No.414358

ゼロ~仲間を求めて~ EP3 【トレジャーハンター】

ぶるせらさん

3話目です。
クロスSSは難しいですね・・・
駄文ですが、ご指摘などございましたらよろしくお願いします。

2012-04-26 14:19:56 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1537   閲覧ユーザー数:1522

 

―――魔導の持つ娘か―――

 

 

(これは・・・私の記憶・・・?)

 

 

 

 

 

―――ヒッヒッヒッ・・・この、『あやつりの輪』を着ければ俺様の思い通りに動くのだぁ!―――

 

 

―――イ、イヤ・・・が・・・考えが・・・できな・・・・く。―――

 

 

―――――ヒッ!ヒッヒッヒッヒッ!ヒッ!ッヒッヒッヒッヒッ!!――――

 

 

 

 

 

 

 

 

(嫌な・・・笑い声・・・。)

 

 

 

 

 

              ―――――ドギュォォォォォン!――――

 

(戦いたくないのに・・・嫌・・・こんなの・・・嫌・・・ッッ!)

 

 

 

―――ヒッヒッヒッ!そうだ!全て焼き払うのだっ!!―――

 

 

 

 

              ―――――ドギュォォォォォン!――――

 

―――ヒッ!ヒッヒッヒッヒッーッ!―――

 

 

(本当・・・嫌な笑い声・・・。)

 

 

 

 

 

 

―――我がガストラ帝国は、魔導の力を復活させた!選ばれた者のみが使える神聖な力だ…―――

 

 

―――今こそ、我がガストラ帝国が世界を支配する時!!!―――

 

 

 

(何を言ってるのコイツ・・・私は・・・私は・・・)

 

―――ウオォォォォォォォォ!!!ガストラ皇帝バンザイ!!!ウオォォォォォォ!!―――

 

(嫌だ・・・。)

 

 

 

――――ウオォォォォォォォォ!!―――

 

 

(嫌だよ・・・こんなの・・・。)

 

 

――ガストラ帝国バンザイ!――

 

 

(戦いたくない・・・こんな・・・こんな・・・。)

 

 

――偉大なる魔導の力で支配を!!――

 

 

 

 

 

 

 

 

(こんな世界・・・)

 

 

 

 

 

 

 

―――――――

 

―――

 

――

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

ガチャッ・・・

 

 

 

青年がティナとルイズを助けた老人の家に入った。

 

 

 

コツコツコツコツコツ・・・・・ガチャッ

 

 

 

青年が老人の居る部屋に入ってくると、老人は青年と知り合いだろうか、気さくな雰囲気で話しかけていた。

 

 

「やっと来おったか・・・。ところで『ドロボウ』からは足を洗ったのか?。」

 

 

青年に対して冗談とも本音ともとれる言葉を老人は投げかける。

 

 

 

 

 

 

 

                   離いの旅人

 

 

             古代の秘法を求めて世界をまたにかける

 

 

                 トレジャーハンター

 

 

 

 

 

 

「チッチッチ・・・ド・ロ・ボ・ウ・・・?この俺『ロック』様を呼ぶなら『トレジャーハンター』と言ってくれ!!」

 

 

青年『ロック』が老人の言った『ドロボウ』と言う言葉が気に入らないのだろうか、人差し指を振りながら訂正を求めている。

 

 

 

「ハッハッハッ!同じ様なもんじゃろうが!」

 

「チッチッ!大違いだぜ!!」

 

 

 

ロックは『ドロボウ』と呼ばれるのがよほど嫌な様だ、老人に再度訂正を求めながら講義を持ちかけていた。

 

 

 

「ところで、この俺を呼び出したのは?」

 

「フム・・・実は、『例の娘』に会った。」

 

 

ロックの問いかけに対し、老人は『例の娘』ティナの事を話だした。

 

 

「ッ!?魔導の力を持つ娘の事か!?」

 

ロックは老人がティナと会った事を話し始めようとするとロックは驚いて掴み掛かる感じな様子で老人に問いかけた。

 

 

「ああ・・・今は・・・この都市のガードに追われている・・・。」

 

 

老人はそう話すと苦虫を噛み締めた雰囲気で、己の思ってる事をロックに離した。

 

 

 

「この都市には、帝国に立ち向かうだけの力がある・・・。だがその自治力の高さ故に我々の『地下組織リターナー』にも加わろうとしない・・・。」

 

 

老人はティナの事を考えているのだろう、悔しそうな思いで話す。

 

 

「娘は、帝国に操られているだけだと言う、ワシの話も聞こうとしない・・・。」

 

 

 

