No.213617

乙女かしまし!? ぶっちゃけガールズトーク♪

月千一夜さん

≪月の詩≫
四作目です
“これは酷い”
この一言に尽きる

2011-04-26 22:58:27 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:14822   閲覧ユーザー数:10592

「一刀・・・消えてちょうだい」

 

「はい?」

 

 

朝一番

皆が玉座に集まり、恒例の朝議を終えた直後

王である華琳の一言に、北郷一刀は目を丸くしていた

 

 

「あ、あれ?

やばい、なんか泣きそうだ・・・」

 

「あら、ごめんなさい

少し言い方が悪かったわね」

 

 

そんな彼の様子に、華琳は申し訳なさそうに言った

それから、十人が十人見惚れるほどに美しい笑顔を浮かべこう言ったのだ

 

 

 

 

 

 

 

「凄く邪魔だから、今すぐ此処から消えてちょうだい」

 

「あれ?

これ、俺泣いてもいいところだよね?」

 

 

そのような言葉を、あんな良い笑顔で言われたら泣くしかない

そもそも、さっきよりも酷くなっている

この言葉に、華琳は悪戯に成功した時の子供のような無邪気な笑みを浮かべていた

 

 

「冗談よ

実は一刀以外の皆に、少し話があったの

だから、一刀は先に仕事に取り掛かっていてちょうだい」

 

「そうなら、そう言ってくれよ・・・心臓に悪い」

 

「ふふ、今の貴方の顔・・・面白かったわ」

 

「うっ・・・ていうかさ、俺以外の皆に話っていったい何の話なんだ?」

 

「女の子だけの秘密の会話、よ」

 

「はいはい、りょーかい

それじゃ、俺は先に仕事はじめてるよ」

 

 

そう言って、彼は玉座を後にする

その姿を見送った後、華琳は玉座に残った者達の顔を見回すと深く息を吐きだした

 

 

「さて、皆に残ってもらったのは“あること”を聞きたかったよ」

 

「“あること”ですか?」

 

 

華琳の言葉に、春蘭は首を傾げ呟く

これに、華琳は静かに頷いた

 

 

「その前にまずは桂花

そこに立てかけてある紙があるでしょ?

あれを皆に見えるように広げてちょうだい」

 

「あのこれ見よがしに“広げてくださいという風に置かれている紙”ですね」

 

 

“わかりました”と、その紙を手にとる桂花

彼女はそれから、その紙を持ち皆の中心に立つ

それから、勢いよく紙を広げた

 

瞬間、その紙に書かれている文字に・・・皆が驚愕した

 

 

 

 

 

 

 

“乙女かしまし!? ぶっちゃけガールズトーク♪”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういうわけで、はい皆拍手拍手~~~~~~~!!」

 

 

ただ一人・・・普段とは全く変わったテンションな覇王様の声だけが玉座の間に響いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪乙女かしまし!? ぶっちゃけガールズトーク♪≫

 

 

 

 

 

「ごめんなさいね

ちょっと、“中の人のテンション”が出てきちゃったみたい」

 

「は、はぁ・・・」

 

 

“ふぅ”と息を吐き、謝る華琳

そんな彼女の様子に、若干引きつった笑みで秋蘭は頷いていた

 

 

「あの、華琳様

この“ガールズトーク”というのは、一体何なんですか?」

 

「これは、“女の子同士で行われる会話”のことよ」

 

「そうなんですか・・・でも、いったい何を話すのですか?」

 

 

流琉の質問

それに対し、彼女はフッと表情を緩ませる

 

 

「わざわざ一刀に消えてもらったのよ?

一刀について色々話しましょう

でも、まだ朝も早いし・・・なるべく、健全な話から始めましょう」

 

 

この言葉に、皆の反応は様々だ

頬を微かに赤く染める者から、面白そうだと笑みを浮かべる者

しかし皆が一様に、この話題に興味を示していることは確かだった

 

 

「それじゃ、まずは私から話すわね」

 

 

そんな中、満足げに頷きながら華琳が話始める

皆はその言葉に、耳を一斉に傾けていた

 

 

 

 

 

 

 

 

「実は私、最近まったく一刀と閨を共にしていないのだけれど・・・皆はどうかしら?」

 

「ちょっと待ってください華琳様」

 

 

ふと、華琳の言葉に待ったをかけたのは秋蘭だ

 

 

「どうかしたの?」

 

「どうかしたも何も、“ご自分で仰ったことを初っ端から破っている”のですが

いきなり、健全な話題からずれているのですが」

 

「一刀から不健全な所をとったら、いったい何が残るっていうのよ!!!!??」

 

「っ、申し訳ありませんでした!!!!」

 

((((((((((逆ギレしたーーーーーーー!!!??))))))))))

