No.457100

ジェラールに憑依したので一生懸命フラグを折ろうという話 第二話

FAIRY TAILのジェラール・フェルナンデスに憑依してしまった主人公。投獄フラグをへし折って自由気ままに過ごす為に、色々と画策する程度の物語です。ただ・・・へし折った後が大変なのを忘れてませんよね?

2012-07-21 23:58:24 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:15397   閲覧ユーザー数:15141

 

 

 

 

 

 ナツが牢屋から解放されて数日。思念体(ジークレイン)は魔法評議会会場ERAにいた。こいつは原作通りに振舞わせている。

 

 

 

 「デリオラの件は残念だったわ」

 

 「まあ仕方ねえさ・・・流石に既に死んでいるとは思いもしなかった」

 

 

 

 はい大嘘きましたー。俺は知ってましたよー?ここら辺は原作通りにしないとね。

 

 

 

 「デリオラが手に入ればまた一歩理想に近づけると思ったんだがな」

 

 「ごめんなさいねジークレイン様。あの女の魔力があそこまで強力だとは・・・」

 

 「そんな言い方するもんじゃねえぞ。ウルの涙ウルティアよ・・・」

 

 

 

 ある意味思念体でよかったと思う。こんなセリフ俺じゃ言えねえし。

 

 

 

 「俺はお前の母親を尊敬している。生きていれば間違いなく聖十大魔導(せいてんだいまどう)の一人になっていただろう」

 

 「買い被りすぎよ。母は魔の道にとりつかれすぎて父に捨てられた惨めな女」」

 

 「失うものが大きければ大きいほど手に入る力は強大なものになるんだぜ」

 

 「私は(ウル)の中では小さな存在よ」

 

 

 

 ・・・まだこの頃のウルティアは母の気持ちを知らなかったな。いずれ母の愛を感じるだろう。

 

 

 

 「それはどうかな?幼い弟子を育てたのもお前への未練にも・・・」

 

 「その話はお終い。それより次の段階に進みましょ」

 

 「てかおまえ・・・」

 

 

 

 ぷく~。ウルティアの頬が腫れてきていた。

 

 

 

 「きゃああああっ!!何これぇ!?」

 

 「はっはっはっ!今頃腫れてきやがった」

 

 

 

 時間差攻撃、体張ったギャグ・・・芸人顔負けだな。

 

 

 

 「そう言えばナツと戦った感想は?」

 

 「私は力の半分も出してないとはいえ見事だったわ。あの子はもっともっと強くなるわよ」

 

 「だろうな・・・あのイグニールの子だ。俺の理想の為に・・・燃え続けるがいい・・・」

 

 

 

 厨二フェイスで最後をシメる。以上、思念体(ジークレイン)からの中継でした~。

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 はい、中継の思念体(ジークレイン)さんお疲れ様でした。只今からこちらでニュースをお伝えしまーす。

 

 

 

 「マグノリアでは妖精の尻尾(フェアリーテイル)のギルドが何者かの手によって半壊にされました。私は今その現場に来ています・・・うわ、すっげえ鉄柱」

 

 

 

 本体(ジェラール)は今マグノリアの外れで妖精の尻尾(フェアリーテイル)のギルドの有様を見ていた。なぜここにいるかって?答えは原作巡りです。

 

 

 

 「さっき妖精の尻尾(フェアリーテイル)のメンバーが帰ってきてたな・・・カチコミの直後といったところか」

 

 

 

 俺はまだ評議員だからギルド間の抗争を止めないといけない立場・・・だから手助け出来ないんだよね。見た所転生者もいないようだし、原作通りに行くだろう。

 

 

 

 「・・・ミストガンにでも会いに行こう。あいつの驚いた顔見てみたいし」

 

 

 

 まあ自分と同じ顔なんだけどねー。

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 ザワ・・・ザワザワ・・・ザワ・・・。

 

 

 

 「これだから人間ってのは!争う事でしか物語を結べぬ愚かな生き物め!!マカロフのバカタレ!!そんなに死にたきゃ勝手に死ねばいいっ!!」

 

 

 

