No.124250

真・恋姫†無双 Another Story II -紫苑ルート番外編その04-

Full Driveさん

お待たせいたしました。
真・恋姫†無双 Another Story II -紫苑ルート番外編その04-です。完全オリジナルです。
時代考証のツッコミは無しの方向で。
あと、将の名前がたくさん出ますが、基本は演義に則ります。
コメント、お待ちしております。

2010-02-14 00:13:46 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:8586   閲覧ユーザー数:6463

これは、一刀と紫苑が荊州北部を平定してしばらく経ったある日のお話…

 

璃々「おかーさーん!!ととさまー!!いってきまーす!!」

紫苑「いってらっしゃい♪いい子にするのよ」

恋々「はい!!」

一刀「ちゃんと孝直さんと桔梗さんの言う事を聞くんだぞ」

璃々「うん!!恋々ちゃん、いこー!!」

恋々「おー!!」

この日、一刀と紫苑の娘である璃々と恋々は、桔梗と孝直の私室でのお泊り会だった。

この前、桔梗に「お前たち、儂の私室に泊まりに来るか?」と聞かれ、璃々と恋々は大喜び。

そして、今日に至ったのである。

一刀「よっぽど楽しみにしていたのだな。二人は」

紫苑「ええ。昨日から、はしゃいでましたわ」

一刀「はっはっはっ…」笑いながら一刀は空を見ると、西から黒い雲が見えてきた。

一刀「紫苑さん。西から黒い雲が…。今夜あたりは雨が降るかもしれません」

紫苑「あら…。雷雨にならなければいいですけど…」

 

その晩

ガラガラドッカーン!!凄まじい雷音が鳴り響く。

雛里「ひぅぅ…こわいよ~…」布団にくるまって雷に怯えている少女がいた。

ビッシャーン!!轟音と稲光が漆黒の空を切り裂く。

雛里「あわわわわ…瑠里ちゃ~ん、怖いよ~」

雛里は、雷が大の苦手。雛里の私室は瑠里とシェアしているのだが、この日は瑠里が

地方の視察に出てしまい、部屋には雛里しかいない。さらに、この雷雨。今までは瑠里や

水鏡先生がいたので落ち着くことができたが、一人で雷が鳴り響く夜を過ごしたことは無かった。

ドッカーン!!城の近くに雷が落ちたようだ。

雛里「ひゃうっ!!ふえぇぇ~ん…怖いよ~」とうとう泣き出してしまった。

雛里「ひっく…こ、こうなったら桔梗さんか紫苑さんの部屋に行こう…。あ、でも桔梗さんの

    部屋には璃々ちゃんと恋々ちゃんが泊まりに来るって言ってたっけ…」

雛里にもプライドがある。流石に璃々と恋々がいる桔梗の部屋には行けない。

雛里「も、もう笑われてもいいから…」そう決意すると雛里は部屋を出た。愛用の枕を持って…。

廊下は暗く、雨音が聞こえる。その中を雛里は壁伝いに歩いていた

ゴロゴロビッシャーン!!

雛里「ひゃうっ!!うう…ひっく…怖い。でも、もう少しで…」怯えながらも歩く雛里。

そして、ある部屋の前に着いた。

 

その頃

一刀「今日は雷がよく鳴る日ですね」

紫苑「雷は天の声でもあります。この乱世を嘆いているのでしょうか」

一刀「そうかもしれませんね。早く乱世を鎮めないと」

紫苑「それにしても、璃々たちは、この雷に怖がっていないでしょうか?」

一刀「怖がっているかもしれません。でも桔梗殿が笑い飛ばしていますよ」

紫苑「『なーに、雷なんぞ屁でもない』という感じですわね。ふふっ」

一刀「ははは。きっとそうですよ」雷を話題に二人が話をしていると…

コンコン。誰かがノックした。

一刀「誰だろ?こんな遅くに」

紫苑「誰でしょうか?そんな差し迫った仕事も無いはず。私が見てきます」

紫苑が扉を開けるが、誰もいない。

紫苑「空耳だったのでしょうか?」そう思っていると、

雛里「ひっく…ひっく…」嗚咽を漏らしている雛里の声がした。

紫苑はしゃがみ、雛里と同じ目線の高さに向き合った。

紫苑「どうしたの?雛里ちゃ…」紫苑が雛里に何か言おうとした時だった。

ズドカーン!!かなり近くに雷が落ちたようだ。そして、その衝撃で部屋のランプが消えた。

雛里「ひっ!!うわーーーーーーーーーーーーーん!!」泣き叫びながら紫苑に抱きつく。

紫苑「大丈夫よ雛里ちゃん。私と飛燕がいますから」泣き続ける雛里の背中を紫苑が優しく撫でる。

 

