No.450292

ベン・トー ~狩人の名を持つ狼~ 第3話 湖の麗人

師咲集さん

「俺は最低の二つ名の狼だ」 
烏田高校に転校して旧友である佐藤洋に出会う。佐藤の所属する部活「ハーフプライサー同好会」で起きるいろいろな出来事。それがこの物語の始まりである。 

自分に文才がないのでわかりにくいところもあるかもしれませんが頑張りますのでよろしくお願いします。

2012-07-10 07:21:53 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:802   閲覧ユーザー数:794

第3話 湖の麗人

 

 

氷結の魔女戦の次の日

 

「んんん・・ん」

俺は起床し時計を見ると針は昼をしめす。十二時を指していた。

「はぁぁ~あ。えらい寝てたなぁ」

今日は特にやる事もないしなぁ。

「散歩でも行くか」

俺は、服装を烏田高校の制服に着替え(何となく)携帯と財布を持って外へ出た。

 

 

特に行くあてもなくブラブラと散歩していると携帯が鳴った。

プルルルル

「一体誰だよ?洋、何だアイツからか」

そして俺は電話に出た。

「はい、もしもし洋、どうしたんだよ?」

洋はあわてた口調で「大至急、丸富大学へ来て」

「それってあやめがいる場所じゃないのか?」

あやめがいる高校は、丸富大学付属高等学校といい大学と高校がいっしょになっている。

「そんなことは、いいから早く来てあと服を持ってきてくれるとありがたい。じゃあ」

「おい!ちょっと待てよ」

服を持ってこいってどういうことだよ。アイツはいま何をしているんだ?

「まぁ、いっか面白そうだし、行ってみるか」

そういって俺は丸富大学へ向かう。(おもしろ半分に)

 

 

「ここか、丸富大学は!」

けっこうでかい校舎がいっぱいあった。

そんなことを考えていると銃声が聞こえた。

「なんだ、ってか何で銃声」

銃声の聞こえた方に行ってみると見たくないものを見てしまった。

パンツ一丁の姿で銃を避けている洋がいた。

「アイツは何をしているんだ?無視してあやめのところでも行こう」

俺は、あやめに電話をかける。

プルルルル

「あやめか、今お前何所にいるんだよ?」

「今は丸富大学の部室塔にいるけど」

「ちょうどいい、そこどこか教えてくれよ。今から行くから」

「別にいいけど何かあったのか?」とあやめは俺に聞いてくる。

あんなもん見た後、だからなぁ。綺麗な者、見て落ち着きたいから何て言えないしなぁ。

「まぁ、暇だったからブラブラしてたら、ここに来たからと、でも言っておくよ」

そういうとあやめは「ふぅ~ん。わかった」といって道を教えてくれた。

「洋、生きてまた俺たちの元へ帰って来いよ」

俺はそういうとこの場から立ち去った。

 

「へぇ~、ここがお前の部活なんだ。ゲームしかおいてねぇけど、何、やる部活なんだよ?」

「ここはゲームやる部活だよ」

いやそのままじゃんか

そんなことを話していると誰かが入ってきた。

「著莪、服を!!」

そんな感じで洋が入ってきた。

「おう、翔太じゃないか。どうして僕より先に著莪の元にいるの?」

「それは、お前に呼ばれて丸富大学にきたら、パンツ一丁の変態がいたからこれはまずいと思ってあやめの元に連絡し、ここに来たというわけだ」

「途中で出てきたパンツ一丁の人、僕だから」

「知らないよ。俺の友達にパンツ一丁で外を走りまわる人なんていないよ」

そういうと「ひどいよ。僕だって好きで(長いため以下省略)」となんかいろいろ言い始めた。

そんな会話をしているとあやめが「まぁまぁ、佐藤、落ち着いて。ほら服用意してやったから着替えろ」

「わかったよ。ってここで!!」

「ここ以外着替える場所ないじゃんかよ」

「あやめ、その発言は如何なものかと思うぞ」

そういうとあやめは「えっ??」といった。

「普通に考えればお前は男の着替えを平気で見られるのか?」

「別に見られるけど。ってか佐藤じゃん最初からパンツ一丁の状態なんだから関係ないっしょ!」

まぁそれもそうだな。

「洋、ここで今すぐ着替えろ」

俺がそういうと洋はふてぶてしく着替え始めた。

 

