No.115647

魏のお正月

葉月さん

あけましておめでとうございます。
今回の短編は魏のお正月です。
こちらは三が日を過ぎたら一般公開予定です。
ではお楽しみください
2010/01/01:誤字修正

続きを表示

2010-01-01 00:57:26 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:13413   閲覧ユーザー数:9612

「ちょっと一刀」

「どうした華琳、なんか俺不始末でもしたか?」

「あら、不始末でも起こしたの?なら……」

華琳はどこからとも無く絶を取り出した

「いやいやいや!してない!してないよ!」

「そんなこと知っているわよ、私が聞きたいのは別の事よ」

華琳はにやりと一刀を見て笑った

「な、なんでしょうか?」

「最近街の意匠屋とこそこそなにやらやっているそうじゃない」

「っ!な、なんのことかな~」

「あら、一刀、私に隠し事?いい度胸じゃない」

「だから、どこから出してるんだよ!と、とりあえず落ち着け!」

「私は落ち着いているわよ?ええ、一刀が誰に服をあげようと私には興味の無いことだもの」

「あ、あの華琳さん?」

「っ!なんでもないわ、そんな事よ、どうなのよ」

「え、え~っと……あ、そうだ!今から警邏だった!そ、それじゃな華琳!」

「あ、待ちなさい!一刀!」

一刀は一目散にその場から逃げ出した

「ふ、ふふふ、私から逃げようなんていい度胸じゃない一刀……」

(どんなお仕置きをしてあげようかしら)

