初めましての方(ry 雪蓮人気も凄かったので、ものっそ急いで書きました。 時事系列的には一番初期です。 毎度の事ながら妄想+煩悩で出来てます。苦手な方は注意。 あと、今回はキャラ崩壊少なめですんで、もし期待されている方がいたらすいません。 正直に言えば、書くつもりもネタも無かった作品です。勢いって大事。愛って偉大。 制作時間一時間、ネタは考えながら仕込んだ拙い作品ですがそれでも読んで下さる方はきっと雪蓮好き。 「どうしたの、亞莎」 「あ、雪蓮さん、おはようございます・・・」 自身が狙いを定めた年下の男の子、一刀のバイト先をさり気無い会話の中からリサーチし、漸く突き止めた一店。 雪蓮達の通う(通っていた)学園は、“なんとなくダメ”という理由でバイトは禁止されているので、聞き出すのに苦労した。 元来堅苦しい会話や腹の探り合いは性に合わないのだが、“良いトコのお嬢様”という猫被りをしてしまった手前、無理矢理聞きだす事も出来ない。 そんな制限を課せられた中雪蓮は孤軍奮闘し(具体的には後を付けた)、いざ乗り込んでみればそこは亡き実母が面倒を見ていた人が経営する店だったのだ。 そこから先はトントン拍子である。幸い雪蓮はそこの一人娘とも知己だったし、なんとか自分も雇ってもらう事に成功した。 「新しく入った雪蓮さんです」と自分を紹介された時の一刀の顔はキッチリとケータイに治めさせて頂き―――それを持って“気さくな所もある先輩”へとクラスチェンジも出来た。 残念ながら一刀は他にも色々とバイトを掛け持ちしているらしく、いつもいつも一緒にいられる訳でもないが、それでもほぼ接点の持てない末妹や、自分以上にライバルが多い次妹よりは何倍もマシである。 今日は一刀と入り時間も帰る時間も同じなので、自分の後で更衣室を使っている一刀に気取られぬ様に「あしたっていまさ!」と帰り道で一刀を襲う旨を親友にメールで送り―――困ったような看板娘に出迎えられた。 「どうかしました?先輩」 「あ、一刀さん、、おはようございます」 「おはよ、店長代理」「その呼び方はやめてくださいよぉ・・・」 「ゴメンゴメン。で、どうしたの?」 それが、と亞莎が指差した窓の外、少し離れた電柱の影から―――お前隠れる気ないだろ、と言いたくなる程度にしか隠れていない女性を発見した。 まるで表情を動かさず、じーっと店内を見つめる姿はいくら可愛いとはいえ少々不気味だった。 「さっきからずっと店の中を見てるんですけど、どうしましょう?」 「んー、女の子だけど、あそこまで露骨だとねぇ・・・?」 「・・・・・・・・・」 「や、やっぱり警察に連絡した方がいいんでしょうか?」 「・・・・・・・・・」 「一刀くん?どうしたの?」 一刀は額に手を当て、重く重い溜息を一つ溢すと、店の外へと出向いた。雪蓮と亞莎はコレに驚き、後に続く。 しかし、一刀が外に出た所で謎の女性はひょっこりと隠れてしまった。 「手が、出てるわね・・・」「もう一人いらっしゃるんでしょうか・・・?」 ワテワテと手を動かし顔を覗かせようとする者と、「アホ、隠れんかい!」と彼女を押さえつけているだろう人物の声。 その声に思い当たる節があったのか、「やっぱか・・・」と一刀は小さく呟き――― 「出てこないと嫌いになるよ、恋ねーちゃん!」 と、少々大きめのボリュームでそう言った。当然亞莎と雪蓮には何の事だかさっぱり分からない。 が、一刀の言った言葉の意味が分からないのは亞莎と雪蓮にしてみればの話。 不審者(仮)にはそれで十分だったのだろう、押さえつけていた人物の「ちょ!待て恋!」という慌てた声がし。 人が飛んだ。