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真・恋姫無双~武の頂点に立つ者~第壱話

これは、ひとりの男の転生から始まる物語。
男は力を得て、何を為し、どう生きるのか。
それはまだ、誰も知らない。
どうも、ナナシノゴンベです。
処女作です。学生なので、鈍亀更新です。ついでに駄文です。

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2012-02-06 20:31:28 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:7388   閲覧ユーザー数:6714

 

 

 

 

  第壱話  独り旅

 

 

 

転生して、もう14年経った。

うん?跳びすぎ?仕方ない。

俺の精神衛生的にそうじゃなきゃ、やってられない。

今は、独り旅をしている。

どうも、前世の不運は、未だあるらしい。

俺が転生して10年目。俺が生まれ育った村が襲われた。

転生してから、少しずつ、隠れて鍛錬していたとはいっても、

その頃は、未だ、碌に筋力も発達していない。10歳児。

 

   なにもできなかった

 

 

父親も母親も隣のおばさんも死んだ。

村は荒らされ、家は焼かれ、男は斬り殺され、

女は犯されてから殺された。

俺にとって大切な、父も母も、幼なじみも失った。

人や家が燃える中で、俺は泣いた。慟哭した。

殺していった賊たちが、憎くて、憎くて憎くて憎くて憎くて

仕方がなかった。

でも、それ以上に、

 

  自分が憎かった

 

なにもできなかった自分が、この中で生き残った自分が、

憎くて、憎くて、おかしくなりそうで、狂おしいほどに憎かった。

10日間、何もせずただ泣き続けた。

何故なにもできなかったか、何故こんな事になったのか、

何故、何故、何故。

そう、泣き続けながら思い続けた。

 

 

10日経って、たどり着いた。

弱かったからだと、心も体も弱かったからだと。

だから、俺は・・・

「止めよう。俺らしくもない。湿っぽくなっちまう」

ただ、一つ言えるとすれば、あの時があったから今の俺がある。

失ったもんは、取り返せないし、取り返すつもりもない。

失って、初めて気づいた自分の弱さ。

だから、次は失わない。そのために、強くなった。

まだまだ、道半ば、もっと強く!もっと高みへ!

だから、強くなる。まだまだ、これからも。

そのために、旅を続ける。いつか、護るものを見つけたとき、

後悔しないように・・・。

 

「さて、次はどこにいこうかな」

 

まだ、旅は始まったばかり。

 

 

 

 

 

あとがき

 

・・・なんでこうなった?

おかしいな。確かに最初から短いのを考えてはいたけど

な・ん・でこんなに暗くなった?

もう一度言おう。なんでこうなった?

はい、そんなワケで、初っ端からシリアス全開です。

最初の予定では、ほのぼの行くはずだったんですが。

そういえば、レインは幼なじみ殺されて、剣の道入ったんだよなー。

とか、考えながら書いてたら、気づけばこうなってた。(涙)

これからは、できるだけ明るく行こうと思います。

楽しみにしていてくれた人が居たとしたら、すみませんでした。

ではまた、再見。


 
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