老人が話し終わると、青年、ロックは少し考え自分の思ってる事を老人に伝えた。

 

「わかった・・・。

その娘を助け出せばいいんだな・・・。」

 

 

「フム・・・。ひとまず『フィガロ国王』のところへ・・・。」

 

 

「ああ・・・任せてくれ・・・!。」

 

 

ロックの言った言葉に対し、老人は『フィガロ国王』と言う人物の所へティナを連れて行くようにロックに提案をし、老人の言葉に対し、ロックは決まったと思い行動に移そうと移動を開始した。

 

 

 

「頼むぞ・・・ロック・・・。」

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

タッタッタッタッタッ・・・・・・

 

 

「こんな所が地面割れちまってるな・・・落ちたのか・・・。

さて、お姫様達を安全な所へ連れてくために助けないとな・・・。」

 

ロックは手持ちのロープを炭鉱の地面に突き出ている突出した岩の部分に先端を括りつけると、ロープアクションの如く身軽に地面に大きく崩れている穴の中を降りていった。

 

 

 

 

「ん、んん・・・私・・・落ちちゃったのね・・・。」

 

ピンクのブロンドの少女『ルイズ』は目を覚まし、自分が置かれている状況を明確にではないが落ちたショックからだろうが、朦朧としている意識から現状を確認しようと置きだした。

 

 

 

ヒュゥゥゥゥゥゥー・・・・・

 

「え、何か落下している音が聞こえるんだけど・・・?」

 

 

 

 

ヒュゥウウウゥゥウウウウウー・・・・・シュタッ!

 

 

「え?え?え!?・・・あ、アナタ誰よ・・・まさかさっき追いかけてきた連中の仲間なの・・・?」

 

 

ルイズは先ほど気を失う前に追いかけてきていた男達の事を思い出したのだろう、目の前に下りてきた青年に対し、普段の勝気な態度は消えて恐怖感が沸いてきていて脅えだしていた。

 

 

 

「おっと、違う違う!待ってくれ!そう身構えないで欲しい・・・。

俺は君達を保護した爺さんに頼まれて、君達を助けにきたんだ!!。」

 

青年はルイズが脅えていたのが解ったのか必死に弁解をしだし、ルイズ達を助けに来たと言うウマを伝えている。

 

 

 

 

「助けにきてくれたの・・・?本当に助けてくれるの・・・?」

 

ルイズは青年が『助けてくれる』と言う言葉を聞いて、安心したのだろう少しづつ緊張が解れてきた感じがしてきているようだ。

 

その時ルイズ達が居る場所から離れた所から、男達の声が聞こえてきた。

 

 

 

「居たぞ!!!」

 

 

どうやらナルシェのガード達がルイズやティナを追って此処まで降りてきたのだろう。

 

ルイズは先ほどガード達に追い詰められた事を思い出したみたいで、忽ち身体が恐怖の為震えてきていた。

 

「チッ、大勢来やがった!」

 

ロックがそう言い、ルイズの方を心配しつつこの状況から逃げ道を探していると、ガード達の居る逆方向から違う声が聞こえてきた。

 

「クポー!」

 

「クポー!」

 

「あ、亜人・・・?そんな・・・亜人まで来たよ・・・嫌・・・まだ死にたくない・・・。」

 

ルイズは二足歩行の『身体が白い蝙蝠のような羽を生やした亜人』が鳴きながら来て死の恐怖に駆られてきたのであろう、震えは一向に収まる事もせず未だ倒れているティナにしがみ付きロックが二人を庇う様に前に出ていた。

 

「クポー!」

 

「クポポー!」

 

「・・・?」

 

ロックが『身体が白い蝙蝠のような羽を生やした亜人』を警戒していると、『身体が白い蝙蝠のような羽を生やした亜人』達は何やら鳴きながらジェスチャーをしている。

 

 

「『モーグリ』・・・お前等、助けてくれるのか・・・?」

 

「クポー!」

 

 

 

『身体が白い蝙蝠のような羽を生やした亜人』、『モーグリ』はロック達を助けてくれる様にジェスチャーを繰り返している。

 

 

「恩にきるぜ・・・!おい、お嬢さん!安心しろ!!、このロック様と『モーグリ』達があいつ等をお前等に近づけないようにするから大人しくその子と居るんだ!!」

 

ロックがルイズにそう言うとルイズは未だに震えているが倒れているティナにしがみ付きながらも、ロックに返事をした。

 

「助かる・・・の・・・?」

 

「ああ、もう安心しろ。」

 

ロックはルイズに優しく力強い口調で励まして、助けてくれる『モーグリ』達と一緒にガード達の方に向かって行った。

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

地形は洞窟、周りには壁にも地面にも天井にも大きさがバラバラな突出岩がそこら中に突き出ている。

 

