チアキ「・・・羨ましくなんかないから!・・・羨ましい!!」

 

一緒に帰る二人を見ていて、チアキはそんな叫びを訴えていた。そんな叫びを二人は気付いているはずもなかった。

 

 

・・・○○宅・・・

 

 

○・茉「ただいま〜。」

 

家に帰ってきた俺と茉莉香、まだ一緒に住んで3日だから、お互いまだ緊張していた。

 

茉莉香「さ、さてと・・・そろそろ晩御飯でも作るかな。」

 

○○「そそ、そうだね!て、手伝おうか?」

 

茉莉香「いや、それはいい!怪我されたら梨理香さんに何言われるか解らないから・・・」

 

○○「そ、そんな〜・・・」シュン

 

茉莉香(茉莉香の姿なら、しょげたとこも可愛いんだけど、俺の姿でされたら流石にキツイな・・・)

 

茉莉香「わ、わかったよ・・・それじゃあジャガイモの皮を剥いてもらっていいか?」

 

○○「う、うん!」パァー

 

こうして二人は台所で料理を始めたのである。

 

茉莉香(じゃがいもは茹でて潰して、ポテトサラダにして、メインは何にしようかな・・・)トントントン

 

○○は、キャベツを刻みながら考えていた。

 

○○「○○君、じゃがいもの皮剥きこんな感じでいいかな?」

 

茉莉香「そうやな・・・そんなもんでいいよ。それじゃ次は鍋に湯を沸かしてくれるか?」

 

○○「は〜い。」

 

こうして見てみると、仲良く台所で料理をするカップルに見えてしまう。でも、実際は料理をテキパキ作っている茉莉香の姿が○○で、不器用にしてる○○が茉莉香であるのだから、実際はなんとも言えない光景である・・・。それから暫くして、料理は完成し少し遅めの晩御飯になってしまった。

 

茉莉香「さてと、それじゃいただきます。」

 

○○「いっただっきま〜す♪」

 

今日のメニューは、ポテトサラダにカルボナーラになった。その出来は・・・うん、今日も上手くいった。そして、晩御飯も終わりそろそろ風呂に入ろうとしたのだが・・・ここでまた一つの問題がある。お互い体が入れ替わってるのだ。つまり、俺は茉莉香の体でいるのだから、無闇に風呂には入れないのだ・・・

 

○○「あ、あのさ〜○○君。」

 

茉莉香「な、何かな?茉莉香・・・」

 

○○「お風呂・・・どうする?」

 

茉莉香「そうだな〜・・・どうしようか?」

 

○・茉「・・・・・・」

 

沈黙が走る・・・どうしたものかな?

 

○○「も、もしよかったらなんだけど・・・い、一緒に入らない・・・かな?」

 

茉莉香「・・・・・・はい?」

 

○○「だから、お風呂一緒に入ろうって言ってるの!///」

 

茉莉香「・・・・・・」

 

俺の中の時が止まった。茉莉香は何を言ってるんだ?何か物凄い爆弾発言をしたような気がするんだが・・・気のせい・・・出はなさそうだ。目の前には顔を真っ赤にした俺(茉莉香)がいるのだから。

 

茉莉香「え〜と・・・茉莉香さん?あなたは何を言ってるのかな?」

 

○○「だ、だってミーサが普段から何時も一緒にいるように言われたし、それにお風呂も誘いなさいって///」

 

茉莉香(ミーサさん!あなたは茉莉香に何を教えてるんですか!!)

