No.120226

絶対★覇王 イベント案

こひさん

絶対★魔王~ボクの胸キュン学園サーガ~で恋姫†無双

今回の元ネタは第5章雑木林です。

2010-01-24 00:31:57 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3046   閲覧ユーザー数:2708

 今回の元ネタは第5章雑木林です。

 美羽がピンチになり、華琳に助けられた後です。

 

 何に襲われたかは、スライムなり、いつもの盗賊三人組なり適当にどうぞ。

 

 

 あと、また通知編とキャラ説追加です。

 

 

scene-雑木林

 

 

「それじゃ」

「ああああのっ!?」

 立ち去ろうとする華琳の背中に、反射的に声をかける美羽。

「……何かしら?」

「ひっ!?」

 つい情けない声を漏らしてしまう美羽。

「お、おかげで助かりました。ありがとうございます」

 ひたすら低姿勢で話しかける。

 別人とはわかっているのだが、自分の母にそっくりなその顔に身体が萎縮してしまう。

 

「別にたいしたことはしていないわ」

 居心地悪そうに視線を泳がす華琳。

「さっすが覇王候補ですよね、メチャクチャ強いのです」

 男嫌いのドSな女王様というのは思い込みだったのかもしれないと、途端におずおずした態度を変え、猫なで声でヨイショする美羽。

 

「あんなの相手では楽しくないわ」

「楽しくって……しばくのが!?」

「っ!」

「ひぃぃっ!?」

 

 ちょっと睨まれただけで即座にペコペコと頭を下げる美羽。

「ほんとマジゴメンなさいっ!」

「どうしてそんなに……ん?」

 何かを言いかけた女王様……華琳の視線が、美羽の足元に落ちていた漫画に集中する。

「そっ、それはっ!?」

「へっ?」

「こ、この本は……あなたのなの?」

 漫画本を拾い上げた華琳はなぜかひどく動揺していた。

 

「い、いえ。それは図書館で借りたもので……」

「そ、そう……」

 今にも本を抱きしめそうな勢いで食い入るように漫画を見てる。

 心なしか頬に赤みが差し、瞳が嬉しそうに輝いて見える華琳。

 

「その……見ます? それ」

「っ!?」

「ひぃぃっ!?」

「たいしたことじゃないのだけれど、これはね……」

「ですよねっ! 華琳さんがこんな軟弱な本、読むわけないですよね~」

「あ、いえ……私は……その……」

「もっと、こう、ガチンコで百合なものがいいですよね? お姉さま♪ ごきげんよう、みたいな。あはは~」

 華琳の機嫌を損ねないように必死な美羽。

 

「……はぁ……」

 がっくりと肩を落とす華琳。

「え、えと……」

「……やっぱり、……気づかないのね……」

「えっ!?」

 憂いの表情と共に、唇に秘かに寂しそうな笑みが浮かべる。

「いえ……なんでもないわ……返すわ、これ」

「あ……ど、ど~も……それじゃ!」

 あっさり返してもらい、拍子抜けした気分で立ち去る美羽。

「さよなら……」

 

 

「……はぁ」

 哀愁をそそるため息をつく華琳。

「あの子、なんで気づかないのかしら?」

 美羽が立ち去った方向を見つめたまま。

「育て方間違った……いえ、あの鈍感さは一刀の遺伝ね」

 

 

<華蝶仮面通知編>

 

「むう」

「星さん、ちゃんと読んでますか」

「読んではいるのだが……以前は必死に隠そうとしていたくせにどういうツモリだ? 軍師殿」

 星の勉強を監督する朱里。

 その教科書は八百一本であった。

 