それはもう美しく投げ飛ばされた。空中で「うぉおらああぁぁ!!」と何とか捻りを加えて足から着地している辺りから慣れが伺えた。 「あ、危な・・・焦った、めっちゃ焦った・・・下コンクリやん・・・」 「何してるの?霞ねーさん」 「アホ!メチャメチャ華麗な着地決めたん見とらんかったんかい!」 「いや、そうじゃなくてね」 呆気に取られた雪蓮と亞莎が口を動かす一刀に眼を向ければ―――店内を覗いていた不審者の女の子が、涙目で一刀の黒い胴巻き(バイトの制服)を掴んでいた。 今にも泣き出しそうに揺れる彼女の頭にポンと手を載せると、二、三度優しく頭をポンポン叩いていた。こちらの仕草にも慣れが伺える。 「むう。悔しい」と不覚にも思った雪蓮と「絶対に許さない、絶対にだ!」と嫉妬を抱いた亞莎だったが、漸く頭も落ち着いて、一刀の言葉の意味を理解しだした。 「何でねーさん達が此処にいるのかって聞いてるの、俺。バイト先には来るなって言ったよね?」 「あ、あの、一刀さん・・・」 「どしたの?店長代理」 「とりあえず、お店に入って貰ったらいいんじゃないかしら?」 「いや、ここで返しますんでご心配なく」 珍しい事に一刀の眼はしっかり怒っていた。亞莎は勿論、そこそこ付き合いの長い雪蓮でさえ見たことがなかった。 「ええと・・・でも、ご家族・・・なんですよね?」 「一刀くんの家庭事情に口出しは出来ないけど、ちょっと可哀想かなって・・・ねぇ?」 「はい・・・」 二人の気まずそうな視線は、一刀の服の裾を必死に掴んでいる恋ねーちゃんと呼ばれていた小動物(最早その印象)に注がれていた。 霞ねーさんと呼ばれた女性はアチャーと髪をポリポリ。 一刀は九割九分間違いのない予想を立てて視線を眼で追って―――その予想が外れていない事に心の中で嘆息した。 口元を歪ませ、瞳からは最早涙を溢し、嫌々と首を振る見慣れた姿。 しかし慌てる事はなかった。見慣れているという事は、あやし方も心得ているのだから。 頬っぺたに手を当てて、親指で涙を拭って―――優しい優しい笑顔でヤツは言った。 「笑ってくれたら、大好きになる」 (((惚れてまうやろ~~!!))) こうかはばつぐん過ぎてダメージが派生したらしい。亞莎は真っ赤になって俯き、雪蓮は鼻を押さえて蹲り、霞は拳を握って口元を噛み締めていた。 その言葉に恋ねーちゃんは慌てて涙をゴシゴシと拭い―――純度100%のスマイルを見せた。 そんな彼女をヨシヨシと撫でながら、腰が抜けたのか地面にへたり込んでいるもう一人の姉に目をやった一刀。 「で、何で此処にいるの、霞ねーさん」 「なんでウチばっかこんな役周りやねん・・・」 はぁ。と溜息を溢して、よいしょと立ち上がる霞だった。 「元はと言えば帰ってきーひん一刀が悪い!」もっきゅもっきゅ。 「いや、だからバイトが忙しくなっちゃったんだって説明したじゃんか」もっきゅもっきゅ。 「オトンもオカンも気にしてへんねんから、バイトは数減らしー言うてんねん!それとも家には帰りたーないんか?」じーっ。(なでなで)はふん。 「そんな事ないって。ただ、世話になってるんだから困ってるなら力になりたいって思うのは普通だろ?」 「あのなぁ、お前が一人暮らしする時の条件覚えてるか? 【週末に一回、少なくとも月に二回はちゃんと家に帰ってくる】それが約束やった筈や。 せやのに月一どころか、こないだの連休も帰ってけーへん。姉としてはなんぞあったんか思うがな」うんうん。 「一刀くん、ちょっと良い?」 「あ、はい。 んじゃ、席外す」 「まだ話終わってへんねんで。逃げんなや?」 