 

俺は慌ててミーサさんに通信を入れた。

 

ミーサ『はい、こちら弁天丸。』

 

茉莉香「ミーサさん!○○ですけど!!」

 

ミーサ『あら○○、そんなに慌ててどうしたの?』

 

茉莉香「慌ててどうしたの?じゃないですよ!茉莉香に何を吹き込んでるんですか!!」

 

ミーサ『あら?なんの事かしら♪私は茉莉香の背中を少し押しただけよ?それに、一緒にいなきゃいけないのはホントの事だし。』

 

茉莉香「だからって、何で風呂まで、一緒なんですか!?」

 

ミーサ『だって、お互い体見られたくないならお互いが監視しておけばいいじゃない♪』

 

茉莉香「そんなメチャクチャな・・・」

 

ミーサ『あ、そうそう!しっかりと対策はしとかなきゃ駄目よ♪』

 

茉莉香「そんなのしません!!」ガチャン

 

俺は乱暴に通信機を切った。

 

茉莉香(さて、どうしたものかな?茉莉香は未だにあんなんだし・・・)

 

チラッと顔を見ると、まだ顔を真っ赤にした茉莉香(俺)がいた。で結局は・・・

 

茉莉香(何故こんな事になってしまったのだ・・・。)

 

結局は俺は、茉莉香と一緒に風呂に入る形となってしまっていたのだ。

 

○○「・・・・・・///」

 

茉莉香(で、さっきから茉莉香は一言も話してこない。ま〜仕方ないと言えば仕方ないか・・・)ポチャン

 

気まずい空気が浴槽に流れていた。しかし、どちらからこの沈黙を破る訳でもなく、只々静かに風呂に入っていたのだった・・・。

 

茉莉香「(ヤバイ・・・のぼせてきた。茉莉香には悪いけど、先にあがらせてもらおう。)茉莉香、悪いけど俺もうのぼせそうだから、先にあがらせてもらうな。」

 

○○「う、うん!お先にどうぞ・・・私はもう少し浸かってから出るから!」

 

俺は、茉莉香をおいて先に風呂を出た。それから五分位してから茉莉香も風呂から出てきた。

 

○・茉「・・・・・・」

 

沈黙が流れる。それはそうだ・・・いきなり二人で風呂に入ってるんだから。

 

茉莉香「さ、さてと・・・そろそろ寝ようか。」

 

○○「そ、そうだね!そろそろ・・・寝ようか・・・。」

 

ギクシャクしながらだが、二人は寝ることにした。因みに、二人は同じ布団で寝ているのである。茉莉香が、どうしても一緒に寝ると聞かないからである。○○は、当然断っているのだが、何せ部屋が物凄く狭いのである。だから、一緒に寝るしかないのである。

 

茉莉香(一緒に寝て3日目だが、何故茉莉香はこんなにグッスリ寝れるんだよ!)

 

そんなことを考えながら、夜は更けていったのでる・・・。

 

 

・・・翌朝、白凰大学正門前・・・

 

 

チアキ「遅いわよ!二人とも!!」

 

○○「ごめんねチアキちゃん!○○君が全然起きなくてさ・・・」

 

茉莉香「おぉ〜・・・チアキ〜おはよ〜・・・。」

 

目にしたに凄いクマをつくって登校してきた茉莉香(○○)の顔に、チアキは驚いた。

 

チアキ「ちょっ!?凄い顔してるわよ!?大丈夫なの??」

 

茉莉香「大丈夫〜だよ〜・・・多分ね・・・。」

 

チアキ「大丈夫って・・・ちょっと茉莉香!あなた○○に何かしたんじゃないでしょうね!!」

 

○○「えっ?私は何もしてないよ?○○君と一緒にお風呂入って一緒に寝てるだけだよ??」

 

茉莉香「ちょっ!?」

 

茉莉香の発言に驚いた○○、しかし、○○以外にも驚いている人物がいた。

 

チアキ「なっ!?・・・ままま、茉莉香!!あああ、あんた○○と・・・お、お風・・・呂にいいい、一緒にははは、入ったって・・・!?」

 

○○「うん♪えへへ〜」

 

茉・チ「・・・・・・」

 

俺とチアキは言葉が出てこなかった。

 

チアキ「・・・取り合えず、その事に関しては、後でゆっくりと聞かせてもらうとして、茉莉香!!」

 

○○「何?チアキちゃん?」

 

チアキ「さっきの事絶対に他の人に言ったら駄目よ!!特に、ヨット部とマミ、それに弁天丸のメンバーにもよ!」

 

○○「え〜!!」

 