 

 

それはもう、理不尽なまでに素晴らしい逆ギレだった

秋蘭は普段とは全く違うテンションの華琳に驚きつつも、とりあえず大きく頭を下げる

 

 

「とにかく、皆はどうなのかしら!?

私なんて、ここ何か月か一日も閨を共にしていないのよ!?

他の皆はどうなの!?」

 

「あの、もしかして華琳様?

実は、それが聞きたかっただk・・・」

 

「春蘭・・・その続きを言ったらこれから毎日、貴女のご飯は全て“矢の刺さったゆで卵”にするわよ?」

 

「も、申し訳ありませんでした・・・」

 

 

“うぷっ”と、口元をおさえながら言う春蘭

彼女のトラウマを上手いことついた、絶妙な策だった

それはさておき、皆には華琳が普段よりも冷静さを欠いているように見えた

まぁ・・・それと同時に、その原因もうっすらとわかってきていたのだが

 

 

「さて、誰でもいいわ

早く、私の質問に答えてちょうだい」

 

 

その言葉に、一同は一斉に困ったように苦笑する

内容が内容だけに、流石に躊躇っているのだ

そんな中、恐る恐る手を上げた人物がいた

 

 

「あの・・・私も、最近は隊長と閨を共にしていません」

 

 

北郷隊一番の忠犬こと、凪だった

彼女のその一言に、両隣にいた真桜と沙和も困ったような表情のまま頷く

 

 

「沙和も、最近はご無沙汰なの~」

 

「ウチも、記憶にないなぁ・・・」

 

「あれ?

沙和さんたちもなんですか?」

 

 

これに反応したのは流琉だった

彼女は三人の言葉に驚き、少し恥ずかしそうに手をあげた

 

 

「実は・・・その、私も最近兄様と閨を共にしていません」

 

「そういえば、ボクもだよ」

 

 

流琉に続き、季衣も手をあげる

そんな中、首を傾げるのは風だった

 

 

「おや~?

最近風もご無沙汰でしたので、他の人のところかと思っていたのですが・・・」

 

「風もですか?

私も、共に閨には・・・」

 

「嘘やろ?

ウチも最近、一緒やなかったで?」

 

「私もないが・・・姉者はどうだ?」

 

「ない・・・少なくとも、ここ最近はな」

 

 

 

 

 

 

玉座に、重苦しい沈黙が流れる

“ありえない”と、心の中皆が思っているのだろう

そんな中、この沈黙を破ったのは華琳だった

 

 

「おかしい、わね

あの“自立型移動式閨”とも呼ばれる一刀が誰とも閨を共にしていないなんて」

 

「そうですね

あの“恥部の帯剣”とまで恐れられる一刀殿が、誰とも夜を過ごしていないt・・・ぶはっ!」

 

「自分で言って自滅してる・・・」

 

 

彼女が想像した“恥部の帯剣”というものが何なのかは謎のままだが、皆の考えは一つだった

もしや、彼の身に何かあったのでは・・・?

そのような心配をする者もいるのだ

 

 

 

 

 

 

「とにかく、調べてみる必要がありそうね

桂花は、どう思うかしら?」

 

「そうですね

念の為、一刀の周りを探らせてみましょう」

 

「そう、ね・・・」

 

 

そこで、ピタリと華琳の言葉が止まる

華琳だけではない

“一人を除いて全員”が、言葉を失っていた

その様子に気づき、そのただ一人である少女・・・桂花は、声をあげる

 

 

「華琳様?

どうかしたのですか?」

 

「あ、貴女・・・今、なんて言ったのかしら?」

 

「え?

ですから、念の為一刀の周りを探らせt・・・」

 

 

そこで、彼女はハッとなる

慌てて自身の口をおさえるがもう遅い

皆の視線は、一気に厳しいものとなり彼女に注がれているのだから

 

 

「貴女今、一刀の名前を呼んでいたわよね?

普段は“全身精液男”とか“孕ませ男”とか“チ○コの御遣い”とか呼ぶのに」

 

「そ、そうでしたか?

というか、一つ私のじゃない台詞が混ざっているような・・・」

 

「いいえ、そうよ

皆はどうかしら?

桂花が一刀の名を呼ぶところを聞いたことがあるかしら?」

 

 

この言葉に、皆は一斉に首を横にふる

その光景に、桂花はというと一人顔を真っ赤にしたまま俯いていた

 

 

「まさかとは思うけど・・・ねぇ?