華琳の周りからはドス黒い気が出ていた

「あ、あの華琳様、どうかしましたか?」

「あら、桂花、いい所に来たわね」

「え?華琳様?え?ぇぇぇえええ!?」

桂花は華琳に腕を掴まれ引きずられていった

「華琳さまぁぁぁぁぁああああああ♪」

その後、城内中に桂花の幸せそうな声が響き渡った

「ふぅ、危なかったなんか、桂花の悲鳴みたいなのが聞こえた気がしたけど……うん、気のせいだな!」

「ん?たいちょ?そんなところでなにしてるん?」

「あ、真桜か……丁度良かった頼みたい事があるんだけど」

「なんや?たいちょの頼まれごとなんて滅多に無いさかい、物によってはええよ」

「ほんとか!?助かるよ!真桜にしか頼めない事なんだ!」

「そう言われると嫌な気せぇへんな、でなに作ればいいん?」

「ああ、実はな……」

一刀は真桜に作り方を伝えた

「そんなもんでええの?そんなら直ぐに作れるわ」

「そうか、助かるよなら15個作ってくれないかな、飾りはそうだな……後にでも俺が工房に行って伝えるよ」

「了解や、なら飾り以外の所は作っとくさかい」

「ああ、それじゃ後で!」

「あいよー……こらいいサボり条件が出来たわ、凪に伝えにいかなー」

真桜は揚々と詰め所に向っていった

「おっちゃん、来たよ!」

「これは、御遣い様お待ちしておりました、ではこちらにどうぞ……」

「うん、どう?間に合いそう?」

「はい、最後の一つでございます」

「そうか、いつも悪いね」

「いえいえ、私どもはこのような物を作れて満足しております、ですが……」

「ん?」

「こちらですがこれでよろしいのですか?」

「ああ、それは後で化けるんだよ、ただ、その化け方がちょっとエグイけどね」

「はぁ、左様でございますか……ん、どうやら出来たようです」

店の店主が奥に消えて完成したものを持ってきた

「如何でしょうか」

「うん、想像以上だよおっちゃん!ありがとうね!」

「いえいえ、私どももこのようなものが作れ職人冥利に尽きます」

「それじゃ、もう一つお願いしたい事があるんだけどいいかな」

「はい、私どもに手伝える事でしたら」

「うん、実はこれを……」

「なるほど判りました、明日明朝にお持ちいたします」

「うんよろしくね、それじゃ、そろそろ帰らないといけないから」

一刀は店を後にした

真桜の工房に飾りの相談をしにいき帰ってきた頃には日は沈んでいた

「待っていたわよ一刀」

「華琳……」

一刀の部屋に入ると華琳がベットで足を組んで待っていた

「ふふふ、もう逃げられらないわよ」

「別に逃げるつもりは無いんだけど……」

後ろを振り返ると桂花が扉を閉め立っていた

「あらそうだったの?警邏と称し逃げたのかと思ったわ」

「そ、それは~、あはははは」

「華琳様!こんな精液孕ませ男、殺してしまいましょう!」

「んなむちゃくちゃな」

「うるさいわよ!華琳様から逃げるなんて殺されて当然なのよ!」

「桂花ちょっと黙ってなさい」

「は、はい……」

「さて一刀説明してくれるのかしら?」

「どうしてもしないとだめか?」

「あら、出来ない理由でもあるのかしら?」

「出来れば明日まで待って欲しいんだけどな」

「な!華琳様に対して明日まで待てですって!」

「明日になれば話してくれるのかしら?」

「華琳様!?」

「ああ、必ず」

「そう、なら明日まで待ちましょう」

「助かるよ、あと明日はみんなを集めて欲しいんだ」

「わかったわ桂花、みなにその事を伝えてきなさい」

「わ、わかりました」

「頼んだわ、桂花」

「はい!」

「よろしく」

「ふん!別にあんたのためなんかじゃないんだから!」

桂花はそのまま部屋から出て行った

「……華琳」

「なにかしら?」

「いつまでここに居るんだ?」

「あら、私がどこに居ようとかってよ、私の城なのだから」

「そうなんだけど……なぜ横になるのですか、華琳さん?」

「うふふ、ここまでしてわからないのは鈍感すぎるわよ一刀」

「……やれやれ、わがままなお姫様だ」

「あら、私はお姫様ではなく魏の覇王よ」

「ああ、でも今は俺のお姫様だ」

「ん……ふぅ……ぁ……」

一刀と華琳の夜は深けて行った

「ん……」

華琳の髪を撫でていた一刀

「幸せそうな顔しちゃって」

「……当然よ」

「なんだ起きてたのか」

「もちろん、今日は約束の日でしょ?ちゃんと教えてもらうわよ」

「ああ……でも、もう少しこうしてていいかな」

「ふふふ、いいわよ、もう少し待っててあげる」

二人は朝靄が晴れるまでベットの中にいた

 

「華琳様!どちらにいらっしゃいますか!」

「ん?あれは春蘭か?どうしたんだ」

「ここに居るわよ!」

「ちょ!華琳!?」

(バンッ!)