チアキ「え〜!!じゃない!わかったわね!!」ギロッ

 

○○「わ、わかったよ、チアキちゃん・・・」ビクビク

 

チアキ「解ればよろしい。で、○○!」

 

茉莉香「は、はい!」ビクッ

 

チアキ「さっきの件・・・許してほしければ・・・」

 

茉莉香「ほ、ほしければ・・・」

 

チアキ「私にも茉莉香と同じことしなさい!!」

 

茉莉香「はい〜!!??」

 

チアキ「茉莉香だけズルいわよ!!いいわね!!」

 

茉莉香「はい・・・わかりました。」

 

チアキの提案に逆らえば、命はないと思い、その提案に乗っかったのであった・・・

 

チアキ「よろしい!それじゃあ放課後にヨット部の部室に二人とも来てね。部員たちには声かけているから。」

 

○・茉「は〜い。」

 

ひとまずチアキの案に納得し、放課後にヨット部に集まることになった。

 

 

・・・放課後ヨット部部室前・・・

 

 

チアキ「待ってたわ、それじゃあ入りましょうか?皆待ってるはずよ。」

 

茉莉香「了解~。」

 

○○「・・・・・・」

 

茉莉香「茉莉香?どうしたんだ??」

 

○○「ねぇねぇ、どうせならさ、少し皆を脅かしてみない?」

 

茉・チ「脅かす??」

 

○○「うん!皆まだ、私達が入れ替わってるのを知らないんだよね?だったら、少し位の悪ふざけしてもいいよね?」

 

チアキ「ハァ~、何を言い出すかと思ったら・・・。○○からも何か言ってあげてよ。」

 

茉莉香「茉莉香・・・。」

 

○○「駄目・・・かな?やっぱり・・・」

 

茉莉香「面白そうやな!で、どんな風に脅かすんや?」

 

チアキ「ちょっと○○まで・・・ハァ~もう知らないから。」

 

○○「流石○○君♪それじゃあ・・・」ゴニョゴニョ

 

茉莉香の案に耳を傾ける俺に、チアキは呆れた表情で見つめていた。

 

プシュー

 

???「あら茉莉香さん、遅かったですわね?」

 

茉莉香「すみませんジェニー部長。少し遅れてしまって・・・」

 

ジェニー「別に構わないわ。リン達ヨット部員も既に来ているわ。」

 

リン「遅かったな茉莉香。チアキに・・・それに○○までいるのか?どうしたんだ、急に放課後に皆集めてさ?」

 

茉莉香「えぇ、実は皆さんに報告がありまして・・・。」

 

ジェニー「報告?何かしら??」

 

茉莉香「それは・・・ほら○○君♪皆に説明してよ♪」

 

○○「あ、あぁ。え~、皆さん!この度俺と茉莉香は・・・」

 

茉莉香(ここで、チアキを含めた三人が明星からいなくなるなんて、突然言ったら驚くだろうな。)ニヤニヤ

 

茉莉香の案はこうだ。俺と茉莉香、それにチアキの三人が弁天丸で広大な宇宙に出ることになると言う設定だ。勿論嘘でチアキもわかっている。しかし・・・次に茉莉香が口にした台詞に、チアキは愚か俺すら驚きの発言をした。

 

○○「この度俺と茉莉香は、結婚することになりました!!」

 

茉莉香以外「・・・・・・はい?」

 

○○「ですから、俺と茉莉香が結婚するって話です。」

 

茉莉香以外「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

チアキ「ちょっと!!茉莉香!?言ってることが違うじゃない!!」

 

茉莉香「そうや!!打ち合わせと違うやない!!」

 

○○「だって・・・さっきのよりこっちの方が驚くじゃない♪」

 

茉莉香「だからって、何でそんなことになるんだよ!!」

 

チアキ「茉莉香!あなたいい加減にしなさいよ!!」

 

リン「ちょっと待て!何で○○に向かって茉莉香って言ってるんだ?」

 

ジェニー「そうね・・・茉莉香さん達詳しく教えていただけますか・・・」

 

○・茉・チ「・・・はい。」

 

