No.180610

黒猫、ネコ、ねこ

tanakaさん

初めに物凄い言い訳を――
軽くアニメを見て、wiki等で調べただけで書いたお話なので、矛盾や変な感じになっているかもしれませんが、寛容な気持ちで見てやってください。
ただ、黒猫が可愛くて仕方なかったんだ……
あと、短いです。

2010-10-27 00:24:14 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1865   閲覧ユーザー数:1671

「おい、黒猫。お前は一体、人のベッドで何をしているんだ?」

「何って……先輩のベッドで寝ているだけだけど?」

「ああ、そうだな。俺が言いたいのはそういう事じゃなくてだな――」

「…………?」

「何故、俺のベッドで寝ているかを聞いているんだが」

「……私が兄さんのベッドで寝るのに理由がいるのかしら?」

 と、いうよりあなたは理由を言ってもらわないと、理解出来ないのかしら。

「理由がいるに決まっているだろうが」

「はぁ……それは、私が黒猫だからよ」

「はぁ? 何を言っているんだ?」

「猫はベッドで寝るものでしょう」

「いや、そんな話は聞いた事ない」

「こちらの世界では常識の範囲の話なんだけど」

「それは、何処の世界の話だよ」

「……知るともう戻れなくなるわよ」

 私の気持ちを知るという事は、今の関係ではいられなくなる。

 進むか、壊れるか。そのどちらかを選ばないといけない。

「それでもいいかしら?」

「…………止めておこう」

「そう……」

 残念なような、ホッとしたような……不思議な気分ね。

 

「まあいい。おい黒猫。せっかく来たんだ、何かして遊ぶか?」

「そうね。ゲームでもして、負け犬の顔でも見ましょうかね」

「その台詞は俺が負けるのが決まっているような言い方だな」

「勝つつもりなの?」

「勝負はやってみないと分からないだろ」

「じゃあ、その自信を打ち砕いてあげるわ」

 そして、存分に凹んだ表情を見せてもらおうかしらね。

「さぁ、楽しみましょうか兄さん」

「おう」

 

 私とあなたの二人だけの時間を――

 


 
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