No.170026

異世界冒険譚 魔法少女リリカルなのは月 A`S 13話

RYOさん

交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。

そして物語はA`Sへ・・・

2010-09-03 07:17:06 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:4930   閲覧ユーザー数:4486

ある人は言った。「殺したくなんかないのに!」

でも……僕は殺そう。その組織の人間が僕の大事な人達に手を出すつもりなら。

僕は殺そう。僕自身が死にたくないから。

でも……生かそう。僕は死なないから。大切な人を傷つけないなら。

僕はその人間を生かす。

 

魔法少女リリカルなのは月 A'S…………はじまります。

 

 

yukito side

 

腕を胸の前でクロスさせ、俺は呪文を唱える。

 

「I am the bone of my sword.  (体は剣で出来ている)」

 

それは優しくて、そして悲しい呪文。

 

「Steel is my body,and fire is my blood.  (血潮は鉄で 心は硝子)」

 

現代の英雄が送った人生の軌跡。

 

「I have created over a thousand blades.  (幾たびの戦場を越えて不敗)」

 

幾たびの戦場を越えても戦い続けた。

 

「Unknown to Death.  (ただの一度も敗走はなく)」

 

敗走は許されなかった。

 

「Nor known to Life.  (ただの一度も理解されない)」

 

理解されようなんて思っていなかった。

 

「Have withstood pain to create many weapons.  (彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔う)」

 

誰も傷ついて欲しくない……故に独り。最期に見たのは原初の風景だった。

 

「Yet,those hands will never hold anything.  (故に、生涯に意味はなく。)」

 

そんな事ない。

 

「So as I pray   (その体はきっと)」

 

道は違うけど俺も誰かを助けるために……

 

 

「unlimited blade works.  (剣で出来ていた。)」

 

 

その呪文を唱えた瞬間世界が炎に包まれる。

 

いきなり炎が出てきたために俺は目を瞑ってしまう。

 

目を開けるとそこには剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣剣。

 

10…100…1000…数え切れないほどの聖剣、聖槍、魔槍、魔剣があった。

 

side out

 

 

nanoha side

 

それは悲しい呪文。

 

この呪文はユエさんの呪文なのかな…

 

そんなの……そんなの悲しすぎるよ!

 

誰にも理解されないなんて……いつも一人なんて……

 

この呪文がユエさんを表した呪文なら……

 

何が何でもお話しなくちゃ!

 

side out

 

 

FATE side

 

それは優しい雰囲気の呪文。

 

冷たい感じがするけど…母さんみたいな暖かさがある気がする。

 

これは……ユエの呪文なの?

 

side out

 

 

nanoha side

 

「I am the bone of my sword.  (体は剣で出来ている)」

 

「まずい!2人とも!ユエを止めるんだ!」

 

クロノ君の声で私は正気を取り戻したの。

 

「フェイトちゃん!行くよ!」

 

「わかった!」

 

「呪文は攻撃を当てれば止まるはずだ!皆!一斉攻撃してくれ!」

 

「行くよ!アクセルシューター!」

 

「プラズマランサー!」

 

「スティンガースナイプ!」

 

色とりどりの魔法はユエさんに向かっていく。

 

え!?避けない!?

 

「I have created over a thousand blades.  (幾たびの戦場を越えて不敗)」

 

ユエさんはその場から動かないでただ目を瞑って呪文を唱えていた。

 

――パキィン!

 

ユエさんに当たる直前に見えない壁が出てきて魔法を防いじゃった!

魔法はそのまま威力が無くなって消えちゃった。

 

「そんな馬鹿な!?あの壁の強度はSランク以上なのか!?」

 

皆、ユエさんの壁の力に驚いている。

 

「Have withstood pain to create many weapons.  (彼の者は常に独り 剣の丘で勝利に酔う)」

 

その間にユエさんの呪文はどんどん進んでいっちゃう。

 

「くっ……仕方ない……皆!最大出力で総攻撃だ!」

 

「任せてクロノ君!」

 

わたしはその場所で魔力チャージを始める。

フェイトちゃんはユエさんを挟んだ反対側でチャージを始めてる。

 

「いくよ! フェイトちゃん!」

 

「うん! なのは!」

 

「ディバインバスター!」

 

「プラズマスマッシャー!」

 

みんなの放った魔法はユエさんに直撃した。

 

――パキィン!