扉が勢いよく開かれた

「こちらに居られましたか!華琳さ、ま……」

「ふふふ」

「あちゃー」

春蘭は目の前の光景に停止し、華琳は一刀の首に腕をまわしていた

「どうしたのだ、姉者ここは北郷の部屋のは、ず……」

「あら、秋蘭も一緒だったのね」

「はい、どうやらお邪魔だったようですね」

「いいのよ、で何かあったのかしら?」

「はい、門の外でお届けにあがったものがあると連絡がありました」

「こんな朝早くに?」

「はい、如何なさいましょう」

「あ、もう来てくれたんだ」

「一刀?どういうこと」

「昨日はなしただろ一日待ってくれって」

「それがこの訪問となにか関係があるのか北郷」

「ああ、とりあえず、皆を集めてくれないかな」

「わかった、それは私と姉者で起こしにいってこよう、行くぞ姉者」

「……お、おう?秋蘭!今華琳様と北郷が!」

「気のせいだ姉者、それよりみなを起こしに行くぞ」

「そ、そうなのか?そうだな!華琳様があのような男と閨を共にするはずがないな!」

「その通りだ姉者、では起こしに行くぞ」

「うむ!」

「華琳様、侍女に湯を用意させるように言っておきますのでお部屋でお待ちください」

「わかったわ、ありがとう秋蘭」

二人は部屋から出て行った

「ふふふ、春蘭たらあとでお仕置きかしら?」

「それを俺に聞くなよ、とりあえず俺は門の方に行ってくる」

「ええ、私は部屋に戻るわ」

「さてと、門に向うかな」

「こんな朝早くに起こされちゃたまったもんやないなー」

「沙和も眠いのー」

「こら二人とも!華琳様の前だぞ!」

「んなこと言われてもな~」

「眠いものは眠いの~」

「流琉~眠いよ~」

「ほら季衣しっかり起きて」

「このような朝早くに敵襲でしょか風」

「ぐぅ~~」

「起きろ!」

「おお!?どうやら、お兄さんが関係しているようなので敵襲ではないですねー」

「またく、あの孕ませ迷惑男こんな朝早くに起こすなんて」

「うちも眠いわ後で一刀をしごいたろ」

「お姉ちゃん眠い~」

「ちぃだって眠いっての一刀あとでただでおかないんだから」

「姉さんたち、華琳様の御前よしっかりして」

「北郷はなぜこのような朝早くにみなを呼んだのだ秋蘭」

「それは私にはわからないな本人に聞いてみなくてはな」

「そうだな、で北郷はどこに居るのだ?」

「まだ来てない様だな」

「人を呼びつけておいてなんてやつだ!」

「落ち着きなさい春蘭それも直ぐにわかるわ」

「華琳様!」

「みな、おはようこんな朝早くにすまないわね、天和たちも」

「眠い~」

「そうよ!早く用事済ませて寝るんだから!」

「姉さんたち華琳様になんてことを!」

「ふふふいいのよ人和」

「どうやら、集まってるみたいだな」

「遅いわよ一刀」

「すまんすまん、入ってきていいよ」

「は、はい……」

「一刀?その娘はなにかしら?」

「ひっ!」

華琳は絶を取り出し娘を睨んでいた

「こらこら!華琳怖がってるじゃないか、この娘は手伝いだよ!」

「手伝い?それなら侍女に任せればいいでしょ」

「侍女たちじゃ無理だから来てもらったんだよ!とりあえず落ち着いてくれ」

「仕方ないわね……」

「ふぅ、ごめんね」

「いいえ……」

「真桜、昨日言ったやつ持ってきてくれるか?」

「んあ?あれか?わかった今持ってくるわ」

真桜は部屋から出ていた

「それじゃ、真桜を待ってる間に着替えちゃおうか」

「着替えるって一刀この格好じゃいけないのかしら?」

「ああ、今日は俺が用意した服を着てもらう」

「なんや一刀~えっちぃ服か?」

「な!誰があんたの用意した服なんか着るもんですか!」

「違う違う!ちゃんとした服だよ!とりあえずこの娘に説明してもらいながら着てよ!俺は外でもあってるから」

「よ、よろしくお願いします!」

一刀の後ろで勢いよく頭を下げ挨拶をした

「わかったわ、みな着替えましょう」

「それじゃ、外で待ってるな」

一刀は部屋を出て扉を閉めた

「はーい!兄ちゃんの用意した服か~楽しみだね流琉!」

「うん、兄様が私のために……」

「おぅ?これはどのように着るのですか?」

「は、はい!これはですね……」

「ふむー天の国にはこのような服もあるのですねー」

風は一人こくこく頷いていた

「あのなんで私だけ真っ白な上に所々絞られているのですか?」

「さぁ、私にもわかりません」

「ほうほう、稟ちゃん、風はなんとなく判った気がします」

「本当ですか?風」

「はいーそこで稟ちゃんあちらを見てください」

「こっちですか?いったい何が……」

「?あら、稟どうかしたのかしら?」