ロックはトレジャーハンターを名乗っている位で身軽な己のステータスを生かし、ガードやガード達が仕向けてくるモンスター達を翻弄する為に、先ほどの降下で使った時の様なロープを使い走りながらジャンプし、ターザンの様にモンスターの内の1匹に向かっていった。

 

 

ザシュッ!――

 

手持ちのダガーナイフでロックはモンスターの頭上から思いっきり突き刺し一撃でモンスターを絶命させた。

 

「へっ!この世界一のトレジャーハンター!ロック様を舐めんなよ!」

 

ロックがモンスターを仕留めてからモーグリ達もロックに続いて地の利を生かし、2匹のモーグリが小さい身体ではあまり力がないのであろう、2匹がかりで相手モンスターを押さえつけ、別のモーグリが押さえつけられているモンスターの頭上に天井から突き出ている岩をジャンプで蹴り飛ばし、モンスターの身体に突き刺して仕留める。

 

「GUGYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」

 

「「クポー!!」」

 

モーグリ達とロックは自分達より数の多い相手に対し、地形を生かした戦いをしている為ガード達やモンスター達の攻撃は当たらず次々と仕留められていく。

 

 

ルイズはその光景を遠くから眺めていて、「凄い・・・」と一言呟いて先ほどの震えは収まったのであろう、ロックやモーグリ達の身軽さを生かし自然の地形を利用して戦う、さながら『自然の戦士達が踊っている』光景に目を奪われている。

 

 

 

ロックが敵、猪型モンスターの突進を壁際でギリギリで突進力を利用し、モンスターの頭上に片手で全身をバック転で避け、壁に突出している岩に突き刺して、そのモンスターを足場にし跳躍して、犬型のモンスターにロープを投げて、跳んでるロック自身に引き寄せてからナイフで一閃。

 

 

1匹、もう1匹と連続で一人でアクロバティックに仕留めていくロックに対し、モーグリ達は相手を先ほどのように2匹、3匹で相手をし、仕留めては次に別のモーグリが相手モンスターやガード達を誘導し同じ様に仕留めてく。

 

最初、数で勝っていたガード達の方もいつのまにかロック達よりも数が少なくなって来てずっと別に誘導させられていたリーダ格のガードが気づいた時にはすでに戦況は最悪な状況になっていた。

 

 

「な、なんだと!?我々の方が数で勝っていてこちらにはモンスターも居たではないか!!。

どうなっている!?何が起きた!!」

 

 

 

最初優勢であり、このままだとすぐ終わるだろうと考えていたリーダー格のガードは気づいたら劣勢になっていたこの現状を見て驚きと何が起きたか理解できていない恐怖により叫んでいる。

 

 

シュパッ――

 

天井から降ってきたロックのナイフがリーダー格ガードの近くに居たガード一人の首を掻っ切ってリーダー格のガードに対峙する。

 

モーグリ達も残っていた、相手モンスターやガード達を天然のトラップや踊るような地の利を使ったコンビネーションにより屠りロックと対峙しているであろうリーダー格のガードの周りに集まってきた。

 

「ヒッヒィッ・・・。」

 

「まっ、もうアンタで終わりだな。」

 

シュパッ――

 

 

ロックがリーダー格のガードの首をナイフで切り裂き屈強なガードやモンスター達は全滅をした。

 

 

「悪いな、恨んでくれてもいいぜ・・・こっちも覚悟は出来てるんでな・・・。」

 

ロックはそう言い残し、ルイズとティナの居るところに戻って行った。

 

 

◆◆◆

 

「モーグリ達・・・恩に着るぜ!!」

 

「クポー!」

 

ロックは助けてくれたモーグリ達に感謝の気持ちを込めてお礼を言い、手を振る。

 

モーグリ達もロック達の方に手を振りピョンピョン跳ねている者も居ながら、もと来た方面に向かって去って行った。

 

「さて、大丈夫か?いくら撃退したからって言ってもこのまま此処に居たんじゃまた来るかもしれないから早めに移動しよう。」

 

ロックが放心しているルイズに向かい手を差し伸べて移動を提案しているとルイズは我に返ったのか、急いでその手を握って立ち上がった。

 

「痛っ!」

 

ルイズは落下のショックで何処か怪我をしていたのであろう。

先ほどまでは恐怖によるショックで痛みを気にしている暇がなかったのか、今はガード達も撃退し安心してか急にやってきた痛みから顔をしかめて俯いていた。

 