 トン。コロコロコロコロ・・・。

 

 

 

 「ミストガン・・・」

 

 「いただいても?」

 

 「そうか・・・こんなに早くマカロフが回復するのは可笑しいと思っていたんだ。マカロフの魔力を集めていたのはあんただね?」

 

 

 

 シャリ。もしゃもしゃ。

 

 

 

 「勝手に食うんじゃないよ!」

 

 「巨人は動いた。戦争はまもなく終結する」

 

 「人間同士の争いを助長するような発言はしたくないけどね、あんたも一応マカロフの仲間だろ?とっとと出て行きな。そして勝手に争いでもしてるんだね」

 

 

 

 ばさぁーーー。

 

 

 

 「!(ファントムの旗!?まさか・・・ファントムの支部をすべて一人で潰して回った!?)」

 

 「りんごをもう一ついただきたい」

 

 「こんなゴミを置いていく気じゃないだろうね!?」

 

 

 

 どよどよどよ、ガサガサガサ。

 

 

 

 「本当・・・あんた達には呆れるよ。強すぎる力は悲しみしか生まない・・・そしてその悲劇の渦の中にいる事を怒りが忘れさせてしまう」

 

 「私はそれをも包み込む聖なる光を信じたい。全てを導く聖なる光を」

 

 「・・・それは妖精の法律(フェアリーロウ)の事か?」

 

 「「!?」」

 

 

 

 空気を読まずに俺様登場!!

 

 

 

 「お初にお目にかかる、評議員のジークレインだ」

 

 「評議員がこんな辺鄙な所に何の用だい?言っとくけど私は抗争には関係ないからね」

 

 「・・・」

 

 「いやいや、ここに来たのは私用だ」

 

 「私用?」

 

 「そこのマント男に会いに・・・ね。初めましてミストガン・・・いや、ジェラールよ」

 

 「!?」

 

 

 

 マント越しじゃあ顔は分からないが驚いてるのが手に取るように分かるな。

 

 

 

 「・・・どこでその事を知った?」

 

 「教えない」

 

 「・・・」

 

 「まっ、言いふらす気はないから別にいいだろ?」

 

 

 

 言いふらした所で意味はない。

 

 

 

 「ミストガン・・・絶対に顔を晒すなよ。俺が面倒だから」

 

 「・・・善処しよう」

 

 「それじゃそろそろ帰る。あの馬鹿共の検挙も指示しなきゃいけねえしな」

 

 

 

 タッタッタッタッ・・・。

 

 

 

 「何だいありゃ・・・?」

 

 「あいつはこの世界の私だ」

 

 「!?」

 

 「ジークレインは恐らく偽名・・・あの様子だとアニマを知ってても可笑しくはない」

 

 「アニマ・・・か。まだあの王様は魔力に拘ってんのかい」

 

 「ああ・・・早く何とかしなければな」

 

 

 

 ヒューーー・・・。

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 もう!抗争とか止めてよね!仕事増えるだろうが!!!

 

 

 

 「愚痴はいいですから手を動かしてくださいジークレイン様」

 

 「へ~い」

 

 

 

 せっかちなカエル君だな~もう、面倒ったらありゃしないぜ!

 

 

 

 「ジークレイン様、裁判の時間です」

 

 「マジか・・・」

 

 

 

 思念体(ジークレイン)が思念体を作る・・・どんどん一人毎の対する魔力の最大値が減っていくー。さっさと移動だ!

 

 

 

 「えー、ジークレイン様も来ましたのでこれから魔導裁判を始めたいと思います」

 

 「・・・」

 

 

 

 ぐごぉぉぉぉっぉ・・・ズビー・・・zzz。

 

 

 

 「あ・・・あのマカロフさん?」

 

 「はい!」

 

 「裁判中なのですが・・・まさか寝てたりしてませんよね?」

 

 「!」

 

 

 

 見て分かれ!どう見ても聞いても寝てただろ!

 

 

 

 「滅相もない!ふぉほほほっ!!」

 

 

 

 あれで誤魔化してるつもりなのだろうか・・・イマイチ分からんな。

 


 
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