No.181122

緋弾のアリアSS

緋弾のアリアのヒロイン神崎・H・アリアの誕生日にブログに書いた小説です。小説7巻の描かれていない部分について書いた物です。

2010-10-29 21:04:57 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:16904   閲覧ユーザー数:16466

「やっぱりこのまま終わっちゃうか・・・」

 

神崎・H・アリアは自室でつぶやいた。

 

今日はチームバスカービルを結成した日。

 

そして、アリア自身の誕生日だった。

 

修学旅行の時に理子から聞いたアドバイスの日は今日。

 

チームを直前申請で結成したのは昼。

 

理子の予言が正しければ、

 

あの後2人きりになるはずだったのだ。

 

しかし、その相手は別の相手と帰って行ってしまった。

 

秋分の日ですることがなかったアリアは、

 

今までの事を思い出していた。

 

初めて会った時の事。

 

秋葉原にメイドを見に行った時の事。

 

一緒に上野の夏祭りに行った時の事。

 

母親が助かると聞いて、

 

敵の一味になるという、

 

その楽な方法を選ぼうとしていた時に、

 

それでいいのかと考え直させてくれたこと。

 

他にも一緒にサッカーをした事や、

 

猫を探した事などいろいろと思いだした。

 

「こう考えると、あいつと結構一緒だったんだ・・・」

 

外は夕立の雨が降っていた。

 

雨を見るとあの日の事を思い出す。

 

母親が警察に容疑をかけられて連れられていく時。

 

あの時の事をアリアは一時も忘れた事はなかった。

 

しかし遂にもうすぐの再審でそれも覆される。

 

それは冤罪なのだから。

 

母親を罠に陥れた組織は先日アリア達の活躍により解体された。

 

黒幕は信じられない人物で、

 

その人は神とも思える力を持っていたけれど、

 

彼と一緒に力を合わせる事で退ける事ができた。

 

しかし、その誕生日を祝って欲しい彼は今はいない。

 

そんな事を考えているうちに、

 

アリアは眠ってしまった。

 

 

 

「アリア」

 

「曾お祖父様!?

 

どうしてここに?」

 

「まあいいじゃないか。

 

夢っていうのは大概不条理だよ。

 

それよりどうだい?

 

彼と仲良くやっているかい?」

 

「それが・・・

 

あまり上手くいってないの。

 

最近ちょっと彼を取り合って、

 

一番信頼していた子と喧嘩しちゃって・・・

 

あ、でもその子とは仲直りできたんだけど・・・

 

でもやっぱり今は一人ぼっちで・・・」

 

「アリア。

 

君はそんなにかわいい。

 

もっと自身を持っていい」

 

「でも・・・!」

 

「それに理子君に言われた期限はまだ終わっていないよ。

 

さあ目を覚まして。

 

もうすぐ君の思い人から電話が来るから・・・」

 

「曾お祖父様!」

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

アリアは目を覚ました。

 

気が付くと今日は残り30分を切っていた。

 

どんな夢を見たかは覚えていなかった。

 

ふと携帯が目に入った。

 

それを見つめる。

 

あの時彼にとってもらったぬいぐるみ付のストラップを見た。

 

(元気出しててアリア!)

 

そのレオポンというぬいぐるみはそう言ってるように見えた。

 

「そうよね。

 

最後までわからないものね」

 

レオポンに勇気をもらったアリアはレオポンと向かいあった。

 

そして理子に言われた事を思い返してみた。

 

「2人っきりで会おうとしてくる」

 

あの時理子はそう言っていた。

 

今日は残り30分切っている。

 

「別れ際に告白―ってのも、ありえるかもねえ」

 

そんな事を考えると顔がほてってきた。

 

そしてその瞬間、携帯が鳴ったのだった。

 

 

 

 

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