No.1118374

【獣機特警K-9ⅡG】新幹線危機一髪!!(2)改【交流】

Dr.Nさん

2023-04-12 23:18:18 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:204   閲覧ユーザー数:191

クオン「ボクがかわろう。みんなにも話が聞こえるようにハンズフリーモードにしてくれ」

タツヤ「はい!」

クオン「クオンだ。レイナちゃん、今どこにいるんだい?」

レイナ『新幹線のトイレの中です』

クオン「そうか。怪我はないかい?」

レイナ『はい、大丈夫です。アイヴィー総監も犯人に気丈に対応しておられます』

クオン「分かった。一体何があったんだい?」

レイナ『はい。わたし、ヤゲル・ゲートウェイ駅からLYG-0K新幹線に乗ったんです。わたしの席は先頭車両の一番前だったんですけど、偶然にもアイヴィー総監が隣の席で、発車するまでいろいろ談笑していたんです。そうしたら、ドアが閉まるギリギリのタイミングで赤豚のおじさんと桃豚のおじさんが乗り込んできて、新幹線が動き出した途端、二人ともカバンから銃を取り出して、桃豚のおじさんは座席のお客さんたちに銃を向け、赤豚のおじさんは銃を持ったまま運転席に消えたんです』

クオン「うん」

レイナ『そしてすぐに運転席の中で何発か銃声がしたと思ったら、射殺された運転手さんが蹴り出されてきて、桃豚のおじさんが酒臭い息を吐きながら「お前らも変なことしたらこうなるんだぞ! ウィ~ヒック!」って叫んで。ウウッ…』

ベルタ「ひどい話!」

ジョニー「許せねえ! 鬼畜が!」

クオン「そうか。それは大変だったね。君はずっとトイレの中隠れていなさい」

レイナ『いえ、それが出来ないんです。桃豚のおじさんから、5分経ってもお前が戻らない時は総監を射殺すると言われてるので』

クオン「分かった。レイナちゃん、ボクが今から言うことを落ち着いて聞くんだ。そして──」

 

 

レイナ『分かりました』

新幹線先頭車両。

 

桃豚男「戻ったかガキ。ずっとトイレに入ったままブルブル震えてるかと思ったけどな。ウィ~ヒック!」

レイナ「わたし、そんな臆病者ではありません! ねえ総監?」

アイヴィー「なあに?」

レイナ「たった今クオンさんから教えてもらった、元気が出るおまじないを総監にも教えてあげます。わたしの目を見て下さい」

アイヴィー「レイナちゃんの目を? 分かったわ」

新幹線総合指令所。

 

クオン「そういうことらしい」

ナタリア「ああ、一体どうしたら…」

イシス「ここから新幹線を止めるわけにはいかないんですか?」

指令員「それが、普段でしたらそういう制御も出来るのですが、先程の通信同様、向こうから切られてまして…」

ジョニー「チッ、八方塞がりかよ!」

指令員「待てよ…。一つだけ! 一つだけ新幹線を止める方法があります!」

クオン「何ですって!? その方法とは!?」

指令員「実は新幹線の運転システムは、運転手の呼吸や脈拍を常時監視してまして、30秒それが検知出来なくなると緊急ブレーキがかかる仕組みになっているんです。これは列車ごと個々に管理してますから、それが使えればあるいは…」

クオン「なるほど。しかしどうやって?」

ミライ「外から運転手を狙撃すればいいんじゃない?」

イシス「でも、始点から終点まで、新幹線はずーっとチューブの中なのよ。ミサイルさえも跳ね返すね」

ミライ「あ、そっか…」

ソウ「待って下さい! 今、一か所だけ、そのチューブが外されている場所があります!」

クオン「何っ、それはどこだ!?」

ソウ「建設中の○△マンションの前です! なんでも重機を入れる関係上、今一時的に取り外しているとか。俺、時々そこの前を通るんで!」

クオン「なるほど! そこからラミナ中央駅までの距離は?」

ソウ「今、地図アプリで計算してみます。出ました、ちょうど10kmです!」

クオン「10kmか。安全装置が作動するまでの30秒のタイムラグを入れても、車止めの前でギリギリで止まれる計算ではあるな」

ソウ「しかし、その外されている箇所というのが、たったの10メートルぐらいでして…」

クオン「10メートル…狙撃のチャンスは1秒もないってわけか、厳しいな…」

ジョニー「隊長、俺にやらせて下さい!」

クオン「いいのかジョニー。失敗したら後は無いんだぞ?」

ジョニー「分かってます!」

クオン「よし、君に任せよう。だが、君のその銃では無理だ。ライフルを使わないと。しかも、新幹線のフロントガラスを突き破るぐらいの弾を撃てるぐらいのな」

ジョニー「あ、そか。クソッ! 一体どうすれば!」

 

ピーッ。全員のヘッドセットが鳴った。

 

クオン「署長から連絡だ。はいクオンです」

エルザ『今のやり取り、こちらでも全て聞かせてもらった。ライフルと弾はこちらで準備して、現地まで届けさせよう。話がスムーズに行くように、マンションの管理会社にも連絡を入れておく。ジョニー、君は直ちに○△マンションに向かってくれ』

ジョニー「はいっ!」

ミウ、テムナ「まいどー!」

クオン「ミウさんにテムナさん! どうしてここに?」

ミウ「連絡係として応援に行くようにエルザ署長に言われたのよ」

テムナ「ここはウチらに任せて、自分らははよ思いっきり暴れて来いや!」

クオン「分かりました。ジョニー、君は○△マンションへ! 他の奴はボクに付いて来い!」

8人「はいっ!!」

 

 

=To be continued=

 

 

 


 
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