No.278748

真・恋姫✝無双 新たな外史を創る者達 一話

DOWANNGOさん

こんにちわ~
この作品は『にじふぁん』様の方でも書かせて頂いている物です。
こちらで続けるかはコメント次第ですが……
取りあえず始まり~

2011-08-19 18:54:20 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:6203   閲覧ユーザー数:5037

夜空に浮かぶ月。

周りには俺以外に生きている奴はいない……

居るのは……いや『ある』のは人だった『物』だけ……

俺が『物』にした……

毎日毎日俺の周りではいつもこんな光景が広がっている。

俺が人を殺さない日は無い……

まるで牢獄だ……

 

「俺はいつになったらこの牢獄から解放されるんだ……」

 

解放される訳が無い……

そんなことは分かっていた。

でも、そう呟かずにはいられなかった……

そんなことを考えていると周りの時が止まったように

周りが静かになる。

 

「これは……」

 

俺は腰にある刀に手をかけて警戒する。

もし、敵が来るならば俺はそいつを殺す。

でも、俺は分かっていた。

これから起こることは俺に害をなすことじゃないって……

そして、『そいつ』は俺の前に現れた。

 

「どふふぅぅ。

私があなたをその牢獄から出してあげましょうか?」

 

「………」

 

「あら?反応無し?」

 

反応出来る訳無いだろう。

反応出来るとしたら『化け物だ!』位しか言えないだろ。

俺は初対面の奴に『化け物だ!』って言える程ひどい奴じゃない。

 

「何でも良いだろうが。

お前がこの牢獄から俺を解放出来るならやってみろ」

 

「……分かったわ♪

あなたが行く先は『三国志』の

ちょっと変わった世界よん♪」

 

「……何でも良い」

 

行く先が牢獄で無ければ……

 

「行くわよ~♪」

 

俺は光に包まれ意識を手放した。

牢獄から解放される喜びを感じながら……

 

 

骸を作った者が消えて

 

 

「まさか……そんな訳無いわよねん♪

頑張ってねん♪

ご主人様♪」

「はぁ……」

 

あの筋肉だるまにこの世界に飛ばされて

牢獄からの解放に近づいたんだろうが……

 

「見事なまでに荒野だな……」

 

一応離れた所に村は見えるが

それ以外は荒野だ……

 

「……とりあえずあそこに行くか」

 

ここに居てもしょうがないしな。

そう思って歩き出すと俺の頭の上を

巨大な影が通り過ぎる。

 

「ん?」

 

影は三つ。

一つはあの邑に向かい

二つはそれを追いかけている。

 

「あれは……龍か?」

 

その影は龍としか言えない物だった。

そして、その影が邑に着いた瞬間。

 

ドゴォォォォォォッン!

 

そんな轟音が邑から離れているにも関わらず

聞こえてきた。

 

「っ!?」

 

俺はその轟音を聞いてその邑に向かって走る。

 

 

 

 

邑に着いた俺が見たのはまさに地獄絵図。

俺が居た世界と勝るとも劣らない光景。

 

「何でこんなことに……」

 

『ギャァァァァァァァッ!』

 

ドゴォォォォォォッ!

 

「何だ!?」

 

音がした方を向くと龍達が戦っていた。

黒い龍と白い龍が緑の龍と戦っていた。

 

『縁!何故人を嫌うの!』

 

『人は悪い者ではありません!』

 

『白!黒!何故分からん!人間など滅ぼすべきなのだ!』

 

察するにあの縁と呼ばれた龍がこの邑を襲い

白と黒と呼ばれた龍がそれを止めている光景だ。

俺はその考えにいたった瞬間刀を抜いて走っていた。

走っているとどこからか声が聞こえる。

 

『人間よそのままでは勝てない』

 

「誰だ!?」

 

『我は龍帝。

龍を従える者。

汝に龍帝の地位を与える。

強くなりたいと念じろ……

守りたいと念じろ……

その刀の名は『龍帝刀』

その念に龍帝刀も答えるであろう……』

 

そう言った瞬間声は聞こえなくなった。

 

「俺が守りたい者……」

 

次々と浮かんでくる。

皆……

様々な世界で俺を支えてくれた……

時には敵になったこともあったけど

俺のことを支えてくれた……

この世界に来たのは皆を守る為だ……

 

「俺の念に答えろ!

龍帝刀!」

 

俺がそう叫ぶと龍帝刀が光った。

 

「答えてくれたか……

行くぞ。

守る為に……」

 

俺は緑の龍を見上げて緑の龍に向かって跳んだ。

そして、その高さになって俺は龍帝刀を振り上げた。

 

『む!?』

 

「くらえ!

『龍爪』!」

 

龍帝刀を振り下ろすと

龍の爪とも言える刃が緑の龍に襲いかかる。

 

『な!?

グォォォォォォォォォッ!

人間に負けるとはぁぁぁぁぁぁっ!』

 

龍はそう叫ぶと落ちていった。

俺も今落ちている。

 

「これは死ぬな……」

 

こんなに早く死ぬとは……

救いようのない人生だったな……

そんなことを思っていると

地面に落ちた衝撃が背中に走るが

そこまで痛く無かった。

何故なら

 

『大丈夫?

すごいね!縁を倒すなんて!

縁は龍の中でも上級なのに!』

 

黒と呼ばれていた龍が俺を空中で受け止めていた。

 

「助かった……

ありがとう」

 

『礼を言うのはこちらです。

縁を止めてくれてありがとう』

 

「何故か勝手に身体が動いていただけだ。

あと、これはお前達龍の物だろう?

俺に龍帝?

龍を従える地位なんて大き過ぎる」

 

『え?

それって龍帝刀?』

 

「聞こえた声はそんなことを言ってたな」

 

『ちょ!白!』

 

白と呼ばれた龍は頷いて説明を始める。

 

『その刀は我等龍の王を選ぶ刀なのです。

その刀が選んだ者は何があろうと龍帝です』

 

「俺、人間だぞ?」

 

『人間が龍帝に選ばれたこともあります。

ある薬を飲めば龍と同じ寿命になります』

 

つまり、拒否権は無いから龍帝になれと

言われている訳か……

龍帝刀の力を使うと決めてしまったしな……

 

「分かった。俺の名は北郷一刀。

俺にどこまで出来るか知らんが

やってみよう」

 

『私は黒!よろしくね!』

 

『私は白です。よろしくお願いします』

 

どこまで出来るか知らんが龍の力を使えば楽が

出来るかもしれんしな。

貂蝉もこの世界は『三国志』のちょっと変わった世界だと言っていたし

今は乱世なんだろう。

乱世を治める途中であいつ等に会うことが出来るだろう。

あいつ等が覚えていなくても俺はあいつ等を影から支えよう。

そう俺は心の中で誓った。

後書き

どうでしたでしょうか?

ここで皆さんに質問です。

私は二つの選択肢があります。

どれを取るべきでしょうか?

 

1 この小説は続けず『真・恋姫✝無双 帰って来た者』を書き続ける。

 

2 この小説と『真・恋姫無双 帰って来た者』を同時進行にする。

 

 

 

コメントよろしくお願いします。

では、また次回。


 
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