ここ何日かずっと一刀を独占していたのは・・・」

 

「え!?

そ、そんなわけないじゃないですか!!

誰があんな男と・・・」

 

 

言いながら、首をブンブンとふる桂花

その拍子にふと、彼女の上着から何かが滑り落ちた

それに気づき、拾ったのは春蘭だ

 

 

「桂花、何か落としたぞ

ていうかコレ、何処かで見たことが・・・」

 

 

拾い上げたソレを見つめ、彼女は固まってしまった

何事かと、皆がそれを見つめ・・・同じように固まっていた

皆がそれに、見覚えがあったのだ

それは・・・常日頃から御遣いの“宝刀”を守る最後の砦にして“鞘”

 

まぁ、要するに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「おまっ・・・これ、北郷の下着じゃないか!!!??」

 

「キャアアァァァアァアアアア!!!??

ちょっと、返しなさいよぉぉぉぉぉおお!!!!」

 

「いや、返すってコレ北郷のだろ!!!??」

 

「いいから返しなさいよ!!!!」

 

 

顔を真っ赤にし、涙目のまま春蘭からそれを奪い取る桂花

彼女はそれを、ギュッと大事そうに抱き締めていた

この様子に、華琳は頬をヒクヒクとさせながらもあくまで冷静に対応しようとしている

 

 

「ねぇ桂花、怒らないから教えてちょうだい

どうして貴方が、そんな素晴らs・・・一刀の下着を大事そうに持っているのかしら?」

 

「華琳様、絶を振り上げながら言っても説得力がないですよ~」

 

 

訂正・・・まったく冷静ではなかった

 

 

「か、華琳様、落ち着いてください

その、これにはわけがあってですね・・・ヒィッ!?」

 

「そのワケを教えてって言ってるのよ

ドゥーユーアンダスタン?」

 

「お、オーケー・・・」

 

 

“サクン”と小気味よい音をたて、桂花のすぐ真横に突き刺さる絶の刃

さらに覇王様オーラを出されては、もう頷くことしかできないだろう

 

 

 

 

ーーーー†ーーーー

 

 

 

「これは、その・・・昨日の閨の後に、こっそり持ってきたものです」

 

「へぇ・・・昨日の閨の時に、ねぇ

因みに、ここ最近一刀と閨を過ごしていたのは?」

 

「わ、私です・・・」

 

 

玉座の間

現在桂花を中心に座らせ、その周りを皆が囲んでいるという状況だ

因みに、一刀の下着は未だに桂花が持っている

 

 

「驚いたわ・・・まさか、貴女が一刀を独り占めしていたなんてね

しかも、彼の下着を盗ってしまう程に彼のことに夢中だったのね」

 

 

言いながら、華琳は桂花が抱きしめる下着を羨ましそうに見つめていた

その視線に気付くことなく、皆はそれぞれ桂花の行動に驚いていた

 

 

 

「まさか桂花様が、その下着を持っていたなんて・・・驚きました」

 

「凪・・・?」

 

 

そんな中、一人歩み出たのは凪だった

彼女は桂花のもとに歩み寄ると、彼女の抱きしめる下着を見つめ息を吐きだす

 

 

「それは、隊長が最も多く穿くという・・・隊長の一番のお気に入りの下着なのです」

 

「え?

そ、そうなの?」

 

 

この言葉に、桂花はパァッと表情を明るくさせる

だがその後すぐに、眉を顰め凪を見つめた

 

 

「ていうか、なんで貴女がそのことを知っているの?」

 

「そんなの、決まってるじゃないですか・・・」

 

 

桂花の言葉、凪はフッと笑みを浮かべ自身の懐に手を入れる

そして取り出したものに、再び皆が言葉を失った

 

 

 

 

 

「私が、“隊長の下着コレクター”だからです!!!!」

 

 

彼女が“清々しい程のドヤ顔”と共に取り出したのは下着だった

勿論、一刀のものである

“とっとこハ○太郎”というロゴの入ったソレを、凪は愛しげに抱きしめる

 

 

「因みに、隊長の部屋から持ってきた下着の中で一番のお気に入りがコレです

普段はカッコいい隊長が、こんな可愛い下着を穿いているなんて

ああ、想像するだけで“滾ります”」

 

「ちょっと、誰か警邏隊呼んできなさい」

 

「華琳様、そこで人の下着に頬ずりをしてるのがそうです」

 

 

“そうだった”と、華琳は頭を抱える

まさかここにきて、このような事実が明かされようとは・・・誰が想像できただろうか?

