No.116596

SHUFFLE!&リリカルストーリー 21

グリムさん

稟たちの前に現れたのはなんなのか!!

まあもちろんあの方たちなんですがね。
それではどうぞ!

2010-01-05 02:40:54 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:2061   閲覧ユーザー数:1954

第二十一話 親衛隊登場

 

 

「で、こいつらが例の……」

 

 

よくみると現れた集団は三つに分かれていた。人数が特に多いのを真ん中にして二つのひとまわり小さい集団がよこにいるといった具合だ。

稟が呟いたのを合図にしたかのようにまず一番大きい集団から順に口を開く

 

 

「「「「我ら芙蓉楓親衛隊“きっときっと楓ちゃん”」」」」

 

 

「「「我ら八重桜親衛隊“サンサン桜ちゃん”」」」

 

 

「「「我らフェイト・T・ハラオウン親衛隊“ふんふんフェイトちゃん”」」」

 

 

「「「「「「「「「「その身も心も我が女神のために」」」」」」」」」」

 

 

稟の予想は的中するのだがこの時ばかりは的中してほしくなっかったというのが本音である

 

 

「で、その親衛隊が何の用なのさ?見たとおりぼくらは今食事中なんだけど」

 

 

「「「「「そんなものは見ればわかる!!!我らがアイドルと一緒にとはなんとうらやまs……じゃない。土見稟、ユーノ・スクライア貴様らに全世界(男)の共通の意思を!!!」」」」」」

 

 

「「「「「天誅ぅっっ!!!!」」」」」

 

 

なぜかビシィッと戦隊物みたいなポーズを決めるKKK、SSS、FFFの面々。しかもそれぞれ構えが違うオリジナルである。このためだけにどんだけ練習したのだろうかこいつら?

 

 

「規模が二倍以上なら非常識さは三倍以上ですか……」

 

 

こういうことに慣れている稟でさえ頭を押さえながらそう呟くほど連中はぶっ飛んでいた、アイドルのファンというのは怖いものである……まあ厳密には違うが

 

 

「ここまでくるとその貫きとおす信念、素晴らしいと思わないかい。俺様としては感涙の涙を禁じえないね」

 

 

「まったくよね。芸術と言っても差し支えのない輝きがあるのですよ」

 

 

「「どっかの犬にでも食わせてしまえよそんな信念!!」」

 

 

割と本気でユーノと稟は突っ込むのだが二人はどこ吹く風である

 

 

「一つ屋根の下に住んでいるというだけで酸素を吸って殺気を吐けそうだというのに……」

 

 

「この一週間、毎日毎日バカップルもまっさおの尽くされっぷりを見せびらかしやっがって……」

 

 

実はユーノも稟も付き合い始めたことに関しては信用できる一部の人間にしか話していないため一週間たった今でもユーノがフェイトと、稟が楓と桜と付き合っているのはほとんどひろまっていないのである

 

 

「「「我ら“きっときっと楓ちゃん(サンサン桜ちゃん)(ふんふんフェイトちゃん)”バーベナ全校男子+一部女子の心をここに代弁!!」」」

 

 

 

 

 

「「「「「「「「「一言でいえば嫉妬だぁっ!!!!!!」」」」」」」」」

 

 

 

 

「うわ~わかりやす~」

 

「ユーノくん、土見君ご愁傷さま」

 

「ユーノくんあきらめも肝心やで」

 

「うむ、その潔さ素直に称賛できるね」

 

 

 

「……ねえ稟、一部の女子って何なの」

 

「わかりたくない」

 

「「…………」」

 

 

ということで嫉妬に怒り狂う男たちは止まらない

 

 

「「「「「「「「「「悪!滅!」」」」」」」」」」

 

 

そして宣言通りに嫉妬一色の表情でユーノと稟に殴りかかっていく男たち…稟の方が数が多い…にやばいと思いあわてて避けようとする二人を庇うように影が三つ飛び出す。

 

いうまでもないだろう。楓、桜、フェイトである

 

 

「わ、わたしは身も心も稟くんに捧げてますから!!」

 

「わたしも楓ちゃんも稟くんとその、つ、付き合ってるんだからあなたたちにとやかく言われる筋合いはありません!!」

 

「ゆ、ユーノとは付き合ってるんだからそんなこと言われる筋合いない!!息子や娘(保護している子供たち→エリオとキャロ)だっているんだから」

 

 

 

 

 

「「「「「……………………………」」」」」

 

 

 

 

「えっと、その楓さん?桜さん?」

 

「えっと、そのフェ、フェイト?」

 

 

 

「え、えっと、からだの方は………あの………まだ………なんですけど………ちかいうちに………」

 

「わ、わたしも楓ちゃんもナットク済みなんだけどね………」

 

「わ、わたしが生んだわけじゃないいんだけど、わたしとユーノにとっては本当に息子と娘みたいな子たちで………」

 

 

 

「あー残念、ちょっと遅かったみたい。ま、聞こえていたとしてもあんまり変わらなかったかもしれないけど」

 

 

「墓標に刻むのは世界一の幸せ者ここに眠るでいいかい。稟にユーノ?」

 