一刀「雛里は雷が苦手だったのか…。」

紫苑「そのようですわね。雛里ちゃん、今日は私たちと一緒に寝ましょう♪」

雛里「ひっく…で、でもお邪魔したら悪いし…。」

紫苑「大泣きしている雛里ちゃんを見たら、尚更お部屋に帰せないわ。遠慮しないで♪」

そう言うと紫苑は、雛里を抱き上げる。

雛里「あ…」

紫苑「飛燕。すいませんが、お湯を持ってきてくれませんか?」

一刀「わかりました。あと、きれいな布も持ってきますね」

紫苑「ええ。お願いします」

一刀はランプに火を灯してから、静かに部屋を出て行った。

紫苑は雛里を抱っこしながら寝台に座る。雛里は紫苑の膝に座っている状態である。

紫苑の髪から心地よい香りがする。雛里は、毎日この香りがかげる一刀を少しうらやましく思った。

雛里「あ、あの…どうして、お湯を?」

紫苑「雛里ちゃん、ここに来るまでずっと泣いていたでしょ?かわいいお顔が台無しよ」

紫苑は雛里の涙を指でそっと拭い、さらに身体を密着させた。

ぽよん♪

紫苑のおっぱいが雛里の顔に当たった。

雛里「ひゃうっ!」

紫苑「あら、ごめんなさい。ちょっと、きつかった?」

雛里「い、いえ…(はう~、おっぱいがぽよぽよしてたよ~。うらやましいよ~)」

雛里は自分のつるぺたおっぱいと見比べる。まさに天と地ほどの差があった。

一刀「ただいま~。紫苑さん、持ってきましたよ」

紫苑「ありがとうございます。それじゃあ雛里ちゃん、こっちを向いて♪」

紫苑は雛里を正面に向かせると、布を湿らせ、優しく雛里の顔を拭き始めた。

紫苑「かわいい雛里ちゃんの顔に曇がかかっていますから、きれいにしないと♪」

雛里「あわわわわ…」顔が赤くなっていく。

優しく、そして丹念に紫苑は雛里の顔を拭いていった。

紫苑「はい。終わりましたよ。これで、いつものかわいい雛里ちゃんになったわね♪」

雛里「あわわ…あ、ありがとうございましゅ!」カミカミになる雛里。

紫苑「では、そろそろ寝ましょう。雛里ちゃん、おいで♪」寝台に誘う紫苑。

雛里「は、はひっ…」どきどきしながら向かう雛里。

一刀「じゃ、灯りを消しますね」一刀はランプの火を消し、寝台に向かった。

 

一つの寝台に三人が『川』の時で寝ている。真ん中に雛里を寝かせていた。

紫苑「雛里ちゃん、もう怖くない?」

雛里「は、はい…」二人に挟まれて、安心していた雛里だったが…、

紫苑「まだちょっと怖いのかな?でしたら…、飛燕」

一刀「はい?」

紫苑「雛里ちゃんを前と後ろから抱きしめましょう♪」

一刀「それはいいですね」

雛里「え?え?…ひゃうっ」雛里は理解できないまま、前は紫苑、後ろは一刀に抱きしめられた。

紫苑「こうすれば、また大きな雷が鳴っても怖くなりませんよ」

雛里「あわ…わ…」驚いたが、何とも言えない抱かれ心地の良さに、目がとろんとなっていく。

一刀「雛里、朝までオレたちがそばにいるからな…」優しく頭を撫でる一刀だったが、

雛里「すー…すー…」雛里は既に、夢の中にいた。

一刀「泣き疲れていたんだな。安心して眠っちゃった」

紫苑「鳳雛と呼ばれる当代きっての軍略家とはいえ、素顔は恥ずかしがり屋の少女ですから」

一刀「そうですね…。紫苑さん、私たちも寝ましょう。明日も早いですから」

紫苑「そうですわね。では、おやすみなさい…」

 

おわり

 


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