 

 

「まさか、あの凪が・・・ねぇ」

 

「凪・・・愚か者め」

 

 

ふいに、華琳の隣に立っていた春蘭が歩き出す

その歩みの先、凪は未だ幸せそうに下着に頬ずりをしていた

 

 

「凪!!

貴様、それでも魏国の兵士か!!」

 

「しゅ、春蘭様!?」

 

 

この言葉に、凪はハッと我に返る

そのまま、慌てて下着を懐へと隠す凪

そんな彼女の姿に、春蘭はその歩みを早めた

 

 

「そのようなモノを持ち、満足するなど言語道断!!

これを見よ!!!!」

 

「なっ!?

そ、それは・・・!!?」

 

 

春蘭が、勢いよく取り出したソレ

凪をはじめ、多くの者が驚愕に表情を歪めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「隊長の寝巻・・・だと?」

 

 

そう、凪の言うとおり

それはまさに、一刀愛用の寝巻だった

黄色を基調とした、“とある電気を発するネズミ”をモチーフとしたフード付の寝巻である

それを、これまた“素晴らしいほどのドヤ顔”で春蘭は掲げてみせたのだ

 

 

「はっはっは!

わざわざ自分で似せて作ったものと、すり替えておいたのだ!!

あの北郷がこのような可愛らしい寝巻で眠っていようとは、想像するだけで“滾る”!!」

 

「誰か・・・お願いだから、今すぐ警邏隊を呼んできてちょうだい」

 

「華琳様、あそこで人の寝巻を物欲しげに見つめているのがそうです」

 

 

“そうだった”と、華琳は大きく頭を抱える

まさかここにきて、さらなる事実が明かされようとは誰が想像できただろうか

春蘭までもが、このような秘密を持っていたとは・・・

 

 

 

「春蘭まで・・・ああ、頭が痛くなってきたわ」

 

「大丈夫ですか、華琳様?」

 

「流琉・・・ええ、何とかね

それよりも、あの“変態共”を止めないと」

 

「それなら、私に任せてください」

 

 

言って、自身の胸を叩く流琉

彼女はそれから、懐から何かを取り出しニッと不敵な笑みを浮かべる

 

 

「この“兄様の使ったお箸”さえあれば、私は無敵ですから!」

 

 

“輝かしいほどのドヤ顔”で、箸を構える流琉

そんな彼女を見て、華琳は“あ、ダメだこれ”と乾いた笑みを浮かべていた

 

 

「な・・・隊長の使用済みのお箸だと!!?」

 

「なんというモノを・・・」

 

「この“プ○キュア”の可愛らしいお箸を、カッコいい兄様が使っているなんて

想像するだけで、“滾ってきます”」

 

「誰か、警邏隊を・・・」

 

「華琳様、あそこで人の箸を無理やり舐めようとしてるのがそうです」

 

 

“そうだった”と、華琳はその場に膝をついた

それから、何かを思い出したようにハッと顔をあげる

 

 

「そうよ・・・真桜と沙和がいたじゃない」

 

「真桜は先ほど、“これは夢や”と言って気絶してしまいました

沙和は顔を真っ青にしながらも、そのまま真桜のことを背負い玉座を出て行ってしまいましたが・・・」

 

「シット・・・」

 

 

 

 

 

“どうすればいいのか?”

痛む頭を抱え、小さく考え込む華琳

それからすぐに、諦めたかのように微笑み立ち上がった

 

 

「時間が解決してくれるわね」

 

「放っておくんですか・・・」

 

「なら、秋蘭

アレを止められそう?」

 

「さて、仕事を始めましょうか」

 

 

“無理”と、顔が言っている

そんな彼女の言葉に、華琳は静かに頷いた

 

 

 

 

 

「でも・・・」

 

 

ふと、華琳は足を止める

それから見つめたのは、未だに騒ぎ続ける少女達

彼女達の持つ“宝具”だった

 

 

「いつか、私も手に入れてみせるわ・・・」

 

 

決意を胸に、歩き出す華琳

その決意が後に“ある悲劇”を巻き起こすことになったのだが

またそれは、別のお話・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・終わる

 

 

 

 

 

★あとがき★

 

はい、こんにちわ

月千一夜ですw

これキャラ崩壊なんて、チャチなもんじゃありませんねwww

書いてて、思わず滾ってしまいましたwwww

 

そして、地味にお話がリンクしてますw

ざまぁwwwww

 

それでは、また後でお会いしましょう♪

 


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