No.162554

太陽みたいな君と乙女♪-恋姫†乙女伝-Act.6

月千一夜さん

6話投下ww
今回はガチでカオスです
それでもいいという方は、口の中に何か含んだ状態でご覧下さいww

2010-08-01 23:04:15 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:24732   閲覧ユーザー数:19552

俺のうちの近くには、公園があった

 

小さい子が遊べる程度の、本当に小さな公園

 

ここを通れば、近道になったはず

 

 

そう思い俺・・・北郷一刀は、その公園を通り抜けようと足を踏み入れた

 

 

その時だった

 

 

 

「ん・・・?」

 

 

ふと感じた・・・妙な感じ

俺は一度足を止め、辺りを見渡した

そして・・・見つけた

 

 

「なんだアイツ?」

 

 

公園に設けられたベンチ・・・そこに何故かつなぎを着て、挑発的なポージングで座る眼鏡の男がジッとこちらを見ているのだ

 

なんだ?

あんな知り合い、いたっけかな

 

俺がそんな風に、考えている時だった

 

 

男が、俺を見ながら口をパクパクと動かしているのだ

 

なんだ・・・何か言おうとしているのか?

 

 

「えっと・・・」

 

 

そう思った俺は、とりあえず彼の口パクを見て考える

 

う~んと・・・

 

 

「や・・・ら・・・な・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『や・ら・な・い・か?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

北郷一刀・・・どうやら、人生で最悪の出会いを迎えたようです

 

 

 

《太陽みたいな君と乙女♪-恋姫†乙女伝-》~略して《キミオト♪》~

第6話 春先は変態が多いから注意してくださいよ?って、私も変態でした♪byウキツ

 

 

 

「ひっ・・・!?」

 

やばい、これやばい

アイツ、もしかして・・・あっち系の御方ですか!?

 

 

俺は思わず、そのつなぎ眼鏡から距離をとった

そんな俺の様子を見て、つなぎ眼鏡はニッコリと笑い立ち上がった

 

 

「はじめまして・・・北郷一刀くん」

 

「っ、なんで俺の名前を!?」

 

「ふふ、貴方のことならなんでも知っていますよ?」

 

 

言いながら、男は不気味な笑みを浮かべ歩き出す

勿論、俺に向かってだ

 

それに合わせるよう、俺も少しずつ下がっていく

 

 

「俺は、あんたのことを知らないんだけど?」

 

「おっと、これは失礼

私の名前は【阿部ウキツ】・・・そうですね、気軽にマイハニーとでも呼んでさい」

 

「それ、全然気軽じゃねぇ!!

なんか確実に変な誤解を招くよね!?」

 

「それが狙いですから♪」

 

 

 

そう言って笑う変態

それを聞いて確信する

 

 

 

 

やべぇ、こいつ・・・本物だ!!!!

 

 

 

 

「くっそ・・・!」

 

こうなったら、逃げるしかない

そう思い、見た変態の体が・・・一瞬『ブレた』

 

 

そして聞こえた・・・

 

 

 

「ふふふ・・・残像です」

 

 

 

という声

 

 

あ、なんかデジャブ

 

 

「そおいっ!!」

 

そう感じた瞬間に、俺は素早くその場から飛びのいた

 

瞬間・・・

 

 

 

「ん~~~~~~!!!!!!」

 

 

 

ついさっきまで俺の顔があった位置に突き出されたのは、あの変態の唇だった

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

・・・ってちょ、ま、えええぇぇぇぇぇぇ!!?

あっ、危なかったあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!

 

 

 

「ち・・・避けられましたか」

 

「おまっ、何してんの!!?」

 

「何って、キッスに決まってるじゃないですか」

 

「いやいやいや!!!どうしてそうなる!!?

なんでそうなる!!!?」

 

 

ヤヴァイ! こいつガチだ!!

 

早く逃げないと、色々と大切なものを亡くしてしまう!!!

 

 

「うおおおおお!!!」

 

「ふっ、逃がしませんよ」

 

 

掛け声と共に、駆け出す俺

それと同時に、同じように駆け出す変態

 

 

 

 

 

 

 

 

今ココに・・・命(男として大切なナニか)をかけたデスレースが幕を開けた

 

 

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「くっそ・・・!」

 

公園から飛び出し、俺はひとまず学校の方に向かって走っていく

そのすぐ後ろ、変態が涼しい顔で追いかけてくる

 

 

「ふふふ、この私から逃げようなど甘いですねぇ」

 

「ひぃっ!?」

 

舌なめずりしながら走るその変態に、俺は恐怖した

なにコイツ?馬鹿なの?

 

ってか、足はええぇぇぇぇぇぇ!!!??

 

 

「ガチですから」

 

「答えになってねぇ!?」

 

などとツッコんでいる余裕など無い

だって見てくれよ?

 

 

 

だんだんと縮んでいく距離

 

近づいてくる・・・変態の荒い息

 

クネクネと動く、変態の腰

 

眼鏡の奥、ぎらりと光る目

 

 

完璧、捕食者(という名の変態)のソレだ!!

 

ヤバイ・・・ヤバイヤバイヤバイ!!

 

 

「くっそ、だけどここで捕まるわけにはいかない!

俺はゼッタイ逃げ切って、無事に家に帰るんだ!!

