No.217109

真・恋姫無双 例え総てを失っても 2話

真・恋姫無双 例え総てを失っても 2話を投稿します。

一刀に何があったのか?
少しは分かるかもしれません。

2011-05-16 20:52:51 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:5233   閲覧ユーザー数:4132

突如帰還した一刀の言葉で動き出した三国の将。

天幕で妖術師対策を話し合ってると

 

「突然だが蜀と呉の方々にお聞きしたい。貴方方の将の中に気を操れる方はいますか?」

 

一刀が突然の問いかけに皆が驚いたがすぐさま

 

「う~ん、残念だけど蜀にはいないな~」

 

「呉には黄蓋がいるわ」

 

「黄蓋殿はご無事だったのですか?」

 

「ええ、といっても私達も死んだと思っていたわ。華佗に救われたらしいのだけど重傷で動けなかったらしいの。呉に帰って来たのわ。貴方が天に帰ってから2年後、つまり去年に華佗と共に帰ってきてくれたわ」

 

「そうですか、それは良かった。では凪と黄蓋さんに伝令を「戦闘行為をやめ周囲の気を探るようにと。術師は基本姿を消している。だが、術師のいる所は周囲の気がよどんでいるんだ。其処を探って攻撃するように」と。そして蜀のほうには」

 

そう話す一刀の横に急に

 

「一刀様準備が整いました」

 

「正確な探索は出来ませんでしたが術師の総数は10人ほど。その者達が傀儡を召喚してる模様、術師を全て倒せば本来の兵のみになり倒す事が可能になります」

 

二人の謎の人物が現れ報告をしだした。

突如現れた二人に皆が警戒するが

 

「安心してくれ、彼女等は俺の味方だ。俺は此処に戻ってくるまでに複数の此処と似た世界を巡っていた。その中で出来た味方だ。黄叙は蜀の将と合流、術師を探って指示を出してくれ。周公は本陣に結界を張り先ほどのような術による急襲を防ぐように」

 

「「御意」」

 

一刀の命を受けた二人はすぐさま動き出した。

三国の将も一刀の策を元に動き出した。

一刀が天幕を出ると

 

「北郷さん、少しお話があるのですが」

 

蜀の黄忠が話しかけた。

 

「?あれは一刀と紫苑?」

 

華琳は一刀と蜀の黄忠が人目のない方に移動しているのが見えた。

一刀と黄忠は人目の少ない所まで移動していた。

 

「あの、北郷さんお聞きしたいのは「彼女は、黄叙は璃々ちゃんですよ」!?やはり本当なんですか?」

 

「ええ・・・何処で気付きましたか?」

 

「彼女が貴方の命を受けて去ろうとしたときに一瞬私を見て悲しい顔をしてました。それに・・・黄叙という名前は「あの人」が亡くなる間際に私に「璃々が成人した時の名」にと授けてくれた名前ですわ」

 

「・・・そうですか、別に隠すつもり無かったのですがこうもすぐにばれるとは」

 

黄忠の言葉に一刀は無表情まま近くにある岩に腰掛け

 

「・・・黄忠さん、今から話す事は少なくともこの戦闘が終わり事後処理が終わるまで皆には黙ってていただけますか?」

 

黄忠は無言で頷いた。

 

「・・・彼女とはこの世界に戻ってくる前の世界で出会いました。その世界は「三国が滅んだ世界」でした」

 

一刀の言葉に黄忠は驚愕した。

 

「原因は五胡の襲来でした。ちょうど今のように。本来ならそう簡単にはいかないはずですが・・・華琳と劉備殿に孫権殿が暗殺されました。先ほどの華琳のように。俺がその世界に着いたときにはもう多くの将達が亡くなっていました。そして俺が着いたとき・・・貴方達親子が瀕死の状態で倒れてました」

 

一刀の話に黄忠は思わず身を乗り出した。

 

「・・・俺には二人とも救う手立てはありませんでした。それほど黄忠さんは重傷でした。彼女の願いもあり・・・俺は黄忠さんを見捨て璃々ちゃんだけ救いました。その彼女にも多大な犠牲をしいて。そうして俺は彼女達三国軍に合流し戦いました・・・結果は五胡は倒せましたが璃々ちゃん以外は死んでいきました」

 

一刀の話を聞いていた黄忠は再び驚愕した。

一刀の話にではなく

 

「・・・そうか、俺にもまだ涙が「悲しくて泣く」という物が残っていたか」

 

一刀が無表情のまま、涙を流していたからだ。

 

「・・・その結果俺は自身の無力さに心を病み」

 

「感情を失くしました」

後書き

 

一刀の身に起こったことが少し判明しました。

 

これからも少しずつ分かっていきますので楽しみにしていてください。


 
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