「試しに出てみたら？」
深雪「うん！」
彼女は喜んでエントリーしに係員に話掛ける
（誰かの後押しが欲しかったのだろう）

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そして…

問題の歌はというと

彼女の声は　周りを魅了した
-普段とは全く違う声-
情熱的な高音域で歌い上げる曲は
俺さえも言葉を失った
「歌手の方かしら」
そんな声まで耳に入ってくる
運動神経は良さそうだから、肺活量とかもあるのだろうか
大拍手をもって、独唱は終了した

深雪「ねぇねぇ！銀賞だよ！」
「う、うん」
どうやら上位は出来レースだったようで
なぜ金賞でないとかの批判の声も上がっていた

こんな取り柄があったなんて…
凛花「「お嬢様！」
その時、慌てて駆け付けた彼女の同居人の姿が見えた
バイトを抜け出してきたんだろうか　メイド服を着ている
連絡もつかないものだから　心配だったんだろう
そんな心配もよそに、感情を凛花さんにも振りまいていく
深雪「ねぇ、見てみて　入賞だって」
凛花「さっき向こうで耳にしました　おめでとうございます」
「ごめんなさい　家まで送るはずが」
凛花「いいんですよ」

深雪「ヴァイオリンよりも、バレエよりも
華道よりもね　楽しかった
なんだか興奮して、まだ手が震えてるよ」
凛花「それはようございました」

深雪「彼が、出てみたらって言ってくれたの」
「ははは」

この後も、いろんな人が彼女の元に集まり
遅くまで楽しそうに受け答えしていた

彼女の喜び方　すごかったな…自分でも気づいてなかったというか
普段はお堅い習い事ばかりで
ああいう息抜きは出来なかったのかも
とりあえずうまくいきすぎるくらい綺麗に、お祭り騒動は幕を閉じた
（続く）

+++
自分は作品内でもほとんど描写ないくらいタバコがダメなんですが
昔のアニメや漫画なんかでは、割と普通に歩きタバコなんかもしてて
今見ると新鮮に見えたりしますね

作品において
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