No.157173

本・恋姫無双第八話

nakatakさん

前回の予告通り、周泰の登場です。
いつも以上に駄文かも…
出来れば暖かい目で見てください。
では、どうぞ。

2010-07-12 13:44:02 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:4796   閲覧ユーザー数:3905

---長沙・穏の執務室---

 

 

いつものように政務に取り掛かっている、穏さん…何か悩んでるようです。

 

 

穏「うーーーん…、計算が合わないですね~…」

 

 

『水あめ工場』は、働き手にとっては、【お給料が良く、水あめも割安で買える】ため、帳簿のごまかし等は無かったのである。

 

 

そして、計算が合わなかったため、再調査したが、働き手達は【白】だった。

 

 

穏「とゆうことは、【外】から誰かが盗んだのでしょうか?だとすると、大問題ですね~」

 

 

なぜ、大問題かというと、計算が合わないのは一日や二日では無いからだ。

 

 

穏「二十回以上も侵入を許してるようでは、警備に問題有りですね~。」

 

 

---翌日・会議室---

 

 

当然、議題に上がるわけで…

 

 

雪蓮「それにしても、よく気が付いたわね。計算が合わないといってもこれ一日当たりだと、瓶(かめ)一杯分にもならないわよ?」

 

 

冥琳「故に、もし外からの犯行だとすると、単独犯の可能性が高いですね。」

 

 

蓮華「どうゆうこと?」

 

 

冥琳「つまり、【片手に持てるだけを盗んでいく】。とゆうことです。」

 

 

雨蓮「そ奴が【忍び込むのが上手い】ともいえるぞ。現に、警備の者に発見されておらんのだからな。」

 

 

一刀「捕まえた後、一度話をしてみるのも、良いかもしれません。」

 

 

冥琳「部下になれば良し…といったところか」

 

 

穏「申し訳ありませんが、賊の捕縛に孫堅様たちにも協力していただきたいのですが。」

 

 

雨蓮「分かった」

 

 

この日から、代わる代わる、寝ずの番を将もすることになったのだが、初日に成果が現れる。

 

 

雪蓮「皆の者!追えー!逃がすなー!」

 

 

勘の良い雪蓮である。『ここに来るんじゃないかな~』とやまをはったのが大当たり。

 

 

ただ、逃げ足がとても速く、捕縛には失敗した。

 

---翌日---

 

雪蓮「ごめん、逃げられたわ。」

 

 

会議室にて肩を落とす雪蓮。

 

 

冥琳「捕まえられたら、それが最善ですが、これで向こうも警戒し、しばらくは入って来ないでしょう。」

 

 

雨蓮「寝ずの番はとりあえず良いとして、次の手を考えなくてはな。頼んだぞ。」

 

 

冥琳「御意」

 

---次の日---

 

冥琳「こ、こうも手玉に取られるとは…」

 

 

来ないと思っていた賊は昨夜やって来た。そして、しっかり水あめを盗んでいった。

 

 

冥琳「ただ、罠をはっておいて正解でした。」

 

 

賊が持って行った、瓶の底には印がしてあり、それを探せば、おのずと犯人に近づくとゆう仕掛けである。

 

 

一刀「それじゃ一斉捜査と行きますか」

 

 

---長沙郊外---

 

 

賊が盗んでいった水あめは、意外な場所にあった。第一発見者は北郷夫妻。

 

 

一刀「孤児院?」

 

 

睡蓮「とゆうよりは、孤児たちが寄りあって住んでいる…とゆう方が近いわね。」

 

 

二十人程居るだろうか、子どもたちは、遠巻きにこっちを見ている。その眼は冷たい…

 

 

その中に一人、群を抜いて背の高い女の子が一人居た。

 

 

一刀「君がここの代表かな?」

 

 

?少女?「あなたは?」

 

 

一刀「俺は北郷守息、こっちは妻の北郷蓮華だ」

 

 

?少女?「どういった御用でしょう?」

 

 

一刀「この瓶(かめ)の件……、逃げない方がいいよ?でないとこの子たちの保証はできない。」

 

 

睡蓮(うわ、悪役~)と心では思いながら、顔には出さない。

 

 

?少女?「クッ!」

 

 

一刀「とりあえず、名乗って欲しい。でなければ、話しづらい。」

 

 

?少女?「……周泰」

 

 

睡蓮「姓が周、名が泰…でいいのかしら?」

 

 

周泰「…(こくっ)」

 

 

一刀「これを、盗んだ訳を聞かせてほしい」

周泰「これが盗まれたものだとなぜわかるのです?」

 

 

一刀「ここ!」そう言って、瓶の底を指さす。そこには、カタカナで赤く『アメ』と書かれていた。

 

 

一刀「もう一度聞く。これを、盗んだ訳を聞かせてほしい」

 

 

周泰「その前に聞かせてください。なぜ、【水あめ】を専売にしたのですか?私、工場の中を見ました。使われている材料、麦と米じゃありませんか?なぜ、作り方を民に教えてくれないのですか?教えてください。」

 

 

一刀「ふぅ…、管輅の占い、聞いたことある?」

 

 

周泰「『黒点を切り裂いて、天より飛来する一筋の流星。その流星は天の御遣いを乗せ、乱世を鎮静す。』?それがどう関係あるんですか!?」

 

 

一刀「俺達はその天の御遣いだ。そして、占いが正しければ、近く漢は力を失う。そうなったときに【民】を守るための準備、その資金が欲しかったからね。これが理由。」

 

 

周泰は何も答えず黙って聞いていた。

 

 

一刀「これを、盗んだ訳は『ここの子どもたちに食べさせるため』でいいのかな。」

 

 

周泰「はい。」

 

 

一刀「ふぅ…、…不法侵入は罪だ。」

 

 

周泰が顔をこわばらせる。

 

 

一刀「だが、ここの孤児たちをないがしろにしていた我らにも責任はある。故に、ひとつ提案がある。」

 

 

周泰「な、何でしょう?」

 

 

一刀「うちの陣営に入らないか?警備の目をかいくぐる潜入の腕や、胆の据わったところは、高くかってるんだ。それに、見たところ、鍛えれば将になるかもしれんしな。報酬の一部として、ここにいるこの子たちの世話もこっちで引き受ける、少しなら【水あめ】も分けてあげられる。どうだろう?」

 

 

周泰「……………、解りました。孫呉に仕えさせていただきます。ですから、この子たちのこと、よろしくお願いします。」

 

 

一刀「解った。」

 

 

---翌日---

 

 

その後、図書館の【術】のことを伏せて、周泰を中に入らせたが、特に異常はなく…冥琳は少し凹んでたなぁ…

 

 

一刀「とゆうわけで、今日より、孫呉の陣営に加わる『周泰』だ。」

 

 

周泰「初めまして、私は周泰、字を幼平、真名を明命と言います。よろしくお願いします孫堅様。」

 

 

雨蓮「うむ、そちの真名、預かろう。わしの真名は雨蓮という。大事にせいよ。」

 

 

明命「ハッ!」

 

 

 

 

しばらくの後、実力をつけた明命に、一刀は【鬼畜大王】等の卑猥な落書きをされるのだが、それはまた別の話…

 

 

 

 

あとがき

nakatakです。どうでしたでしょう?アンケート②の結果、専売に憤る周泰を書いてみました。

ちにみに、①だった場合、『明命の孫呉観察日記』なるものを書こうと思ってました…

 

お気づきの方もおられるかもしれませんが、まだ『甘寧』・『思春』は一文字も登場してません。

合流も少し先の予定です。

とゆうか、そろそろ黄巾を出さないといけないんですけどね…

 

それでは、また。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
56
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択