「ふ、ふふ~ん。星さんが理解者となるならば恥ずかしいことはありませんよ~だ」

「私が?」

「そうです! 星さん、いえ華蝶仮面が委員長さん役なんですからっ!」

 配役通知の紙切れを取り出す朱里。

「眼鏡をとって見た目が大きく変わる方がいない以上、華蝶仮面しかいないのは仕方ありません。そして!」

 ズビシっと八百一本を指差し。

「委員長さんにはこれが必需! ならば勉強するのも当然です」

 いつもと違って変に強気な朱里。

 星をこちら側に引き込めば華蝶仮面をやらされないで済むという算段もあるのかもしれない。

 

「軍師殿が委員長殿をやればよろしかろうに……だいたい、このかっぷりんぐというのがよくわからん。たいしてかわらんであろうに」

「なにを言ってるんですか!」

 両手をクロスさせてバツの字をつくる朱里。

「いいですか、攻め手と受け手の位置は重要なんです。例えば……メンマ×麺と麺×メンマ、星さんはどちらがお好きですか?」

「むむ……そう言われてみれば凄い違いを感じますな」

 

 

 果たして、星は同人作家になれるのであろうか……。

 

 

 

 

<蓮華通知編>

 

「これを着ろと言うの?」

 センシア役の衣装を手に戸惑う蓮華。

「うん。蓮華姉様のやる役の普段着だって」

「こ、これが普段着?」

 そのあまりのデザインに眩暈がしそうになる。

 

「ちょっと露出が……」

 試着して余計に気が滅入ってくる蓮華。

「え~っ、お姉ちゃんのいつもの服とあんまり変わらないってば~」

「シャオ! 私の服はこんなに破廉恥ではないっ!」

「それ!」

「?」

「お姉ちゃんのやる役の別名が、ハレンチ生徒会長なんだって♪」

 

 小蓮に言われてず~んと、落ち込む。

「代わりなさい」

「え?」

「私と役を代わりなさい!」

 そう小蓮に詰め寄る蓮華。

「シャオにお姉ちゃんの役は無理よ」

「雪蓮姉様がいる!」

 

「蓮華姉様にピッタリな役だと思うのに……」

「こんな衣装を着て破廉恥と言われろと!?」

 

「煩いわね~。何をもめているのよ」

「雪蓮姉様! 私と役を代わって下さい!」

「蓮華姉様がこの服、恥ずかしいって」

 

 それを聞いてぷっと吹き出す雪蓮。

「姉様!」

「なに? じゃあ私がセンシアであなたがクーデルカ役?」

「そうしていただければ……」

「シャオ、まだ服見てないでしょ?」

「うん」

「ま、まさか!」

 

 

 クーデルカの城や戦闘時の衣装を見てずず~~んと落ち込む蓮華だった。

 

 

 

 

 

Character

 

<クラス名簿>

 

華蝶仮面

 出席番号01

 いつも仮面をつけており、その素顔はクラスメイトさえも知らない。

 美羽のクラスの委員長。とにかく正義が守れないのが嫌い。

 出しゃばりで揉め事があるとすぐに参上する。

 だが、それは目立ちたがり屋なわけではなく華蝶仮面なりに、純粋に相手にとって良かれと思っての言動や行動?

 

 

愛紗

 出席番号06

 桃香の従者その一。主に戦闘担当。

 思い込みが激しく、一途で、なによりも桃香のことを優先して考える。

 桃香に悪い虫がつかないよう監視し、時に強引なまでの手段に訴えることもある。

 美羽に饅頭を差し入れ(悪気は無い)し、凪をノックアウトする。

 

 

 桃香の従者その二。主に料理や家事担当。

 幼い頃月は、濡れ衣を着せられいじめられたことがある。

 それから救ったのが桃香であり、以後心からの忠誠を誓っている。

 里に帰ればれっきとしたお嬢さまである。

 

 

 

 

<あとがき>

 美羽Verで続けてます。

 美羽の口調はどうしたものか迷ってますが。

 継い姫のだらだらペースでいくと大変なので、イベントのみの小ネタで。

 委員長は華蝶仮面で。星じゃないです。華蝶仮面。

 


 
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