「か、かかか華琳様のはだはだ……ぶは!」

「きゃ!だ、大丈夫ですか!?」

「大丈夫ですよーはい、稟ちゃんトントンしましょうね、トントーン」

「ふ、ふがふが」

「ああ、折角のお召し物が」

「これでいいのですよー、では、この結び目を解いてしまいましょー」

「は、はぁ……」

娘は分けもわからず言われた通りにした

「おお、これはこれは……」

「あら、それはそれで綺麗ね稟」

「はぁ、ですが自分の血と言う所がどうも……」

「ふふふ、文句はあとで一刀に言いなさい」

「なんやみんなもう着替えてしもうたんか?」

「あ、真桜ちゃん!どうどう!沙和綺麗!」

「おお、随分とおとなしく見えるわ……ところで凪はどうしたん?」

「凪ちゃんならあそこなのー」

「み、みるな!恥ずかしいだろ!」

「どうせ、たいちょに見せるんやから恥ずかしがる必要あらへんやん」

「だ、だが!もし、似合わないといわれたら……」

「そんなことあらへんってなぁ沙和」

「うんうん、きっと隊長なら褒めてくれるのー!」

「そ、そうだろうか」

「そうに決まっとるや無いか、っとうちも着替えてしまわんと、これでええんか?」

「はい、そちらが李典様のお召し物になります」

「ほなちゃっちゃと着替えよかー」

「お待たせしました、どうぞお入りください」

「お、ありがとう」

部屋に入ると

「一刀これがあなたが一日待てといった答えかしら?」

玉座には着物姿の華琳が座っていた

「ああ、あとはこれを……」

一刀は部屋に入る前に真桜から預かっていたものを皆に手渡した

「随分と綺麗ねこれはなに?一刀」

「これはなんでしょうか?先が尖っているわけでもなく武器ではないようですね」

稟は手に取り上にしたり下にしたりしていた

「これはこう使うんだよ、華琳ちょっと動かないで居てくれ」

「わかったわ」

一刀は華琳の髪にそれを挿した

「これは簪っていって髪を飾るものだよ」

「へぇー随分洒落た物ね、でこのような格好をした本当の理由は何なの?」

「今日は俺の世界で正月なんだ」

「?正月ってまだ先ではなかったかしら?」

「そうか、こっちの世界だとまだ旧正月が元旦になるのかな?」

「よく判らないけれど今日が正月なのね」

「一刀の居た天の世界ではどのように正月を過ごすのかしら?」

「そうだな、お酒を飲んだりおせち料理を食べたりだけど」

「そう、料理は無理だけど酒くらいは出せるわね」

「それが、料理も用意してあるんだ、流琉に手伝ってもらってね」

「あら、そうなの、流琉」

「はい、兄様に一昨日言われ作り方を教わってました」

「僕も手伝ったんだよ!」

「季衣は食べてただけでしょ」

「そう、なら酒とそのおせち料理とやらを食べてみましょう」

「それじゃ、持ってこさせてくるから」

一刀は部屋の外に居た侍女に持ってくるように伝えた

「それじゃ、挨拶なんで皆も言ってくれると嬉しい、明けましておめでとうございます」

「「あけましておめでとう(ございます)(なのー)(やー)」」

「流琉に手伝ってもらって作った料理だけど味は完璧に出来たと思っている」

「一刀ーそない話どうでもいいやん、早く食べようやー」

「ははは、そうだな、それじゃ、みんな食べてくれ」

「「いただきまーす」」

皆思い思いにお節料理を食べた

一刀はそんな皆の所に回って歩いていた

「どうどう兄ちゃん!綺麗かな!」

「ど、どうですか、兄様……」

「うんとても可愛いよ」

「良かったね、流琉!」

「うん!」

(なんだろう、七五三に来てる女の子に見えちゃうな)

一刀は二人を見てそんな事を思っていた

 

「お兄さんそんな小さな子に欲情するとは、流石魏の種馬ですね」

「まったくです、少しは自重してください」

「誰が、欲情してるだ」

「おやおや、していなかったと?」

「ぐぅ……」

「そこは否定して欲しいところですよお兄さん」

「そ、そんなことより似合ってるよ二人とも」

「どもですー」

「それはいいのですが、一刀殿なぜ私だけこのような服なのですか」

「え、いやー多分稟のことだから華琳の晴れ姿を見て鼻血出すかなーっと」

「お兄さんお兄さん、間違っては居ないのですが、稟ちゃんは華琳様の裸を見た時点で鼻血でてましたよ」

「ふ、風!?」

「あーなるほど」

「納得しないでください!一刀殿!」

「ははは、でも綺麗なのは確かだよ」

「鼻血の服ですがね」

「わかった、わかった、今度ちゃんとした着物を用意するよ」

「約束ですよ、これはこれで頂いておきますが」

「ああ、それじゃ他の子のところ行って来るから」

「はいー後ほどですよお兄さん」

 