「足を怪我しているようだな・・・そっちの子を背負ってから恥ずかしいかもしれないけど君も持ち上げていくから。

悪いけど、もう少し痛いのを我慢しててくれ。」

 

ロックがルイズに対し、そう返答をし未だ気絶しているティナを背負って手持ちのロープで固定し、ルイズを片腕で抱き上げて炭鉱の洞窟内を駆けていく。

 

 

 

(凄い・・・さっきの戦いもそうだったけど・・・まるでイーヴァルディの勇者みたい・・・)

 

ルイズはハルケギニアに存在する物語の主人公『イーヴァルディの勇者』に出てくる勇者のような戦いをしたロックに対し、そう考えていた。

 

(私の居たところじゃぁ見た事無い戦い方をしているし、うぅん居たのかもしれないけど私の周りには少なくとも居なかったわね・・・。)

 

 

 

元々ルイズは魔法学院にて、成績は優秀だった。

座学だけなら学院TOPであり、学院で学べる魔法の知識の他にもハルケギニアにて『メイジ殺し』と呼ばれる者達、魔法の使えない平民や傭兵の戦い方を、実際には目の前では見ては居ないが本等では知識として知っていた。

 

だが、ロックやモーグリ達の戦い方等は本等で読んだ戦い方には全く持って書かれて居ない戦い方であり、しかもその動きが自分のステータスを生かし理に適った戦い方であった。

 

亜人であるモーグリ達にしてもハルケギニアに存在するオーク鬼等とは比べ物にならない位知能は高いし、吸血鬼や翼人やエルフ等と言った『先住魔法』等を使ったあくまで魔法を用いてとして自然を使った戦い方などでは無く。

 

まるで自然と一体となって戦闘中にも関わらず、魅せる様な踊るように戦っていた。

 

 

 

 

(この人達は魔法を使わずに『自然』と言う力を利用して最大限に戦っている・・・

 

もしかしたら魔法を使えるのかもしれないけれど、私の周りに居た人たち、あのお母様でも魔法を使わずにあんな戦い方出来ないわ。)

 

ルイズは考える、自分は魔法学院にて魔法は常に失敗ばかりする。

 

だけど周りに居た人たちはどうだ?いくら偉大なる始祖プリミルの魔法を使えたとしてもそれを最大限に上手に使えているのか?

 

 

少なくとも一部を除いて周りに居たのは、『魔法を使える』と言うだけでそのままなんじゃないか。

 

その魔法の威力だけを一方的に考えず使ってるんじゃないのか?

 

 

例え、考えて使ってたとしても魔法の力にばかり頼っていて、少なくとも『自然の地形』を技術で利用しよう等と言う不利な状況を打破する『理』に適った戦い方等してないのではないか・・・

 

 

 

 

 

いや、出来ないのではないか――

 

 

 

ルイズは自分の失敗魔法と周りに中傷されていたけど、己が今現在使えるのはその失敗魔法での『爆発』のみ。

 

だけど、その『爆発』上手に利用して考えて使えればあるいわ、自分でも周りに居たメイジよりも強くなって認められる――

 

 

ロック達の戦い方を見て現在安全で冷静に考えられてる状況でそのような考えをしていた。

 

 

「っと、悪い、ちょっと降りてくれるか?」

 

「え?あ、うん。」

 

ロックが急に立ち止まって、ティナを降ろすとルイズにも降りて貰う様に即して、何やら壁を調べている。

 

(あ・・・私この人に抱き上げられていたんだ・・・///)

 

ルイズは考えに没頭していて、ロックに抱きかかえられていた先ほどの現状を思い出してか恥ずかしくなってしまっていた。

 

 

「確か・・・このスイッチで・・・。」

 

 

ロックが壁を調べていて、目当てのモノを発見したのだろうスイッチを押した。

 

 

 

 

カチッ

 

 

ゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッゴッ・・・・・・・ズゥン・・・・

 

いきなり壁に外に繋がる出口らしきモノが出てきた。

 

「え、な!?えーーー!!?」

 

「そんなに騒ぐ事じゃないだろ・・・。」

 

ルイズが魔法も使ってない、見た事もない仕掛けで急に壁から出入り口が開いていたのにビックリしていると。

 

気絶していた、ティナが意識を戻してきたようだった。

 

「うぅん・・・」

 

「ん?気がついたのか。」

 

 

ティナが目を覚まし、ロックが話しかける。

 

「アナタ・・・大丈夫・・・?」

 

 

ルイズもずっと意識が戻らなかったティナが流石に心配だったようだ。

 

見ず知らずの自分をガード達に追いつめられている時にも自分を気にかけ、庇ってくれていて、

 

