No.436426

あの空を見上げて

麗華さん

紅葉は1人、空を見上げていた。

2012-06-12 23:37:07 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1462   閲覧ユーザー数:1446

 

「空が飛べたらな良いな、マジで・・・」

 

月読島のとある丘のベンチに座って空を見上げる里村 紅葉。

 

紅葉の手には先程、買った飲料水がある。

 

「綺麗な空・・・」

 

そして町並みに視線を向けた。

 

「それにしても、こうしてると最終戦争なんて嘘みたい」

 

飲料水を飲みながら呟く紅葉。

 

(暇だな~)

 

「れーじ、今何してるっかな~」

 

携帯電話に手をかけようとしたが、その動きが止まる。

 

「れーじの側にはうるさいのがいたな・・・」

 

紅葉は憂鬱そうな表情になる。

 

「買い物でも行こうかな~」

 

紅葉は笑顔になるが・・・。

 

(れーじと行きたいな~)

 

紅葉はつまんなそうな表情になる。

 

「なぎさと食べ歩きでも行こうかな~」

 

紅葉は再び笑顔になるが・・・。

 

「そういえば~なぎさの奴、ダイエット中だったけ」

 

紅葉はがっかりした。

 

そして再度、空を見上げた。

 

「・・・昔は姉妹でよく出掛けてたな~」

 

紅葉は遠くの空を見つめていた。

 

「今、この時を一緒に生きていたかったよ・・・春花」

 

(でも、春花はもういない・・・)

 

寂しそうな表情から覚悟の表情に変わる紅葉。

 

「私、勝つよ・・・春花」

 

「春花の分まで幸せになるために私は勝ち続ける」

 

ベンチから立ち上がり、誓うように言う紅葉。

 

そして飲料水を一気に飲み干し、町へと視線を移す。

 

「たとえ、誰が敵でも私は絶対に負けないから」

 

「見ていてね、春花・・・」

 

そして紅葉は町へと歩き出した。

 

 

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