No.351642

恋姫で霊帝になってみた 第1話 

ぐるさん

宣言します!どの話も短いです (`・ω・´)キリッ

2011-12-24 01:28:50 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:4451   閲覧ユーザー数:4228

=建寧元年 四月上旬(晴れ)=

 

今日のお仕事。霊台で天を祀って、天を言祝。終了。

成人してないのでスタンプ押しの仕事はない。

 

肉なんて食ってこなかったせいか肉が胃にもたれた。料理もあんまりおいしくない…毒見的なののせいで冷めてる。

 

なんか虫とかあるし、気持ち悪いんだけど。

 

量も食いきれないので今度から粟と汁物だけで良いよと言った。正直に食べられないと言ったら、決まりがどうとかすごい言われた。

 

しょうがないのでそれっぽい事を言って黙らせようと

 

「朕の不徳で民が飢えているのに朕が贅沢などできるか!」

 

とか命令した。だから胃が受け付けないし、240皿も食えねえよ。相撲取りにでもしたいのか?

 

儒教によると皇帝のせいで天災が起きるらしい。

<ご先祖の章帝が治水事業を進めた名君に対して

 

「ハア?徳が無い馬鹿皇帝だろ?俺なんて徳が高いから勝手に災害とか収まるしww」

 

的な事をほざいていたらしい。

それから、皇帝のせいというのが定着…

 

本当にふざけてやがる。

 

ぶっちゃけ、元一般庶民としては皇帝が徳が無いのにこんな贅沢してるとか聞いたら殺したくなるね。

食いたくないもん食わされて批判を受けるなんて冗談じゃない。

 

なんだったら、カロリーメイトと栄養剤とかでいいよ。

 

 

 

 

 

 

=建寧元年 四月中旬(晴れ)=

 

 

張奐と言う武将が東羌を撃破して三州を鎮定してきたらしいので会ったらとんでもない美少女だった。青髪に長い髪、それと……身長なんだが馬に乗れるのだろうか?

 

そんな疑問も沸いたが今回この人が負けてたら漢王朝やばかったらしいので機嫌を損ねないでおこう。気にしてるかもしれないし。

 

今、鮮卑には檀石槐とか言う奴が居て

 

「俺達に降らねえんだったら、漢王朝の皇帝ぶっ殺して下に付けてやるぜヒャーハー!!」

 

と攻め込んできている状態だったのでやばかったらしい。

地味に死亡フラグを踏んでた。

 

お馬鹿な章帝が儒教的に異民族は奴隷にしちゃってもいいんじゃね?

と、放置した結果、奴隷ヒャーハーしてて、降伏したら奴隷にする民族って事で異民族が一致団結するようになり、西域の各国はもちろん、北方の異民族が反漢感情を持つようになったとか…

 

ご先祖様空気読めなさすぎる…

 

 

 

 

目の前にいるのは10万の連合を作って来た異民族を内部崩壊させたりする知略、兵200で7000の騎兵に突撃しちゃう武勇持ち、郡太守としての統治能力も国内でトップクラスな完璧超人。この人がいなければ色々と詰みそうだ。

 

褒めまくって、色々融通するように頼んでみるとかも言っておく。

 

一応、皇帝だから出来るんじゃないかなあ…たぶん

 

 

 

「苦労をかけるな。朕は頼りないと思うがこれからも漢を守ってくれるか?」

 

とか言っておく、この人居なくなったらまじでチンギスハーン並の奴に命を狙われ続ける羽目になる。

 

我が心の故郷日本にまで手を出してる変態から守ってほしい。ので言質を取っておこう。

 

「は、はい! 命ある限り!…私の真名は鈴音です。陛下にお預けいたします。」

 

 

なんか真名教えてくれた。

 

なんだかこの漢と言う国は真名というのをつける風習がある。

皇帝になった時俺の真名の付いている都市は名前変更になったらしい。

そこに住んでいる皆さま申し訳ない。

 

