No.125039

GSと狐が幻想入り

白亜さん

仕事の合間の気晴らしに書いてみた物です。
まだまだ忙しいので本格的なものを早く書いていきたいです…

今回は東方とGSを混ぜて見ました。
他人称での進め方は難しいですね。

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2010-02-17 21:03:07 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:17761   閲覧ユーザー数:16116

「おがーん!!もういややー!おうちかえるー!!」

 

「私だって帰りたいわよ!!いいから早く戦いなさいよ!!死ぬって死ぬから!?」

 

「どちくしょおぉ!?」

 

林の中で叫び散らす二人の男女。

湧いて出てくる妖怪たちを泣き言を言いながらも

次々と駆逐していくその様はある意味異様といえるだろう。

彼等はぎゃんぎゃん叫んだり男にいたってはほとんど泣き顔というか泣いているが

今の今まで傷の一つも受けていないのだから。

妖怪達にはたまったものではないだろう、

何せ折角の美味しい餌だと思っていた人間が、それもどう見ても弱そうな男が

自分達を圧倒するほどに強いのだから、

男は右手から発光している剣を縦横無尽に、というかむやみやたらに

振り回していく。どうみても素人の動きなのに避けれない、

そして当たれば一撃で消滅してしまうのだ。

なんだこの化け物は、妖怪達が自分達を棚に上げて思ってしまうのも仕方ないだろう。

 

「うわわっ、掠った!?掠ったから!!えーい!狐火!!」

 

金色の髪が美しい少女。

髪を後ろで束ね、其処から9房に分けているナインテールが特徴的だ。

男の攻撃を何とかすり抜けせめてこの女だけでもと妖怪の爪が迫った瞬間に

全身を黄金色の炎で焼かれ消滅していく。

少女の手元には、同じく黄金色に輝く火の玉が揺らめいている。

狐火だろう。つまり少女は人間ではなく妖怪なのだ。

 

「ちょっと横島!?こっちに来たじゃない!何とかしてよ!」

 

「アホぬかせぇ!?俺も一杯一杯なんじゃ!」

 

横島と呼ばれた男が目の幅に近い涙を流しながら剣を振りかざす。

それだけで少女の周りに居た妖怪が総て薙ぎ払われた。

何だかんだ言いながらもちゃんと少女を護っているのは照れ隠しなのか

それとも単に攻撃したらついでに助かっていたのか判断が付きづらい。

 

「もうなんでもいいから幻術かなんかでこいつらの目を逸らしてくれ!」

 

「出来ればやってるわよ!おなかがすいて力が出ないんだってば」

 

「だから昼前に弁当全部食うなって言っておいただろうがぁ!」

 

「しょうがないじゃない!油揚げがふんだんに使われてたのよ!?

お揚げさん達が「私を食べて~私を食べて~」って言ってたんだから!

かわいそうじゃない食べてあげないと!?」

 

「アホかぁああ!」

 

コントのようなやり取りの間にも戦いは続いている。

狐火が周りの妖怪を根こそぎ焼き払う、其処を抜けてきた妖怪は

光り輝く剣にて切り裂かれ、瞬時に変形した鉤爪によって引き裂かれる。

見事なコンビプレイと言った所だろう。

妖怪としてはもうこいつらは食事ではなくて自分達のプライドにかけて

殺すべき敵になっている。ここまで仲間を潰されたのだ。

妖怪、つまり同胞である少女も同じく殺すつもりだ。

人間などとつるむ妖怪など滅んでしまえばいい、下らないルールによって

殺し合いが禁じられている中、こいつらは自分達と同じ

ルールから外れている奴等だ、管理者も何も言うまい。

今はただこいつらを殺し、自分達の欲望を貫くのみ。

だったのだが…

 

 

「双方ともストップだ。これ以上殺し合いをするのなら私が黙ってはいないぜ?」

 

「ほへ?」

 

「え?…人?」

 

其処にいたのは人間だった。

行き成りの登場に二人も、そして妖怪達も止まる。

 

「ま、魔法使い…?」

 

「おう、どこからどうみても立派な魔法使いだろ?勿論本物だぜ?」

 

黒色の先がとがった帽子をピンと弾きお互いの間に

これまたお約束な竹箒を突きつける。

 

「ま、本来私には関係ない事なんだが、

無視するのも幻想郷にいるものとしては頂けないからな。

で、妖怪達、こういう場合の対決方法が『弾幕ごっこ』だってこと

知らないとは言わせねぇぜ?其処の二人もだ」

 

「だ、弾幕ごっこ…?」

 

「しゃらくせぇ!こちとら仲間が10を数えるほど殺されたんだ!

