No.179378

軍師†無双 ~策がなかなか決まらない~ その1

いつか一刀くんのおまけで書いた記憶がある。
誰か続き書いてくれないかなー?


ご都合主義MAXです。

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2010-10-20 16:51:29 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:14551   閲覧ユーザー数:11070

 

「はわわ~、また勝てませんでした~」

「あわわ、でも外交は一位だね朱里ちゃん」

 

 

見た目幼い二人。これでも十八歳以上。

諸葛亮――朱里、鳳統――雛里は廊下に張り出された試験の成績を見ていつものように話していた。

 

 

軍略や政略、その他にも外交などの科目があった。

 

 

「雛里ちゃんこそ軍略一位だね」

「うん。でも他にも何人かいるけど」

「私だってそうだよ~。内政は桂花さんとかも得意だし」

「負けないように頑張らなきゃね」

 

 

二人が通う水鏡女学院は優れた軍師や文官を輩出することで有名である。

特に今年の学生は近年稀に見る優れ者の集まりと噂されていた。

 

 

「ふむ。また朱里と同着であったか」

「はわ、冥琳さん!」

「こ、こんにちはですぅ」

 

 

周瑜――冥琳は朱里と並んで今回の一位である。

しかし、一位といってもその下とはほぼ差がなく、あまり意味の無い事だと理解していた。

 

 

「やはり外交では朱里に及ばんな」

「冥琳さんこそ水上戦になると勝ち目がないですよ~」

「まあ生まれ育った環境のおかげではあるがな」

 

 

このように切磋琢磨して毎日を過ごす彼女たちは日々成長している。

 

 

「あっ、みんないるみたいね」

「詠さんどうかしたんですか?」

 

そこに現れた賈駆――詠に気付いた雛里が声をかける。

 

 

 

「なんかさっき、水鏡女学院の近くに流星が落ちたって噂なのよ」

「こんな昼間に流星とは珍しいな」

「はわわ、見てみたかったです~」

「うん。私も見たことないよ」

 

 

昼間に見えるほど明るい流星はなかなかお目にかかることが出来ない。

 

 

「それでね、みんなで見に行こうっていう話なの」

 

 

授業自体は終わっているのであとは自由にして構わない。

特に断る理由もないので全員が了承した。

 

 

 

 

 

 

「また詠に負けたのです!」

「まだまだアンタには負けてられないわよ」

 

 

陳宮――ねねは最近頭角を現してきた少女だ。

詠は権謀術数に関しては他を凌ぐ才を持っている。

 

 

「稟ちゃん、また試験中に鼻血を出しましたね~」

「ふ、風!」

 

 

程立――風、郭嘉――稟は昔からの親友で成績もトップクラスである。

 

 

「亜莎ちゃんはまた成績が伸びましたね~」

「は、はい。これも皆さんのおかげです」

 

 

陸遜――穏と呂蒙――亜莎は師弟関係のように穏が亜莎にいろいろと指導している。

 

 

「どこまで歩くのよー詠! この辺じゃなかったの?」

 

 

荀彧――桂花は内政に優れている少女。

重度の男嫌いでも有名である。

 

 

この十人が水鏡女学院の誇る、軍師の卵たちである。

 

 

「噂だとこの森に落ちたって聞いたんだけど…………あれは!?」

 

 

詠は前方に人が倒れているのを発見した。

他の者もそれに気付いて倒れている者の傍に駆け寄る。

 

 

 

 

 

「周りに木の枝が不自然に折れていて、その中心にはこの男がいる。……もしや流星とはこの者のことなのか?」

 

 

冥琳は周囲を見渡し、予測を立てる。

 

 

「はわわ、綺麗な服です~」

「確かにこのようなキラキラした服は見たことがないのですぞ」

「未知の素材で出来た服ですか~。ワクワクしてきますね~」

 

 

それぞれが様々な反応をする中で雛里だけは別の事を考えていた。

 

 

「あわわ、その人は無事なんでしょうか?」

『あっ』

 

 

全員が忘れていたようだ。

 

 

「男だしそのまま埋めましょうよ」

「あんたってば本当に男嫌いね~。水鏡先生は困っている人を見たら助けてあげなさいって言ってるでしょ」

「そ、そうですよ桂花さん」

「本当亜莎って真面目ね。分かったわよ。私はやらないけど」

「ボクが真面目じゃないみたいな言い方ね……」

 

 

 

青年は気まずい思いをしていた。

目覚めたらうつ伏せで寝ていて、周りには女の声。

確か家で孫策無双Ⅱをやっていたはずなのにどうしてこうなったと考える。

しかし答えが出るわけもなかった。

 

 

「つんつん」

「はい」

 

 

風の呼びかけに思わず返事をしてしまった青年はしまったと思うが時すでに遅し。

全員の注目を集めていた。

 

 

 

 

 

青年もとい北郷一刀はみんなの前で正座をしていた。

誰がしろと言ったわけではないが無意識のうちにしていたのである。

 

 

少女たちの顔を見渡すと、タイプは違うものの全員が全員美のつく少女たちだったことが一刀を驚かせた。

 

 

一刀は、なんか隠れている子がいるなと思い軽く手を振るとさらに隠れてしまった。

 

 

「貴様何をした?」

「な、何って手を振っただけですけど!?」

 

 

冥琳の鋭い視線を受けた一刀は恐縮する。

一方手を振られた雛里は顔を赤くしていた。

 

 

「よもや妖術など使ったわけではありませんね」

「妖術なんて使えません」

 

 

キリッと質問してきた稟に対し、キリッと返事をする一刀。

 

 

「お兄さんはどこから来たのですか~?」

「どこからって東京の浅草だけど……。っていうかここどこ?」

「聞いたことのない地名ですね~。ここは荊州にある水鏡女学院という私塾の近くにある森の中ですよ~」

 

 

水鏡といえば三国志で出てくる諸葛亮や鳳統の先生が浮かんでくる。

ツイッターでフォローしてたなと思いつつ質問をしてみる。

 

 

「水鏡塾なら諸葛亮とか鳳統がいたりする? ってそんなわけないよね~あはは」

「はわわ!」

「あわわ!」

 

 

そんなことあるはずがないと笑い飛ばす一刀に激しく反応するロリが二人。

 

 

 

 

「なんで、私たちの名前を知っているんですか!?」

 

 

いきなり問い詰めてくる朱里とコクコクとそれに頷く雛里。

 

 

「へっ? まさか君が諸葛孔明……ちゃん?」

 

 

コクンと頷く朱里。

 

 

「じゃあ君は鳳士元?」

 

 

同じくコクンと頷く雛里。

 

 

思考停止する一刀。

あの有名な軍師がまさかこのような幼女だと思いもしなかった一刀。

せめてビームを撃ってくれた方が現実味があったのかもしれない。

 

 

「字まで知っているとは何者ですか!?」

 

 

ますます妖の線が濃厚になった一刀。

 

 

「天より飛来する流星は、天の御遣いを乗せ、乱世を鎮静す」

 

 

それまで口を閉ざしていた桂花が呟いた一言。

それは最近管輅という占い師が大陸に流した噂だった。

 

 

「まさかあの占いが本当だったと言うのか?」

「わ、私だってこんな男が天の御遣いだって信じたくないけど!」

 

 

それ以外考えようのない状況に軍師の卵たちは沈黙するのだった。

 

 

「えっ、俺なんか悪いことした?」

 

 

 


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