冷静になって考えてみると、自分が軽症で済んだのも落ちるときにも自分を抱えてくれていた。

 

 

 

「私達・・・助かったの・・・?」

 

「ああ、モーグリ達に感謝するんだな。」

 

 

 

(まだ気分が悪い・・・)

 

ティナは意識は取り戻したが、あの落下での後遺症だろうかそれとも別の要因だろうかは定かではないが、未だに気分は優れていないようにうつぶいている。

 

「うっ・・・はっきりとは・・・思い出せない・・・・・。

その前も・・・ずっと前の事も・・・。」

 

 

ロックもルイズもティナの発言には驚いたようだ。

 

「記憶がないのか・・・?!」

 

「でも時間が立てば戻るって・・・。」

 

 

ルイズは思い出した。

 

自分は訳が解らずあの時は錯乱していたが、確か自分達を助けてくれた老人が『あやつりの輪』とか言う道具で思考を停止させられていたとか。

その様な事をあの時言っていたのを今の今まで忘れてしまっていた。

 

 

(私、本当ダメね・・・記憶が無い操られていたような人にあの時錯乱して当り散らしてたなんて・・・。

これじゃぁ貴族失格だわ・・・。)

 

等とルイズが自棄になっていると、ロックが真剣な剣幕でティナに叫んでいる。

 

 

「記憶が・・・。

安心しろ!!俺が・・・俺が必ず守ってやる・・・!!必ずだ!!」

 

ティナは混乱している。

 

初めてあったロックが自分に対して、この様な剣幕で守ってやるだの必ずだのと言っているのだろうか。

どうしてこんな初対面の自分に対してこの人は・・・っと。

 

 

「記憶を無くした・・・俺は、見捨てたりしない・・・必ず守ってやる!!」

 

過去に何かあったのであろうか、ティナにもルイズにも解らない。

 

だけど『記憶を無ない』と聞いた瞬間に人が変わったように真剣になったロックは目にわかる。

 

 

だけどルイズは、自分を助けてくれたロックが自分にでは無く、ティナに向かって真剣に言っているから他からみると告白している様な言葉だ。

やはり面白くはないのであろう、少し不機嫌な感じになっている。

 

 

(私・・・なんでこんなイラついてるのかな・・・)

 

ルイズは自分の中にある感情は一体何かと気になっているが、それが何なのかはルイズには解らない。

 

 

「よし、こんな所に居ても危ないだけだ。

早いところ安全な所に移動しよう。」

 

ロックがそう提案するもルイズも此処は何処なのか未だにわかっておらず、ハルケギニアの何処かだろうと辺りをつけているのが現在の状況。

 

 

もしかしたらサハラかもしれない――

 

 

もしかしたらサハラより遠くと言われている、ロバ・アルカリイエなのかもしれない――

 

 

解らない、解らない。

 

そのように考えていて外に出てから外は夜のようで空を見上げてみると・・・。

 

 

「え・・・・?月が・・・一つ・・・?」

 

ルイズは驚愕している。

 

ルイズの住んでいたハルケギニアには月が2つある。

 

だが、現在この場での状況はどうだ。

月は一つしかない。

 

 

ルイズは思った。ここは何処なのだろう・・・。

 

ルイズが月が一つしかないと呟いているのをロックとティナは聞こえてなかったのか、町の外に出ようと町の入り口とは別の隠し通路から出る為に移動している。

 

 

(今此処で置いてかれると!!私どうなるか・・・・ダメ!早くいかないと!!)

 

「ま、待って!置いてかないで!!!」

 

 

 

 

ルイズはロック達が先に町を出ようとしていたので急いで追いかけていった。

 

 

 

 To Be Continued

 

 

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あとがき。

 

 

 

 

 

ロックの性格と言うかキャラが自分ではこんな感じなのかなぁ~って思いましてこの様にしています。

ルイズに関しても、座学がTOPクラスの設定って事は相当努力して柔軟な思考で勉強等をし知識を吸収していると思いますので、原作等ではツンデレ要素やあのハルケギニアの世界での周りに居過ぎる偏見の例のせいであのような性格描写だったんだと思います・・・私個人の解釈ですけどね・・・。

 

 

もし、柔軟な思考が出来ないのならルイズは『魔法が失敗する』ってトラウマ紛いなコンプレックスを持っていたとして、貴族だから、周りを見返したいからって理由だけで勉強なんかに身を費やすなんて無理だと思いますし!

 

 

個人的な解釈の仕方として受け止めて頂けると幸いです。

 

 

最後に

 

 

 

仲間を求めて=デスゲイズのテーマ

これで勝つる!!

 

 
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