俺達は、ヨット部メンバーにこれまでの事情を説明した。だが・・・

 

リン「って言われてもな~。」

 

ジェニー「そうね・・・説明されてそうですかと言うわけには・・・」

 

マミ「それじゃあ、茉莉香の苦手な料理をしてもらったら?」

 

グリューエル「確かにそれは名案ですわね。」

 

グリュンヒルデ「確かに茉莉香様はお料理が苦手ですからね。」

 

リン「そうだね~。」

 

ジェニー「決まりね。」

 

○○「皆さっきから聞いてたら酷いよ~!私だってポトフ位なら作れるよ!」プンプン

 

チアキ「それもそうね。それじゃあ○○には・・・茉莉香に作った親子丼でも作ってもらおうかしら?」ニヤニヤ

 

○○「チアキちゃん!?ちょっと何言ってるのかな・・・」

 

リン「いいんじゃないか?それじゃあ材料はこっちで用意するから。後は場所・・・どうしよっか?」

 

茉莉香「だったら弁天丸で頼むよ。そこなら茉莉香がミスしても修正がきくから。」

 

マミ「・・・ミスするのは前提なんだね。」

 

茉莉香「茉莉香がミスしないと思ってるんか?」

 

グリューエル「多分・・・ないですね。」

 

茉莉香「だろ?」

 

○○「いいわよ!私だって出来るんだから!」

 

こうして、本来の予定が変わって何故か弁天丸で、茉莉香の料理披露会となったのだ。

 

茉莉香「やって参りました。それでは始めましょう!」

 

マミ「○○○○は本当に加藤茉莉香なのか?」

 

茉莉香「それを確認しよう!茉莉香の」

 

マミ「クッキングタイム~!」

 

茉莉香「司会は茉莉香と入れ替わったと思われていない○○と。」

 

マミ「遠藤マミがお送りします。」

 

何故何処かの料理番組みたいになってるかは、触れないでいただきたい。

 

マミ「それでは試食をして頂く方達を紹介しましょう。」

 

茉莉香「まず始めは、大学ヨット部部長のジェニー・ドリトルさんです!」

 

ジェニー「宜しくね♪」

 

マミ「そしてそのお隣は、ジェニーさんとはラブラブカップルのリン・ランブレッタさんです!」

 

リン「チ~ッス!」

 

茉莉香「さあ続いては、セレニティ王国の第7王妃と、第8王妃のお二人です!」

 

グリューエル「よろしくお願い致します。」

 

グリュンヒルデ「茉莉香様の手料理、非常に楽しいです。」

 

マミ「そして、弁天丸からは操舵主のケイン・マクドゥガルさんです。」

 

ケイン「ちょっと待て!船長が料理するなんて聞いてね~ぞ!」

 

茉莉香「だって、言ったら来ないじゃないですか?だから黙ってたんですよ。」

 

百眼「だからって、弁天丸の男メンバーを揃えることはないだろ?」

 

三代目「そうだぞ!」

 

マミ「以上の方達に試食をしていただきます♪」

 

茉莉香「それでは、厨房で料理をしている茉莉香さんを呼んでみましょう。クーリエさん!」

 

クーリエ『はいはい。こちらは弁天丸厨房です。』

 

茉莉香「そちらの状況はどうですか?」

 

シュニッツァー『正直・・・あまり撮すには酷い状況だ。』

 

○○「うわ~!!火が出た~!!水!水~!!」ガシャ~ン

 

シュニッツァー「こういう状況だ・・・。」

 

クーリエ『と、と言うことで、あまりよくないのでそのままそちらにお返ししま~す。』プチッ

 

茉・マ「・・・・・・」

 

映像を終えた俺達は、誰一人と喋ることはなかった。そんな中、試食をする人達を見れば、当然と言えば当然だが、皆さん顔色が先程より酷い。

 

百眼「な~、俺帰ってもいいか?」

 

ケイン「帰れるなら俺だって帰ってるよ!バカ!!」

 

三代目「俺・・・明日朝日拝めるかな?」グスン

 