「お!一刀やーどうや?うちの姿綺麗か?」

「ああ、霞はもともと袴着てたからなとても似合ってるよ」

「そかー?めっちゃうれしいわ!ありがとうな一刀!」

「たいちょー手伝って欲しいねん!」

「ん?どうしたんだ真桜」

「凪ちゃんが出てきてくれないのー」

「は、放せ!真桜、沙和!こ、こんな姿隊長に見せられない!」

「そんなことないのー」

「そうやで凪」

「どないするんや一刀、うちがつれてこようか?」

「凪、そんなに嫌だったか?ごめんな、凪ならきっと可愛いと思ったんだけど……」

「た、隊長のせいではありません!私が無骨者だから……」

「そんな事無いよ、凪はとても可愛い女の子だよ」

「隊長……」

「だから、見せてくれないかな?」

「は、はい……」

凪はおずおずと一刀の前に出てきた

「うん、やっぱり凪は可愛いな」

「た、隊長……」

「沙和は!ねえ沙和は!」

「うちもどうなん?」

「ああ、二人もかわいいよ」

「よかったな三人とも」

「は、はい」

「うん!えへへー」

「ちょっとてれてまうけどな」

三人は頬を染め照れていた

「か~ずと、み~つけた!」

「うぉ!?」

後ろから弾力のある膨らみが頭の上に乗って来た

「姉さん!一刀に何てことしてるのよ!」

「んー?抱きついてるのー、一刀に抱きつくの気持ちいいんだもん」

「一刀はちぃのなんだからね!」

「違うもーん、私のだもーん」

「あ、あの二人とも俺を挟んで言い争いは……」

「一刀はもちろん私のほうがいいよね?」

「一刀!もちろんちぃだよね!」

「ぇぇええ!?」

「はぁ、姉さん……」

「あ、人和助け」

「一刀さんは私たち三人のものよ」

「だよねだよね!」

「ま、そう言うことにしておいてあげる」

「ところで一刀ーどう?似合ってるかな?」

「ああ、三人とも綺麗だよ」

「あ、当たり前よ、私にかかればどんな服でも似合うんだから!」

「あーちーちゃん照れちゃってるー可愛いー」

「照れてなんかないわよ!」

「……」

「あれ、人和もしかして気に入らなかったかな?」

「え?ああ、違うのとても嬉しいわ、ただ、これを着て歌えるかなと思って」

「なるほど、でも結構お腹絞められてて苦しくないか?そんなので歌えるものなのか?」

「そこは一刀さんにがんばってもらうわ、私たちが歌いやすいように改良してもらうから」

「ははは、わかった考えておくよ」

「ええ、よろしくね」

「それじゃ、俺は他の人のところに行くから」

「ええ」

「一刀~後でね~」

 

「こらぁ~ほんごぉう!来るのがおそいにょら!」

「春蘭……もう酔ってるのか?」

「酔ってにゃんかにゃいのら!にゃ、秋蘭」

「あぁ、姉者は可愛いなー」

「だめだ、この二人完璧に酔ってるよ」

「そんにゃことより!ほんごぉう!私は綺麗か?」

「ああ、春蘭は綺麗だぞ」

「にゅふふ~そうだろそうだろ」

「北郷私はどうなのだ?」

「ああ、秋蘭も綺麗だ」

「ふふふ、悪い気はしないな」

「ふぅー!ほんごぉう!私をみるにょらー!」

「うわ!春蘭!落ち着け!」

「ふぅー!ふぅー!」

「あぁ、可愛いな姉者は」

「と、とりあえず華琳の所に行って来るな!」

「にゃー!北郷が言ってしまったぞ秋蘭ー」

「ああ、あとで北郷の所に行こうな姉者」

 