 

 

=建寧元年 四月中旬2(晴れ)=

 

今日のお仕事。霊台で天を祀って、天を言祝。終了。

 

 

また遠征に出る鈴音ちゃんの為に鐙を作らせてプレゼントした。

遠乗り用にもらった汗血馬とセットで。

 

武帝は珍しい馬に夢中で「天馬」と称される汗血馬を求めて、六万の騎兵と十万の牛、一万のラクダやラバを率いさせ大宛を攻撃させて、莫大な犠牲を払って汗血馬数十頭をゲットしたらしい。

 

絶対に馬鹿だろ武帝…

 

六万の騎兵と十万の牛、一万のラクダやラバと数十頭の良馬の等価交換って…

 

 

 

汗血馬はサラブレットみたいデカイので乗るのに苦労しそうだからとか言ったら気を悪くしそうだから、

 

「馬上から武器を扱うことが容易になるのではないかと思ってね。専門家である鈴音の意見が聞きたくてね。」

 

とか誤魔化してみる。

一応現代知識のテンプレなアイテムだから驚く…はず。

 

 

「これは汗血馬……こんなもの頂けません。」

 

そっちに突っ込まれた。

まあいい。

 

「技量のない私が持っていても宝の持ち腐れだ。名将が持ってこその名馬。受け取ってもらえないか?」

 

 

「いえ、しかし…」

 

 

「では皇帝として命じる。」

 

 

「…ありがとうございます。大切にします。」

 

顔を真っ赤にしていたので、たぶん喜んでもらえただろう。

 

 

あと、領地を加増しておいた。

というか、功績が尋常じゃないのに、俺と同じくらいの領地しか持ってないって、どういう事だ?

 

同じくらいの功績の将軍は領地100倍以上持っている。

 

 

 

 

建寧元年 七月上旬(雨)

 

今日も仕事は霊台で天を祀って、天を言祝。終了

 

本当にめんどくさい。

 

これが無かったら理想的なニートなんだけどなあ~。

 

と思ったら報告が来て

 

鈴音ちゃんが北方の鮮卑を討ち負かしたらしい。

ありがたや、ありがたや

 

 

=建寧元年 八月中旬(曇り)=

 

今日も仕事は霊台で天を祀って、天を言祝。終了。

 

なんだか士大夫と宦官の空気が険悪な感じになっている。

殺しあいでもするんじゃないだろうな?

 

 

 

本文の用語解説とかいう補足

 

 

〇皇帝のお食事は240皿

 

巨大皿で…

 

皇后?

半分の120皿。

 

 

〇張奐

 

党固の禁の際に詔勅に従い洛陽を包囲し、清流派士殺害に加担してしまう。

この事件のことを病んで印綬を返し、命をかけて弾劾するも聞き入れられなかった。使匈奴中郎将として功績を上げ続け、銀の印綬を10回も授かる漢最強の将軍の一人。

さらに漢でもっとも治安がいいとか言われるほどの政治チートでもある。

でも領地は少ないわ。戦費は自腹切らされるわな不幸属性を持っている。

 

 

 

〇檀石槐

 

東西14000余里、南北7000余里にわたって山・川水沢・鹽池などを手中に収めたチートな異民族首領。

とりあえず漢の年表ではこの人が攻めてきた事がずらっと並んでいる。

 

 

 

〇汗血馬

 

武帝は珍しい馬に夢中で「天馬」と称される汗血馬を求めて、六万の騎兵と十万の牛、一万のラクダやラバを率いさせ大宛を攻撃。莫大な犠牲を払って汗血馬数十頭をGET…

国庫は大打撃を受け、それを補うために専売制を行い…

 

農民は競うて流亡し田地荒廃、 城郭空虚、糟糠にも飽かずして人復た相 食む…

 

流民がいっぱい出て、誰もいなくなっちゃった。

 

ある意味漢が滅んだ原因の一つ。

 

 

 

 


 
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