この作品はキャラ設定が崩壊しております。原作重視の方はご注意ください
時代背景とうがめちゃくちゃです
一刀くんがチートです
それでもいいかたはどうぞ
~――side・始~
「あれは……流れ星? こんな昼間に…」
ふと空を見上げた先には昼間にも関わらず、怖いほどに綺麗に流れ星が……落ちた
落ちた? あれ、流れ星って落ちるもの…なはずないよな…
「――。流れ星って…落ちるものだったか?」
「はぁ? なにいうとんねん――は。いや、まぁ確かに落ちるっていう表現も出来んこともないとは思うで」
「でもどうせなら、降ってるとか言ったほうが綺麗なのー」
いや、そういうことじゃないんだが…もしかして疲れてたのだろうか
そう思いながら私は今一度空を見上げる。そこにはいつも通りの青空が広がっていた
~――side・終~
おばちゃん「北郷ちゃん!! これ持っていって」
一刀「あいよ~。あ、いらっしゃいませ!!」
おばちゃんから渡された料理を片手に青年。北郷一刀は新しく店に入ってきた客に挨拶をする
一刀「お待たせしました。ご注文をお伺いします」
客A「え~っと。これと、これで」
客はメニューの中から二つを指差す。一刀はそれを手に持った小さな木に書き写すと厨房へと戻った
一刀「新しい注文ここに置いておくよー!!」
おばちゃん「あいよ!! ほら、あんたもちゃっちゃと働く!!」
そういっておばちゃんは近くにいたおっちゃんの尻を蹴飛ばす
おっちゃん「痛てえよかあちゃん!! てか、ちゃんと働いてるだろうが!」
おっちゃんはそう叫びながら大きな中華鍋から炒飯を器へと移すと、すぐに次の料理を作り始めた
それからしばらくの間、三人は小さな店の中を忙しそうに動き回っていたが、昼ごろを過ぎて少し経つと客足も落ち着いてきた
おばちゃん「ふぅ、やっと一息つけそうだね。今日もありがとうね北郷ちゃん」
手に持った小さな木の表面を削って文字を消しながら、おばちゃんはそう一刀に声をかけた
一刀「いえいえ。ただで住む場所とご飯までいただいてるんですから。これくらいは当然ですよ」
一刀は一刀で、机を入念に拭きながらおばちゃんにそう答える。おっちゃんはというと、厨房の奥でゆっくりとしていた
客B「そうそう。聞いたかい三人とも。近々曹操様が黄巾賊の討伐に向かうらしいんだが、徴兵をするらしくてね。曹操様に限って強制的に連れて行かれるようなことはないだろうけど。一応気をつけなよ~。おばちゃんとおっちゃんはまだしも、北さんは若いし腕っ節も強いんだからね」
おばちゃん「う~ん。北郷ちゃんが連れていかれるのは困るけど…もし北郷ちゃんが戦で活躍すればもしかしたらウチの店が有名になったり…」
一刀「おばちゃん。黒い面が口に出ちゃってるよ」
一刀がジト目でおばちゃんを見ると、おばちゃんは『オホホホ~』などという、違和感満載な笑い声を上げながら厨房の奥へと消えていった
一刀「はぁ……たく、おばちゃんは…」
そう呟きながらく一刀に、ふと客は疑問に思ったことを一刀に訊ねた
客B「なぁ、北さん。北さんは確か旅の人なんだよな? どうやっておばちゃんたちと出会ったんだい?」
一刀「ここ陳留の近くで行き倒れになってるのをおばちゃんに救われてね。色々話をしたらおばちゃんが気前よく住まわせてくれてね。それに甘えてるってことさ」
一刀の話を聞いていた客は『なんともおばちゃんらしいな』と笑いながら呟くと、飯の代金を机の上に置いて店から出て行った
一刀「ありがとうございました」
そう言いながら一刀は客に嘘をついてしまったと苦笑を浮かべながら、改めて自分がこの世界に来てしまった時のことを思い出していた
一年ほど前、一刀は広大な荒野で青空を見上げながら目を覚ました。第一の感想は夢。第二の感想も夢。そして第三の感想は……