 

「くっ! またあの壁か!」

 

「大丈夫! ディバインバスター・フルパワー!」

 

「プラズマスマッシャー・フルパワー!」

 

――ピキ……ピシピシ……

 

盾に……

 

「罅が!」

 

「Yet,those hands will never hold anything.  (故に、生涯に意味はなく。)」

 

ユエさんは自分の防御に罅が入っても回避しようとしない。

 

「「行っけーー!!」」

 

私達は魔法の威力を最大にする。そして……

 

――ドオン!

 

爆発した。ユエさんがどうなったかは煙で分からない。

 

「やったか!?」

 

……クロノ君。それフラグだよ……あれ? フラグってなんだろ?

 

「So as I pray unlimited blade works.  (その体はきっと剣で出来ていた。)」

 

煙の中から声が聞こえると、世界が炎に包まれた。

 

side out

 

 

yukito side

 

……ゲームとかでも思ったけど、なぜか闘争本能が湧き起こるような風景だな。

なんていうか、戦場の跡地みたいな? ジャパニーズサムライの血が甦るみたいな? まあ、いいや。とりあえず警告でもしよっかな?

 

「ようこそ。ここは名も無き剣の丘。ある者の深層心理。君達が相手をするのは無限の剣軍。剣戟の極地。」

 

エミヤシロウの様な口上句を言う。これ言わねーと無限の剣製って感じしないからな。

 

「この場所に来た時点で、君達に勝利は無い。素直に帰ってくれないか?」

 

「ふざけるな! 見逃せるわけ無いだろう!」

 

俺が警告したのに、クロノはまだ俺を逮捕する気らしい。

 

「見逃すというものは強いもの、もしくは有利なものが弱いものなどにする事だろう? 君達は今、後者だ。君達は私に見逃して貰える権利があるのだが?」

 

「なんだと!?」

 

「それでも戦うというなら、死にたい者だけ……戦いが目的の者だけ、掛かって来るが良い!」

 

side out

 

 

Chrono side

 

何だ……ここは……

 

見渡す限りの剣剣剣。しかも全部ロストロギアだ。

 

こんなにロストロギアを所持してるなんて……本当に何者なんだ?

 

「それでも戦うというなら、死にたい者だけ……戦いが目的の者だけ、掛かって来るが良い!」

 

ユエはそう言って僕達を観察している。誰が動いても反応できるようにしてるんだろう。

 

(皆、ユエにはああ言われたが、犯罪者を目の前にして逃すわけにはいかない。)

 

(クロノ君待って! もしかしたらユエさん、こっちの話を (もう話し合いとかのレベルじゃないんだ!)……!?)

 

(早く闇の書を見つけないといけないんだ。闇の書が発動してしまえば、この次元が最悪消滅する。君達の世界も危険なんだ。)

 

(でも……)

 

なのはは戸惑っている様だけど僕達は話し合いなんかしてられない。きっとユエは話し合いには応じないだろう。

とにかく……ユエを逮捕して、闇の書の主を聞き出さないと。

 

(全員一斉射撃。その後、僕がユエに突撃をする。援護してくれ。)

 

僕が全員に指示を出すと局員の一人が話しかけてきた。

 

(クロノ執務官。大丈夫なんですか? この状況は逃げたほうが……)

 

(問題ない。いくらユエでもこの量の剣を操るなんて出来ないはずだ。)

 

(分かりました。指示に従います。)

 

(頼む。)

 

(クロノ君やっぱりわたしは……)

 

局員との念話が終わると今度はなのはが念話してきた。

 

(戦いたくないのか?)