ミーサ「大丈夫よ。胃薬はしっかりと用意してあるから。」

 

リン「・・・ジェニー、無理するなよ。」

 

ジェニー「えぇ、すみません船医さん。胃薬頂いてもいいかしら・・・。」

 

グリューエル「私達もお願い致します。」

 

俺は思った。これからここは凄まじい現場になるんだろうと思った。それからしばらくして・・・真っ黒になったシュニッツァーとクーリエ、そして茉莉香が厨房から出てきた。

 

○○「アハハハ・・・お待たせ・・・しました。」ゲホッ

 

クーリエ「何とか・・・出来た・・・みたい」バタッ

 

茉莉香「ク、クーリエさん!?しっかりして下さい!!」

 

ミーサ「大丈夫よ、あまりの出来事に少し疲れただけだから。」

 

マミ「で、ではこれから試食に移りたいと思います。」

 

ケイン達の前に丼が置かれた。だが、誰もその丼に手をつけなかった。

 

○○「どうしたの?食べてよ皆♪」

 

ジェニー「え、えぇ。」

 

リン「そうだな・・・」

 

グリューエル「そ、それでは・・・」

 

グリュンヒルデ「だ、男性の方から・・・」

 

ケイン「そこで、俺達にふりますか!?」

 

試食者達「・・・・・・。」

 

百眼「と、取り合えず見るだけ見てみようぜ。」パカッ

 

三代目「あれ?見た目は凄く旨そうだぞ?」

 

百眼「だな?・・・食ってみるか?」

 

三代目「おう。」

 

百眼と三代目は、見た目は普通の親子丼を口にした。だが、それが命取りとなった。

 

百眼「ぐは~」

 

三代目「ぶはっ!!」

 

茉・マ「・・・・・・」

 

リン「と、取り合えず○○が茉莉香だってことは信用するよ・・・」

 

ジェニー「そ、そうね・・・」

 

○○「そんな・・・」グスン

 

茉莉香「ま、まぁまぁ茉莉香、料理は元に戻ったら俺が教えてあげるからさ。」

 

○○「・・・約束だよ。」スン

 

マミ「ま~それで、これからどうしようか?」

 

茉莉香「ひとまずこの厨房をどうにかしないと。じゃなきゃ、残りの人達に飯作ってあげれないから。」

 

ケイン「おっ!○○作ってくれんのか?」

 

ミーサ「それじゃあ、さっさと片付けちゃいましょう。」

 

クーリエ「やったね!○○君の料理、久し振りだよ!」

 

リン「私達は食べたことないから、初めてだから楽しみだよ♪」

 

こうして残った俺達は、悲惨になった厨房を片付け始めた。そして、綺麗になった厨房で、俺は料理を始めた。メニューは以前茉莉香の家で作った親子丼だ。皆お腹を空かせてるから早く作ってやらないとね。

 

茉莉香「は~い!お待たせ♪○○特製の親子丼だよ♪」

 

クーリエ「待ってました~♪」

 

リン「スッゲ~いい匂いがするな!」

 

ジェニー「開けてみましょう。」パカッ

 

グリューエル「まぁ♪」

 

グリュンヒルデ「素晴らしいです。」

 

ミーサ「相変わらず料理の腕は凄いわね。」

 

ケイン「食っていいか?」

 

茉莉香「どうぞ。」

 

皆「いただきま~す♪」パクッ

 

リン「う・・・うんめ~!」ガツガツ

 

ジェニー「本当・・・凄く美味しいわ。」モグモグ

 

グリューエル「○○さん素晴らしいですわ♪」パクッ

 

グリュンヒルデ「私達の国のコックより美味しいですわ・・・」モグモグ

 

マミ「凄いね・・・茉莉香達何時もこんな美味しい料理食べてるんだ。」パクパク

 

チアキ「何時もって訳じゃないけど・・・」モグモグ

 

ケイン「いや~マジうめぇ!」バクバク

 

クーリエ「ホントだよね。○○君が来てくれてから、弁天丸の料理は凄くレベルが上がったよね♪」

 