一刀「たく、殺さないだけありがたく思って欲しいもんだ」
そう言いながら服についた埃を一刀はパンパンと払う。そんな一刀のまわりでは腕や足の関節がありえない方向へと曲がった男が三人、うめき声をあげながら転がっていた
一刀「というか、本当に誰かしらと戦ったことがあるのか? どうせまともに抵抗もしてこないようなやつしか殺してないんだろう?」
足元に落ちていた血がこびりついた剣を拾い上げると
一刀「そい!」
小さな掛け声と同時に、剣は簡単に真っ二つに折れる
一刀「さてさて、こいつらから色々な情報は得られた。んで自分が今ありえないような体験をしているのも理解した。あとはこれからどう行動したかだが…」
近くに陳留という街があるのは確認済みであった一刀は、そこへの移動方法を考えていた。といっても、馬なんてそこらへんにいるものでもなく、歩くしかないのだが
一刀「一人ってのは寂しいよな~」
そんなことを呟きながらも、一刀は渋々歩き出した。と、そこへ一刀のとは別の足音が一刀の耳へと入る
おばちゃん「おや。あんたこんな所でどうしたんだい? もしかして旅の人かなんかかい? それにしちゃあ綺麗な服を着てるね~。は! もしかして皇族かなにかの!? いや、だとしたらこんな所に居るはずもないね。で、結局のところあんた誰だい?」
一刀「あ、えーっと。姓が北、名が郷。字はありません。旅の途中だったのですが、陳留への道がわからなくなりまして。食料も水もないもので、どうしたものかと思っていたのですよ」
おばちゃん「そうなのかい? なら、ついて来るといいよ。あたしも陳留まで行くからね。ほら、急いで急いで」
そして、一刀はおばちゃんに連れられて陳留へと無事に辿りつき、あとはお客に説明した通り、おばちゃんのところで世話になっているのであった
一刀「色々あったけど、もうここでの生活に慣れたもんだよな。というか、元の世界に戻る方法とかどうしよう。てか、戻れるのかどうかすら怪しいもんな」
無事に回想を終えた一刀はそんなことを呟きながら店の暖簾をしまいこむと、店の中のすみに立てかけて、厨房を通り抜けて二階へと上がっていった。一刀はおばちゃん達が経営しているお店の二階に住んでおり、朝と夜。店の準備と片付けも一刀の仕事であった
一刀「まぁ、いいや寝よう寝よう」
一刀はそう呟くと寝台へともぐりこみ、すやすやと寝息をたてながら眠りについた
次の日も、いつも通りの一日であるはずだった。しかし、この日はちょっとしたハプニングが一刀に起こった
それは昼ごろに突然起こった
女性「きゃーーーーーー!!」
女性の悲痛な叫び声が辺りに響き、店の外が昼の市場のいつもの騒がしさとは違った騒がしさを見せていた
おばちゃん「北郷ちゃん。行ってきな」
一刀「言われなくても」
一刀はおばちゃんにそれだけ言うと、急いで二階へと上がり黒い布に包まれた長細いものを持って外へと駆け出した
賊「下がれ下がれ!! こいつの命がどうなってもいいのか!!」
子供「お母さ-ん!!」
母親「お願い!!子供は返して!!」
一刀がたどり着くころには、野次馬の数はピークとなっており、すでに曹操の兵士の姿も見えた。しかし、皆一様に動けずにいる。というのも、賊が子供を人質にとっているため、下手に動けないからであった
一刀「はぁ……どうしようもない下種だな。というか、こんな街中で人質を取るって…馬鹿だな。馬鹿で下種って救いようがないよな」
そんなことを呟きながら、一刀は賊の前へと人を掻き分けながら進みでる。すると、その行動を見ていた一人の人物がそれを止めようと大声を出す
???「そこのお前!! 下手に動くな!!」
そう叫んだ人物は、体中に多くの傷跡があるのが目立つ、銀髪の女の子であった
賊「おい! そこのお前うるさいぞ!!」
そう怒鳴りながら賊は剣を銀髪の女の子に向けた後に、自分に迫ってくる一刀へとその切っ先を向けた