そんなお遊びに付き合ってられるか!」

 

「そっちが襲い掛かってくるからじゃない!正当防衛よ!」

 

どちらかというと過剰防衛な気もするが、

妖怪相手に法を持ち出しても意味が無いだろう。

彼女自身も妖怪なのはさておいて。

 

「あん?じゃあ何か?ルールを無視するって事か?

私は全然構わないぜ?だけど、博麗の巫女やスキマ妖怪はどう見るかな?」

 

魔法使いの少女のその言葉に妖怪達は黙り込む。

 

「はくれいのみこ?」

 

男が首を捻る、どうやらまったくしらないらしい。

 

「ってか何よスキマ妖怪って。グロー○ンサーのお店屋の妖怪?」

 

ゲームの話を持ち出してはいけない。

というより、この時代設定ではそのゲームはまだ発売していない。

まぁ、それはともかく。妖怪達にとって今の一言はとても大きかったらしい。

射殺すような視線で二人を睨みつけた後、ぞろぞろと退散して行った。

完全に妖怪の気配がなくなると、二人は気が抜けたのか

腰を落とし座り込んだ。

 

「た、助かったぁ~。あかんかと、マジであかんかと思った」

 

「寿命が1年くらい縮んだ気がするわ…そこの人、ありがとね本当に助かったわ」

 

「別に気にすんな。でもお前らも同罪だぜ?なんで弾幕ごっこで勝負を決めなかったんだ?

見た所それなりの力があるんだし、できるだろ?」

 

「所で……弾幕ごっこって何なんや?」

 

男が何気なく言った言葉で彼女は止まった。

 

「…も、もしかして知らないのか…?」

 

「あいにくと知らないわね。ま、どっちにしても行き成り襲われたんだし

何かあったとしても遅かったでしょうけど」

 

再び止まる彼女。

時間でも止まったのか?と数分見続けていると急に再起動を果たした。

 

「あんたら、もしかして外来人か」

 

「よくわからんけど…ここって日本だよな?」

 

その言葉は決定的だっただろう。

 

「あちゃあ、また紫のやつがなんかしやがったのか」

 

なにやら一人納得している彼女に対し、はてなマークを浮かべる二人。

 

「まぁいいや、とりあえず人里に案内するぜ。詳しい話は其れからだ。

っと、自己紹介が遅れたな、私は『恋の魔法使い・霧雨魔理沙』だ宜しくな」

 

「おぅ、こっちがタマモで俺は横島忠夫、二人ともGSだ宜しくな」

 

「宜しくね」

 

幻想境屈指の魔法使い霧雨魔理沙、

そしてGS横島忠夫とタマモの初の邂逅だった。

 

 

ここは半分冗談です。

でももしかしたらこのままで続ける可能性も…

 

横島忠夫の能力『あらゆる人外に好かれる程度の力』

まぁ、横島君といえばこれじゃないかなと思います。

所持スペルカード

盾符『誘導式ヨコシマン・ミラクル・サイキック・ソーサー』

剣符『薙ぎ払う栄光の手―ハンズ・オブ・グローリー―』

笑符『全世界ギャグワールド』

文珠『必滅領域』

蛍符『眼前に広がる蛍と夕日』

 

タマモの能力『恐怖を自分の力に変える程度の力』

…白面の者ですか(ぇー

所持スペルカード

幻術『フォクシーブレイズ玉藻前』

火符『ナインテイルフレア』

恐符『テラーオブ白面の者』

恋符『恋する玉藻前』

 

センスの欠片も無いのが悔やまれます。


 
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