 

「フェイトちゃん………」

 

 

「三人ともすごいこといっとる自覚ないやろ?」

 

 

 

そしていま男たちの目が野獣の輝きを放つ。それは肉食獣の瞳、獲物を狙うハンターの目だった

 

 

「ユーノ行くぞ!楓、午後の授業の代返頼む」

 

 

こういう状況には慣れっこな稟がユーノをひいて動き出す。だが状況は過去、類を見ないほどの苦境

 

これが第一回三途の川へようこそチキチキちきんレースの開幕だった

 

商品はもちろん見たまんま稟とユーノの命である。二人は問答無用で校舎に飛び込んで行った

 

 

「いや皆さん?目の色違うんですけど!!」

 

『稟、体力の限界まで走ったら屋上の楓さん達のところに転移するね』

 

『了解』

 

 

稟はそんなふうに叫びつつ三人に追われながら廊下をユーノと一緒に全力疾走する。ただユーノの念話の内容からわかるとおり二人は訓練気分である、実際体のあちこちに重りなんかを仕込んだりして合計五十キロほどになっている

 

………死の危険を感じるものが訓練と言うのかは謎だが

 

稟の理性を求めた返答への答えは

 

 

「変えとるんじゃー!」

 

 

「いや、そうですよね。皆さん怒っていらしゃいますよね~」

 

 

実際問題後ろの三人を相手にすることは可能、光陽学園でも稟はそれくらいのことはやってのけている。ユーノも一人で危険な遺跡を探索するのだ、できないはずがない。

 

 

というよりまともにやり合ってシグナムに勝つ人間がそんじょそこらの学生に負けるわけないのである。ぶちゃけヨユーだ。

 

 

「けどそんなことしたらフェイトが責任感じて自分を責めるんだよね」

 

 

「右に同じだ。楓と桜の奴、俺達が屋上を飛び出すとき泣きそうだった」

 

 

というわけなのである。ふたりとしてはそんなことにはしたくない。ぶっちゃけそんなことになったら好きな子を泣かせた情けなさで死ねる。

そして諸悪の根源である親衛隊と樹を情け容赦なく叩き潰すのだ。いやまじで完膚なきまでに。

正直なことを言うと樹を完膚なきまでに叩きのめすのは決定事項なのだ、むしろそれぐらいはしないとストレスではげる、いやマジで

 

 

「と、いうことで」

 

 

「やっぱり、走るしかないんだよね……」

 

 

そして追いかけっこはその後三十分ほど続き、重りのせいで体力の限界が来て追い詰められていた。

 

ぶっちゃけ怖い、チョー怖い。

 

かるく三十人くらいはいるであろう人間が全員鬼のような形相でふたりを殴り殺さんとにじり寄ってくるのである

 

 

「「はぁはぁ……」」

 

 

「もう逃がさんぞ」

 

「さあ」

 

「覚悟を決めろ」

 

 

「「「「「「「「「天誅!!」」」」」」」」」

 

 

そうして親衛隊が飛びかかると同時に

 

 

「……転移」

 

「ナイス、ユーノ」

 

緑の魔方陣が現れたかと思うと二人は忽然と姿を消したのだった。二人のむかった先は………

 

 

「ジャストだな」

 

「だね」

 

 

教室だった。ふたりに気がついた楓に桜、フェイトがよってくる

 

 

「稟くんけがはありませんか!!」

 

「稟くん……よかったぁ」

 

「ユーノ、おかえりなさい」

 

楓は極度の心配から来る有無を言わせぬ口調で、でも微笑みながら

 

桜は目じりに涙を浮かべながらも微笑んで

 

フェイトは安心した表情でほほ笑みながら

 

それぞれ思い人に声をかける

 

 

「心配させてごめんな楓、桜。けがは全くないから」

 

「「よ、よかったです」」

 

 

「ただいまフェイト」

 

「うん、怪我もなさそうだしよかったよ」

 

 

ふたりとしてはこの微笑みが見れただけでいいかと思ってしまうのだから重症である。まあ恋の病と言うやつである

 

 

「お、稟にユーノ生きてたかい」

 

 

「「ふんっ」」

 

 

そして樹が声をかけ射程圏内に入ると同時にふたりは全力のパンチを樹の腹に入れ、崩れ落ちた樹を廊下に放り出す。ぶっちゃけよう、やつあたりである

 

 

「よーし、席に着け授業始めるぞ。ん、なにかあったか?男子がツッチーとスクライアしかいないが。まあいいか」

 

 

これが第一回の追いかっけっ子の顛末である。ちなみにこのときは小テストがあり、きていなっかた男子どもはあとでみっちりと紅女子とデート(補習)をしたらしいがそれはまた別の話

 

 

そしてこれからしばらくはこれといった事件も起きずに過ぎていくことになる。まあおいかけっこはなんかいも開催されたのだがもう日常と化したので割愛する

 

 

あとがき

 

やっと話が次の段階に進みます。遅すぎますよね展開が。ということで展開も少しずつ早くできるように頑張ります。

 

では今回はこれで


 
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