No.445743

【獣機特警K-9】黒赤黄色のレストラン【交流】

Dr.Nさん

2012-07-04 20:22:01 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:626   閲覧ユーザー数:596

ラミナ署内第三取調室、午前11時。

あの夜の襲撃事件について、エルザがアーサーに事情を聴いていた。

「亜久督産業の悪い評判は業界内でも有名で、XX工業も最初から相手にしなかったのですが、それで契約が出来なかったのを我が社のせいだと逆恨みしたのでしょう」

「なるほど」

「逮捕した4人の供述とも一致するみたいね」

「ええ、確かに。って署長、いつの間にいたんですか!? ここで何やってるんですか!?」

「だって、取り調べって普通二人一組でやるじゃない。お手伝いしようと思って」

「別に容疑者の取り調べじゃなくて単なる事情聴取だから結構です!」

「じゃあお茶淹れましょうか? 床のお掃除でもしましょうか? あ、このZライト切れ掛かってない? 新しいのと交換しましょ」

「結構ですっ!(--#)」

「じゃ、じゃあ取り調べに付き物のカツ丼頼みましょうか?」

「結構でs

「あ、カツ丼は食べたいかも」

「「えっ?」」

「実は今朝は食事をする暇がなかったんです。今日のこのあとのスケジュールからしても、昼食をとれるタイミングは今だけなんですよ」

 

 

「はい、カフェ・ラ・ヴォルペです」

「あ、ラミナ署のマキ・ロックウェルですけど、カツ丼3つ」

「あーすいません、うちは喫茶店だからカツ丼はやってないもんで・・・(^^;」

「あら、そうなの?」

 

 

結局、別の店のカツ丼が3つ取調室に並んだ。

「うん、美味い! 私、丼物大好きなんです」

「あら、アーサーさんって意外と庶民的なのねw ねえエルザさん?」

「ええ、まあ」

「あ、そうだ。食事といえば」

アーサーは鞄から1枚のチラシを取り出した。

「先日、うちの会社の系列のドイツレストランがオープンしたんです。地球のドイツ国からシェフを招いて本格的な料理を提供します。本場のドイツビールもありますよ」

「ド、ドイツビール・・・(ゴクリ)」

エルザの表情が変わった。

「エルザさん、明日の夜は空いてますか?」

「ええ。本場のドイツビ・・・ドイツ料理、お邪魔しようかな?」

「そう来なくっちゃ!」

「くぅ~っ、明日の夜はファンガルドプラネットポリスの署長会議。無念っ!」

「そうでしたか、それは残念ですね・・・」

「てか来るつもりだったんですか署長?」

翌日の夜、ドイツレストラン『der Segen(デア ゼーゲン)』。

真新しい店の中に、アーサーとエルザの姿があった。

「いかがですかエルザさん? お口に合えばいいのですが」

「はい、料理もビールもとても素敵ですわ」

「それはよかった! ・・・ん?」

アーサーが店長らしき男を呼び寄せる。

「あのドイツ国旗の巨大なオブジェ、この前は無かった気がするんだが?」

「えっ? ホントだ、いつの間にあんな物が!?」

「ウー、リク、クオン」

「「「は、はいっ」」」

縦に積まれた黒、赤、黄色の横長の大きなダンボール箱の中から、ウー、リク、そしてクオンがそれぞれもそもそと這い出してくる。

「ふぃ~、横になって隠れるのって結構きついぜ。フランス料理だったらよかったのによ」

「お前達、明日朝までに『宇宙国際化と犯罪の増加について』の研究レポート100枚提出と、今から通常勤務に戻るのとどっちがいい?」

満面の笑みをたたえエルザが言った。

「「「つ、通常勤務です!!」」」

「よろしい。ではそうしてくれ」

「「「はいっ! では失礼しますっ!!」」」

3人は逃げるように去っていった。

「ハハハ、なかなか面白い部下の方をお持ちのようで(^^;」

「お恥ずかしい・・・・(//-//)」

レストランの外。

ウーが手にしたトランシーバーに向かって喋る。

「こちらスネーク。残念ながらミッションは途中で失敗した。マキ署長、指示をくれ」

「了解。直ちに帰還せよ。見たところまででいいから明日お話聞かせてちょうだい」

「了解」

と言うと、ウーはスイッチを切った。

「トランシーバーなのウーお姉ちゃん? ボクたち体内に通信機内蔵されてるのに」

「いいんだよリク! 雰囲気だよ雰囲気!」

 

=END=


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