賊「へ、へへへ。お前頭おかしいのか? こんなところに出てきて。それともあれか? 子供を離す代わりに俺を人質にとでも言うつもりか? 馬鹿か? そんなこと『言うはずねぇだろ』――へ?」
なんとも饒舌に離していた賊であったが、一刀の一言になんとも間抜けな顔を見せる。そんな顔に一刀はため息を付きながら
一刀「馬鹿だなお前は。人質から剣を逸らしたら意味がないだろうに。というか、そもそもこんな街中で人質を取ること自体が愚の骨頂だ。もうどうしようもないくらい馬鹿だなお前は。そんな馬鹿にはいくら言葉をかけようと無駄なのは知ってる。だから……」
そこまで一気に喋った後、一刀は大きく息を吸い込み、最高の張りぼての笑顔と共に
一刀「体に教え込んでやるよ」
そんな言葉を賊に送った。それと同時に僅かに風を切る音がして、賊の持っていた剣の刃が根元から地面に落ち、賊の持っていた剣は剣としての機能を失った
賊は何が起こっているのか理解できずに一刀を見ると、そこには未だに笑顔のままの青年。そして、不意に耳に入る左右からの骨が軋んでいるような、粉々になっていくような『ミシミシ、バキボキキ』というような醜い音。そして両肩から激痛が全身を駆け巡り、思わず抱えていた子供を放してしまう
そこで賊はようやく自分が何かしらの攻撃を受けていることを理解する。そして理解すると同時に恐怖がこみ上げてきたが、すでに手遅れであった
次に激痛が走ったのは両膝。痛みに逆らえず膝から崩れ落ちていく。そして、見上げた青年の顔は
一刀「……くたばれ下種野郎」
どこまでも笑顔だった
~――side・始~
男「……くたばれ下種野郎」
男はそう言いながら手に持っていた長細いもので賊の頭を殴る。その一撃で賊は完全に意識を失い、地面に倒れる
その姿を青年は一瞥した後にまた人ごみの中へと消えていった。しばらく野次馬も含めて動く者は居らず、少しして
野次馬「「うおおおおおおおおお!!!」」
辺りの野次馬からの歓喜の声。それで私もようやく動き出すことができた
「賊の確保!」
私の言葉に部下達が反応して賊を捕縛する。といっても賊には意識がないので反抗などしてこないから、ただ縄で縛るだけなのだが…それにしても…あの男
???「な、なんやったんや今の…」
隣にいる真桜がそう呟いた。それはむしろ私が聞きたい。反対側を見れば、沙和は口をあけたまま半分放心状態になっていた
あの男。たった一瞬で賊の両肩に攻撃を加え、子供を解放させ、次の瞬間には両膝を破壊することで完全に動けなくした。それになにより…
私は地面に落ちた剣の刃と柄を持つ
あの一瞬。風を切るような音と同時に刃が地面に落ちていた。その直前に男からはありえないほどの氣が出ていた
あんな量の氣。今まで私は見たことがない。私に同じ量の気が出せるか? 扱えるか? いや、今の私では間違いなく無理だろう
色々なことを考えていた私だったが
真桜「ほら凪―。ちょっとは手伝ってーなー」
真桜の声で考えを中断させられる
「その言葉…普段の真桜たちにそのまま返す」
そう真桜に聞こえないよう小さく呟くと、私は手に持った剣と刃を懐にしまうと、真桜と沙和の手伝いに向かった
~凪side・終~
どうもkarasuです
いかがだったでしょうか」。楽しんでいただけたでしょうか?
今回から凪√をの投稿を開始です。あいもかわらずチート一刀くんで進めてきますのでよろしくお願いします。また、今回の作品もアンケートがあるかもしれませんが、その際にはよろしくお願いしますorz
ここまで読んでいただきまことにありがとうございます。
これからもほそぼそと続けさせていただきたいと思います。
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