「そのかっこは如何なものかと」

洋は丸富高校の女子の制服を着ていた。トランクスということもあってスカートから普通にはみ出している。

俺がそういうとあやめが「まぁいいんじゃない」と言う

良くないだろうどっから、どう見ても変態じゃないか、これならパンツ一丁の方がマシだよ。

「著莪なんでこんな服なんだよ!!」

「まぁいいじゃんか」

そんなことを話していると扉が開いた、洋は異常にビックってしていた。

「あやめちゃん。いいもん持ってきたよ」

そこにはかわいらしい幼児のような子がいた。

「はい、あやめちゃん」

そういうと帽子をあやめに渡しそれを洋にかぶせる。

それはもう何所からどう見ても。変態だ!!

「ダメだ、俺はもう耐えられない。先にスーパーに行っている」

そういうとあやめが「今日は東区のスーパーに皆いるから」そういって俺に地図を渡してきた。

俺は帰り際に扉の前にいた幼児に話をかけた。

「君、名前は?」

「井ノ上あせび」とかわいらしい声で答えてきた。

「じゃあねぇ、あせびちゃん」

そういって俺は、あせびちゃんの頭を撫でた。

そして扉から出て行き、階段を下りようとした時、一段踏み外し俺は一番下まで落下して行った。

 

 

 

「んん・・ん・ここは」

気がつくと俺は、誰かの背中の上にいた。

「気がついたか。翔太」

俺をおぶっていたのは、洋だった(変な格好)

「俺に何があったんだ?」

「翔太は階段の上から下まで綺麗に転がってたんだ」とあやめが説明してくれた。

「もう大丈夫だ」そういって俺は、洋の背中から降りる。

本音を言うとあやめにおぶってほしかった。俺は何を言っているんだ。

「おっ、もうついたぞスーパー」

そこは意外と大きめのスーパーだった。

スーパーの中に入るとまず目に飛び込んできたのが巨体の男だった。

「あいつどこかで、そうだ思い出した、魔女を調べる時に出てきた奴だ」

『帝王(モナーク)』とあやめが言う。

そんなことを話しているとピアスをつけた男がこちらを見ている。すごい視線で。

「まさか、俺がライバル視、していた相手がまさかあんな変態だったとは」

「だっていわれてるよ、変態さん」

「誰が変態だ!!」

そんな風に洋が怒る。

「なぁ洋、お前の二つ名こんなんどうだ」

洋は、ドキドキしたような目でこちらを見てくる。

「変態!!」

「まんまじゃないか!!」

「やっぱ認めてるんじゃン」

「そういや、あやめ、お前も二つ名持ってるだろ?」

俺が言うとあやめは「うん、持ってるよ」と言ってきた。

やっぱ、はっきり言って今の声、めちゃくちゃかわいい。

「アタシの二つ名は『湖の麗人』」

湖の麗人なんか、かっこいいな。

「まぁそんなことよりさぁ、もうそろそろ半値印証時刻だよ」

「それもそうだし、もうそろそろ前の方行くか?」

前の方に行くと、白粉と槍水先輩がいた。

「佐藤、なんだその格好は?」

まぁ、そりゃあ誰でも最初につこむわなぁ。

「予想どうり」

白粉に至っては、バカなのか。

 

このスーパーの半額神が姿を現した。

「来たぞこのスーパーの半額神だ」と槍水先輩が言う。

若い・・しかも女性・・しかもめちゃくちゃ綺麗じゃないですか。

何となくだが洋も同じ事を事を考えているような。

「佐藤、白粉、烏丸、お前達は何を狙う?」

「僕はすきやきを」

「私は勝つドンを」

「俺は天丼を」

「そうか私は、チキンカツカレー弁当を狙おう、せっかくこの店に来たのだからザンギ弁当を狙いたかったが売り切れではしょうがない」

俺はあやめの元に向かう

「お前は、何を狙うんだよ?」

「アタシはすきやきを狙うつもり」

洋といっしょか、まぁ頑張れ洋、お前も変態の二つ名を持つ男だ(嘘)。

 

半額神がシールを貼り終わりゆっくりと扉を閉めてった。

 

その瞬間一斉に弁当に群がる狼達。

さて毎度おなじみのあれ言いますか。

「さぁ狩りの時間だ」

 


 
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