そしたら俺・・・珍しく真面目に勉強するんだ!!」

 

 

 

・・・言ってから気づく

 

 

 

 

 

「あれ? これ、俺死亡フラグじゃね?」

 

「立てちゃいましたね~」

 

「ひっ!?」

 

 

気づいた時、変態は俺のすぐ隣にいた

驚きのあまり、俺は思わず足を止めてしまう

 

 

「ふふ、安心してください・・・貴方が立てたのは死亡フラグだけではありません

この私の『バッキュ~ン!!』も、見事に立てましたよ」

 

 

そう言って笑う変態

いやああああぁぁぁぁぁぁ!!?『ズキュ~ン!!』とか、そんなことどうでもいいから!!

 

早く・・・早く逃げなくちゃ!!!

俺の大切なモノが、『ドキュ~ン!!』に『ピロリロリン♪』されてしまう!!!

 

だけど・・・

 

 

「足が・・・動かない!?」

 

 

なんで!?どして!?

 

 

「どうやら、天は私に味方したようですね」

 

「ひぃぃぃぃぃ!!?」

 

 

ジリジリとにじり寄る変態

だけど、相変わらず足は動かない

 

 

「さぁ・・・見せてあげましょう」

 

 

俺はもう、ここまでなのか・・・!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~諦めては駄目よ・・・一刀!!~

 

 

 

 

「くっ・・・!?」

 

「え・・・?」

 

聞こえた声

それと同時に、苦しげな声をあげ下がっていく変態

 

見えたのは・・・四人の少女

 

彼女達は・・・

 

 

「一刀、助けにきたわよ」

 

 

「蓮華! 思春! 穏! 翠!」

 

 

桃色の髪を靡かせる蓮華を先頭に、穏・思春・翠たちが立っていたのだ

俺は驚きのあまり、そう声をあげる

 

その声に応えるよう、彼女達は微笑む

 

 

「よかった、間に合ったみたいね」

 

「ありがとう

でも、よくわかったね」

 

「ふふ、一刀

こんな話を聞いたことは無い?

運命の人同士は、想いが通じ合うって」

 

 

そう言って、蓮華は笑った

 

 

・・・不自然なほど、目を泳がせながら

 

 

 

蓮華・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あと、どこに仕掛けてるの?」

 

「そ、袖口のところに・・・」

 

 

 

 

・・・盗聴でした

 

大事なことだからもう一回言っておこう

 

 

盗聴ダメ!ゼッタイ!

 

 

っと、そんなことより・・・

 

 

 

「変態は?」

 

「ふふ、まだピンピンしてますよ」

 

 

 

聞こえた声・・・見れば変態はまた不気味な笑みを浮かべ、立っているではないか

 

く、しぶとい奴!

 

 

「ちっ、頑丈な変態だ」

 

そう言って、翠は舌打ちをする

その隣では穏と思春が座り込む蓮華を慰めている

 

ちょ、一気に戦力減ったしww

 

 

 

 

 

「私の本気を見せてやりましょう・・・」

そんなヤバめな状況の中、変態は呟く

 

アイツの・・・本気だと!?

ゴクリと、おれは固唾を飲んで奴を見つめていた

やがて、変態は両手を天高く掲げ

 

 

叫ぶ

 

 

 

 

「キャストオフッ!!!!!!!!」

 

 

 

 

バリンッ・・・!!!!!

 

 

 

 

 

 

「ぶっ!!?」

 

「ちょ!?」

 

瞬間、飛び散ったのは・・・奴の着ていたつなぎ

 

 

 

現れたのは、街中にもかかわらず黒いブーメランパンツ一丁の・・・本物の変態だった

 

 

 

「さぁ、勝負はここからです」

 

 

言って、腰に手をあてクネクネしだす変態

 

俺と翠は互いに顔を見合わせ、コクンと頷く

そして・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「もしもし、警察ですか?」」

 

「ごゆっくりぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

迷わず、110番を押したのだった

 

瞬間、奇声をあげ駆け出す変態

 

 

 

 

 

数分後・・・街中をパンツ一丁で駆け抜ける、『二人』の変態が目撃されることとなる

 

 

 

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「酷い目にあった・・・」

 

「あはは」

 

あれから再び公園まで歩きながら、俺は溜め息と共にそう呟く

それを聞いて、隣を歩く翠は苦笑していた

 

ちなみに、他の三人はテンションの下がった蓮華を引き摺りながら寮へと帰っていった

翠は念の為、公園までついてきてくれるそうだ

 

そんなこんなで、辿り着いた公園

おれは安堵の息をもらし、翠に向かって頭を下げる

 

 

「ありがとな翠・・・ほんと助かった

蓮華たちにも、そう言っといてくれないか?」

 

「ああ、全然構わないよ

それじゃ、また明日な♪」

 

「おう、また明日」

 

 

走る翠に向かって手を振り、俺は再び歩き出した

ようやく、我が家に帰れる

 

そう思うと、ドッと疲れが出てきた

 

今日一日だけで、本当に色々あったからなぁ・・・はぁ

 

 

「帰ったら、もう早く寝よう」

 

うん、決めた

そうしよう

 

 

「なら、さっさと帰らないとな」

 

そう思ったら、少しだけ足取りが軽くなった

俺はそれをいいことに、家にむかって早足で歩いていく

 

 

明日からの学園生活に、ちょっと頭を悩ませながら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一刀の家・・・こっちなんだな」

 

 

 

 

 

 

 

後ろから誰かがつけてきていたなんて、その時は知らないままに・・・

 

・・・余談

 

 

「一刀キュンの脱衣写真はどぅおこなのおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」

 

「誰か警察に連絡しろおおおおおおお!!!!!!???」

 

 

★あとがき★

 

はい、すいませんww

やっちゃいましたww

まさかの、連続投稿ww

見比べて、楽しんじゃってくださいww


 
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