No.288935

子供?

tanakaさん

ほいな! ゆるゆりです。
そして結衣と京子だよん。
色々と広い心で見るんだよ?

2011-08-30 23:59:56 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1024   閲覧ユーザー数:998

「……結衣ってさぁ~結構、子供好き?」

「ん……どうだろ? 嫌いじゃないと思うけど。それが何?」

 いきなり子供の話をしてきてどうしたのだろうか?

「別にこれと言って意味はないんだけどさ……おっ、ラムレーズンがある! ねぇ結衣、

ラムレーズン食べていい?」

「自由だな……」

「褒めるなよぉ」

「褒めてねぇよ」

 勝手に冷蔵庫からアイスを取りだし食べ始める京子。まだ食べていいとは言っていないんだが。

「うめぇ♪」

 美味しそうにアイスを頬張る京子。ラムレーズンを食べている時の京子はほんと、幸せ

そうな顔をしているよな。

「それで子供の話なんだけどさ」

「あ、その話まだ続いてたんだ」

 てっきり終わったと思ってたよ。てか、やけに子供に拘るな。

「私と結衣が子供を作ったら、どんな子供になるのかな?」

「私と京子の子供ね……」

 なんか凄く変な子供が出来るような気がする。私個人としては大人しい感じになって欲しい

けど、京子の遺伝子が強すぎて京子よりの自由な子になりそうだ。

「私の想像だと容姿端麗、頭脳明晰の私そっくりの美少女が生まれると思うんだよね」

「自分で自分のことを美少女とか言うなよ」

「いや美少女でしょ?」

「……今日はいい天気だな」

「ちょっ、何で無理やり会話を逸らすの!? せめて普通にツッコんでよ!」

 ぐわっ、と勢いよく近づいてくる京子。どんだけ同意か拒否をして欲しいんだよ。

「ゆ、結衣……」

 瞳をうるうると潤ませながら言葉を待っている。

「はいはい。キョウコはビショウジョだなー」

「酷い棒読みだ!?」

「いやいや、本心だぞ?」

「何で疑問系!? つーか結衣だって生まれてくるなら可愛い女の子とかの方がいいだろ!?」

「まぁ確かに……」

 でも、京子の遺伝子が入っているのなら、可愛い子が生まれてくると思う。

「にひひ♪ 私達の子供、早く生まれてくるといいね♪」

「生まれてこないから。てか、愛おしそうにお腹をさするなよ」

 まるで本当にお腹の中に子供がいるみたいじゃないか。

「あなた酷いわっ! お腹の子を認めないだなんて!」

 およよと、泣き崩れる京子。おい待て。何だその、子供の存在を認めようとしないやつ

みたいな設定は。

「私達、あんなに愛し合っていたのに……っ」

「ちょっ、京子!」

 誤解されるような事を大声で叫ぶなよ。幸いこの場所が私の家というのと、私と京子しか

いないからまだいいけど、もしこれが部室とかだったら――

 

 ……恐いな。地獄絵図が見えそうだ。

 ほんと私の家でよかった……のか?

「いつもいつも激しく私を抱いてたのにっ!」

「そろそろ黙れ!」

「痛いっ!?」

「いつまでバカなことを言ってんだよ。夕ご飯作ってくるから大人しく、アイス食べてろ」

 冷蔵庫から二つめのアイスを取りだし、京子の前に差し出す。

「ラムレーズン二つ目!? ゆ、結衣様!」

 土下座でもするかのような格好でアイスを受け取る京子。これで暫くは大人しくなるだろ。

「さて、ご飯を作るか」

「あ、結衣! 私、今日はオムライスがいい!」

「はいはい。分かったから大人しくしてろよ」

「はーい♪」

 アイスを食べながら大人しく待っている京子。じゃ、早速調理に取り掛かるとするか。

 

「あ゛~ラムレーズンうめぇ!」

 この子供のような京子のために。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択