「ちょっとこれ以上近づかないでよ、妊娠するでしょ!」

「んな馬鹿な近づいただけで妊娠なんてするわけ無いだろ?」

「うるさいわね!来ないでよ!今華琳様と二人で呑んでたのに台無しだわ!」

「ふふふ、可愛いわね桂花」

「あぁ、華琳様~」

「でも、ちょっと黙ってなさい」

「そんな、華琳様~」

「随分と待たせてくれたわね一刀」

「華琳と長く話すためだよ」

「そう言うことにしておきましょう、でどうなの?」

「?どうとは?」

「はぁ、あんたね……」

「華琳様のお姿に決まってるでしょ!この鈍感孕ませ男!」

「ああ、とても綺麗だ、入ってきた時見惚れたくらいだ」

「そ、そう、まあ、当たり前よね」

「用はすんだでしょ、早く消えなさいよ」

「もう少しいいだろ桂花、お前も綺麗だぞ」

「ふん、褒めたって嬉しく無いわよ」

「さいですか」

「ところで一刀この状況はどうするのかしら?」

「この状況?」

一刀は周りを見回した

「こんな状況じゃ仕事も出来ないのではなくて?」

「は、ははは、どうしようか」

「考えなしにもほどがあるわよ!華琳様やっぱりこの男の首を落としましょう!」

「そうね、もうこの調子じゃ誰も仕事は出来ないでしょう、下のものに引き継がせましょう」

「は、では伝えてまえります」

「お願いね桂花」

「はい!お任せください!」

桂花はそそくさと部屋を出て行った

「では一刀あなたは部屋で待っていなさいたっぷりとお仕置きをしてあげる、昨日の秘密の件も含めてね、ふふふ」

「俺に拒否権は「ないわ」……ですよね」

一刀は自分の部屋へと向っていった

「さて……みなのもの!」

「華琳のお仕置きか毎度の事ながらろくな事が無いんだよな」

「あら、それはごめんなさいね」

華琳が着物姿で入り口に立っていた

「っ!?か、華琳!いつの間に」

「今さっきよ、それにしてもいつもあんなに激しいくせにそれでも不満なのかしら?」

「いやそう言うわけではなんだが」

「まぁいいわ、もともとあなたには拒否権がないのだから、さぁ、お仕置きを始めましょうか、みんな入ってきなさい」

「はぁってみんな!?」

「ふん!」

「かじゅと~」

「一刀」

「兄ちゃん」

「兄様」

「隊長」

「隊長」

「たいちょー」

「お兄さん」

「一刀殿」

「か~ずと♪」

「一刀」

「一刀さん」

「さぁ、一刀お仕置きの始まりよ」

「始まりって皆着物姿でですか?」

「あら?着物でやるために皆のものを用意したのではなくて?」

「そんなわけ無いだろ、皆に綺麗になってもらいたいからに決まってるだろ?」

「一刀ならそう言うと思ったわ、でも、残念ながらそう思ってない人のほうが多いのよ」

「そんなまさか、なぁみんな?」

「「……」」

「あ、あのみんな?」

「お兄さん」

「風」

「諦めてくださいー」

「わかったかしら?さぁお話はこれくらいにしましょう、どうやら我慢できない子が居るみたいだから、ね、春蘭」

「か、華琳様~しょのようなことはございましぇん~」

「姉者、素直になるのだ」

「秋蘭~」

「ふふふ、さぁ、思う存分お仕置きしてあげなさい」

「み、みんな顔が怖いよ!お、落ち着いて!おちつ、いやぁぁぁあああ!」

「ふふふ、今夜は寝かせないわよ一刀」

 

翌朝、一刀の部屋には干からびた一刀が倒れていたのを侍女が発見した

 

葉月「みなさん!明けましておめでとうございます!」

 

雪蓮「明けましておめでとう、ところで葉月、お年玉頂戴♪」

 

葉月「雪蓮さん藪から棒になんですか、あげませんよ」

 

雪蓮「えーなんでよー」

 

葉月「なんでってお年玉は子供にあげるもので雪蓮さんは大人でしょ?」

 

雪蓮「私の心はいつでも十代よ♪」

 

葉月「はぁ、何とかしてくださいこのわがまま娘を」

 

華琳「それをなんとかするのがあなたではなくて?葉月」

 

葉月「これはこれは、華琳さん、ここに登場するのは初めてですね」

 

華琳「ええ、かなり緩い雑談と聞いているわ」

 

雪蓮「あ、華琳だ!やっほー」

 

華琳「やっほーではないわ、少しは落ち着きなさい雪蓮」

 

雪蓮「えーだってー」

 

華琳「まったく、今回はもう一人ゲストが居るのよ」

 

葉月「え?私聞いて無いですよ?」

 

華琳「当たり前よ、私が勝手に連れてきたのだから」

 

桃香「雪蓮さ~ん!葉月さ~ん!明けましておめでっ!」

 

葉月「……はでにこけましたね」

 

雪蓮「ええ、ちょっと大丈夫桃香?」

 

桃香「えへへ、こけちゃいました」

 

華琳「あなたも落ち着きなさい桃香」

 

桃香「だってこうしてここで3人に会うのは初めてなんですよ!」

 

雪蓮「そうね……あ、そうそう、あと作者も忘れちゃダメよ」

 

桃香「そうでした、えへへ」

 

葉月「忘れられる作者って一体……ぐすん」

 

雪蓮「ほらほら、気にしないの、2010年始まったばかりよ!」

 

華琳「しっかりと物語を完結させなさい」

 

桃香「うんうん、雪蓮さんのお話が終わったら私たちのお話だよね!」

 

華琳「あら、私たちの話ではないの?」

 

桃香「えーやっぱ次は私たちだと思うな!そうだよね葉月さん!」

 

華琳「ちょっと、どういうことよもちろん私たち魏の話でしょうね?」

 

葉月「え、あ、あの……」

 

桃香「蜀だよね!」

 

華琳「魏よ!」

 

葉月「え、え~……あ!あんなところに一刀が!」

 

雪蓮「え!どこどこ?」

 

華琳「一刀ですって!」

 

桃香「ご主人様どこー」

 

雪蓮「居ないじゃない葉月……居なくなってるわね」

 

華琳「逃げたわね、追うわよ!」

 

桃香「逃がさないから葉月さん!」

 

雪蓮「それじゃ、みんなこれからも応援よろしくね!」

 

華琳「ダメ作者だけど、生温かく見守っていて頂戴」

 

桃香「それじゃ、みなさんまたねー」


 
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