「分かってるよ」 はあ、やれやれとソファーの背もたれに身を預け、まだ湯気の立つコーヒーを啜る霞。いなくなった一刀の方を名残惜しげに見つめる恋。 そこへ、注文された商品を持って亞莎が現れる。 「お、お待たせしました」 「お、ありがとう。恋、空いた皿片さんかいな」 「霞がやればいい・・・」 「お前の胃袋ん中につまっとるモン思い出してからほ・ざ・け・や!!」 うめぼし(握り拳で米神をグリグリやるアレ)を決められる恋だが、大した苦痛は受け取っていない模様。若干眉を顰めてはいるが。 大して反応のない恋を顔を見ると、霞は溜息を吐いてうめぼしを止め、「一刀に叱られんで」とだけ溢す。 途端、綺麗に皿を積み上げてテーブルを空ける恋。ヤレヤレと言いたげに頭を振る霞。やりますからいいですよ。と断るのも忘れる亞莎。 「あ、あの・・・私、この店の経営者の娘でして・・・一言謝罪に・・・」 「へ?」 「先程の会話を聞いてしまって・・・すいません・・・」 「ああ、えーよえーよ。悪いんは頼まれても断らん一刀やし。それにバイト頼まれてのーてもちっとも帰ってけーへんねんから」 「・・・・・・一刀、良い子?」 「へ?ええ、いつもいつも助けて頂いてます、よ?」 「♪」 一刀が良い子だと聞くと顔を笑みで染め、恋は再びもっきゅもっきゅと口を動かし始めた。 霞はそんな姿を見ながら、「ウチの分食べたらしばくで」とだけ言って席を外す。 「あ、あの・・・」 「?」もっきゅもっきゅ 「えっと、一刀さんの、お姉さん、なんですよね?お二人とも」 「恋は真ん中」チラチラ。ソワソワ。 「そ、そうなんですか」 会話終了。見ていると癒される動物チックなお義姉さん(理想)ではあるが、どうにも気まずい空気が取り払えない。 どうしたものか。と亞莎は思い、とりあえず一刀さんには早上がりして貰おうと思い、失礼しましたと断ってからその場を後にした。 食器をカチャカチャ洗い、それを拭き、雪蓮から口を開いた。 「一刀くんってお姉さんいたのね?」 「ええ、血はつながってないですけど」 「あ、ごめんなさい・・・」 「いや、ウチの人間は誰も気にしてないんで」 謝られると逆に気を使います。と言われはしたが、聞いた方としては気まずい。 しかし、雪蓮にも聞かねばならぬ事がある。 「えーっと・・・一人暮らししてるのって、まさか」 「あ、それは一人部屋が欲しいってだけで、全く関係ないですよ」 「そ、そうなの、良かった・・・あ、聞きたい事あるんだけど、良い?」 「なんすか?」 「お義姉さん達の好きな物って何かな?食べ物関係で答えてくれるとディ・モールト良いんだけど」 先ずは馬から攻める。今日の事はハプニングだったし、恐らく一刀は早上がりになるだろう。 しかし、折角得た情報だ。もしかすると他の知り合いは既に知っているかもしれないが、情報は多いに越した事は無い。 それに、又聞きした情報と本人の口から得た情報、どちらに信憑性があるかなど秤にかけるまでもない。 (最良を求め続けているのは、私一人ではないっ!) 「えーっと、霞ねーさんは甘いモノ好きですよ。洋菓子和菓子なんでもござれ。酒呑みなんでしょっぱいモノもいけますね」 ドンピシャ、ばっちりの相性である。母が隠し持っている秘蔵の日本酒をすり替える算段を頭で立て始める雪蓮。 (冥琳!私の時代が来たのだ!)「ヘー、ソウナノー」(Yes!Yes!Yes!Yes!Yes!) 「恋ねーちゃんは・・・なんだろな、好き嫌いしてるの見たことないですね・・・自分の為に吐く嘘、とか」 それは俺もですけどね。と続ける一刀。残念、雪蓮の冒険は此処で終わるのかもしれない。 (私は天命に追いつかれたのかもしれない・・・)「ソーナンダ」(No!No!No!No!No!No!) 「あ、答えになってないですね」 「ウウン、イイノヨ」 「どうかしたんですか?」 ヘイキヨー。と返されても、心此処に在らずといった風体である。心配せずにはいられない、が。 「一刀さん。今日はもういいですから、お義姉さんの所に行ってあげてください」 「え?でも・・・」 「大丈夫です!私、これでも店長代理ですから!」 「・・・俺に出来る事なら何でもする。絶対するから!」 何だかんだ、仲は良いし互いに好きなのだろう。確かに喜んだ顔になった一刀は、そう言うと更衣室へと駆けて行った。 良し!と少し含んだ下心を申し訳なく思いながら、それでも喜んでしまった気持ちをガッツポーズに表しつつ、亞莎は苦悶の表情を浮かべる雪蓮を見た。 「・・・どうしたんですか、雪蓮さん」 「ねぇ、亞莎・・・・・・ガラスの仮面って何処にあるのかしら・・・・・・」 「先輩、背中が煤けてます・・・」 苦悩が取り除かれるまで、雪蓮は本気でガラスの仮面を捜し求めたらしい。あくまでも余談ではあるが。 頑張れ頑張れ諦めんなどうしてそこで(ry 雪蓮には幸せになってほしい。そんな私は呉が好きです。 あとがき 雪蓮スキーな方も沢山いらっしゃったんで、何とか妄想を形にしました。 ネタSSとして楽しんでくださっていた方には非常に申し訳ない限りです。偶にはいいねよ? 普通の二次創作なら態々自分が書かなくても他作家さんにお任せすりゃいいんじゃね?と思ったのは九割書き終えた後。アホです。 あと、見習いは卒業できたのですが、感想いただけた方に対する返信機能は無いみたいですね。 応援してくださった方には個別でお返事書かせていただきます。 なので、此処からは感想のお返事を。 本編に触れる事はあまりないと思いますので、興味の無い方はありがとうございました。次回も宜しくお願いします。 truth様 君が!諦めるまで!殴られるのをやめないっ! や、私はSですがw 秋蘭はきっとディープなオタクトークの出来る子です。重宝します。 Night様 貴方様に期待される程の者では・・・頑張りますが、プレッシャーは快感です。 雪蓮期待されてたので頑張りました。あんま巻き返せてませんが。 自由人様 姉期待されてたので絡めてみました。お約束の義理展開ですが。 恋のスキスキ体質?は姉になった時に真価を発揮すると思うんだぜ。 shun様 Exactly(そのとおりでございます) 脳内チームで秋蘭、蓮華、愛紗、詠のフォーマンセルです。 一刀様 何故百代なのか。それは作者の妄想成分が多大に入っているからです。 年上のお姉ちゃんスキーなもので。他のキャラのが好みでしたら申し訳ないです。 tyoromoko様 戻った!戻ったぞ! 好きなネタが受け入れられると嬉しいです。好きなネタで返されるとなおさら。 セイン様 好きな話は何度も読むので、自然それで考えてしまいますね。 ネタとして好きなのは三部なのですが、キャラが好みなのは四部です。 よーぜふ様 御奉仕推奨派!!月型もある程度ならいけるのでちょいちょい入れたいですね。 と言っても最近は全くなので、アンコネタを要求されると逃げますが。 感想、ありがとうございました。この話は、皆様が考えるきっかけをくれた話です。
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感想に雪蓮が多かったので急いで書きました。
一時間で書いたので、ネタは大して仕込めてません。
パロディネタSSとしてのクオリティはこれまでで最低ですが、どうかお目こぼしを。