 

(うん。出来れば話し合ってからにしたいの。)

 

(なら君達は離れていてくれ。)

 

(ごめんなさい。)

 

(大丈夫だ。局員はそんなに軟じゃない。)

 

僕はどこかで聴いたことのあるようなセリフを言い念話を切る。

 

「内緒話は、すんだか?」

 

「律儀に待っていたのか。」

 

「ふっ。古来より話の途中や変身、進化の途中で攻撃をすると神から卑怯者呼ばわりされるのでね。待っていたのだよ。」

 

ユエは余裕そうに言う。

 

「何をわけの分からない事を! その余裕が何時までも続くと思うな! 攻撃開始!」

 

僕の言葉に従って局員たちは攻撃を開始する。

 

side out

 

 

yukito side

 

「攻撃開始!」

 

クロノの号令と共に局員たちが魔法を放ってくる。

 

まるで激流の川……って違う違う! その技もありだけど! まだ無理だから!

 

さてスキルを発動するか……

 

「写輪眼、白眼、コーディネーター、N.T(ニートじゃないよ!)! いくぞ!」

 

剣の丘に刺さっている剣を操り、魔力弾を切り、壊し、弾く。

 

不意に、魔法が俺に当たるイメージが頭の中に浮かんだ。

 

「っ!? そこだ!」

 

そのイメージに沿って剣をぶつけると魔力弾が目の前で破壊される。

 

どうやら、白眼の死角に入っていたようだ。

 

「早く決めたほうが良いか。」

 

余裕そうに見えているだろうけど結構疲れるし、キツイんだよね。

 

さっと周りを見渡して一番魔力量の少ない人……いた。

 

あの人を狙うか。面倒だから後ろから……

 

――ヒュカカカ!

 

「うぁ!?」

 

局員は悲鳴を上げて墜ちていく。……まず一人。

 

続けて二人……四人……十人……二十人。全員、後ろから倒した。少し気持ち悪くなってきた。

 

「そんな……」

 

なのはちゃん達は攻撃してこなかったから何もしなかったけど、クロノは結構避けたりして一回も攻撃が当たらない。

 

「さすがは執務官。錬度が違うようだ。」

 

「貴様……」

 

さすがに怒ったか。

 

「どうした? 何故怒る? 死にたくない者はかかって来るなと言ったと思うのだが?」

 

「ふざけるな! 人を殺しておいてそんな事!」

 

「笑わせるな。武器を持ち、相手を打倒しようと思えば、そこは安全な場所ではない。戦うか、逃げるか、もしくは話し合いで何とかするか。それだけだ。」

 

クロノ達が帰れば俺もこんな事はする必要は無かった。

 

「何年局員を言っているか知らんが。これが戦いの場だ。そこには正義も悪も無い。」

 

「ふっざけるなぁあぁぁ!」

 

クロノが飛行しながら突撃してくる。

 

我を忘れて突撃してきた者の攻撃ほど読みやすいものは無い。ましてやN.Tの力も使っている俺からしてみれば欠伸が出るくらいだ!

 

俺はクロノの攻撃を避け、手でクロノの足を上に跳ね上げる。

 

バランスを崩したクロノは下半身と上半身が逆転した状態で地面に着地した。うわっ、痛そう。

 

俺は攻撃の手を緩めずクロノに剣の雨を降らせる。

 

――ザクザクザク!

 

「あ……ああ……」

 

クロノは……力尽きた。

 

「いやぁあああああああ!」

 

……どこからか女性の悲鳴が聞こえた気がした。

 

 

お久しぶりです! 作者です。

 

この度は更新が遅くなってしまってすいませんでした。 orz

 

夏休みの宿題を「やらなきゃな~」と思いながらズルズルと時間が経ち、こんなに更新するのが遅れてしまいました。

 

しかも宿題やり始めたの夏休み終了の3日前……徹夜しますた。

 

皆も気をつけろ!

 

さて今回の異世界冒険譚は……

 

無限の剣製キターーーと思ったら、ク……クロノ君が!

 

しかも大量虐殺!?なんでも後ろからヤれば良いってモンじゃないよ!

 

さてさて次回はどうなるのか?

 

「もうテメーの小説なんざ見ねえよ!」

 

と思っていない人はぜひ見てください。

 

今回は本当にすいませんでした。

 

では次回も作者と一緒に……じゃんけん! ポン!うふふふふ cv若本 規夫


 
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