茉莉香「ハハハ、ありがとうクーリエさん。ただ、未だにシュニッツァーさんの料理に手間取るけどね。」

 

ミーサ「ま~、それは仕方ないと思うわ。」

 

○○「それじゃあ、○○君!片付けようか?」

 

茉莉香「そうだな・・・よっと。」

 

俺は、重なっていた丼を持ち上げた。しかし、バランスを崩してしまった。

 

茉莉香「おわっ!」

 

○○「○○君!?危ない!!」

 

ガラガラガシャーン

 

○・茉「きゅ~~~・・・」

 

皆「○○!?茉莉香!?」

 

見事に俺と茉莉香は衝突して、物の下地きになっていた。

 

○○「イテテテ~。」

 

茉莉香「痛~い。」

 

ミーサ「二人とも大丈夫!?」

 

リン「怪我はないか?」

 

茉莉香「はい、副部長大丈夫ですよ。」

 

○○「大丈夫ですミーサさん。お互いぶつかっただけですわ。」

 

グリューエル「そうですか・・・よかったですわ。」ホッ

 

ジェニー「あれ?茉莉香さん達口調が変わってません?」

 

茉莉香「あれ?そういえば・・・」

 

○○「もしかして・・・元に戻れた??」

 

チアキ「そのまさかみたいね。」

 

茉莉香「やった・・・やったよ○○君!!」ダキッ

 

○○「おう!やったな茉莉香!!元に戻れたぞ!!」

 

先程の出来事によって、お互いはもとの体に戻れたのだった。

 

チアキ「ちょっと茉莉香!!引っ付きすぎよ!!」グイッ

 

茉莉香「ちょっとチアキちゃ~ん!」

 

○○「ま、ま~お互いもとの戻れてよかったって事で・・・」

 

こうして、騒がしかった入れ替わり騒動は終結になったのである。その筈なのだが・・・

 

 

・・・三日後・・・

 

 

○○「どうしてこうなった?」

 

チアキ「あら?あの時約束したじゃない?茉莉香と同じ事しないと許さないって♪」

 

○○「だからって、マジで風呂に一緒に入るとは思わなかったけどな・・・」チャポン

 

チアキ「わ、私だって恥ずかしいんだからね///」

 

○○(恥ずいならはいるなよ・・・)ハァ

 

俺は、以前約束させられた一緒にお風呂の約束を果たさせられていた。ま~、別に悪くはないからいいけどさ・・・

 

○○「ま~いいか?ふ~っ、しかし気持ちいいな♪」チャプ

 

チアキ「本当ね・・・」ピチャン

 

ゆっくりと浸かる風呂に、俺は満足していた。しかし、そのゆっくりとした時間はすぐに終わりを告げた・・・

 

茉莉香「○○君!私も入るよ♪」ガララッ

 

○○「うわ~!?ま、茉莉香??何でここにいるんだよ!?」

 

茉莉香「フフフッ、うちの情報をなめたらダメだよ♪」

 

チアキ「茉莉香!!あなた以前○○と入ったんだから今回は我慢しなさいよ!!」

 

茉莉香「え~!いいじゃん別にさ。それじゃあ三人で入ろうよ♪」

 

○○「三人もこの風呂に入れるか!」

 

チアキ「それもそうね。それじゃあ・・・」

 

茉莉香「弁天丸にお風呂あるから、そっちで入ろうよ♪」

 

チアキ「なるほど・・・それなら確かに三人でもいけるわね。」

 

○○「あの~チアキさん?」

 

チアキ「決めたわ!○○、今から弁天丸に向かうわよ!!そこで入り直しよ♪」

 

茉莉香「さっすがチアキちゃん♪それじゃあ○○君、行こうか?」ガシッ

 

○○「えっ!?・・・ちょっと?」

 

チアキ「ほら、さっさと行くわよ♪」ガシッ

 

○○「ま、待ってくれ~~~!!!!」

 

叫びながら、俺は茉莉香とチアキに引きずられていったのだった。・・・何でこうなった~!!!!


 
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