-自宅-

俺は学校から帰ってきたところだった
（百瀬は親父のところに先に行ったな…）

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そう思っていたら、彼女の部屋人
厳密にはもう一人のルームメイトが、俺を手招きした
奈々「ちょっと、おいで」
「なんだよ」
奈々「いいから、遠慮はなしで」
仕方なく入ると部屋の中は綺麗に片付いている

奈々「まぁ、そこにすわってて」

百瀬と奈々姉の部屋、家は部屋はまだあったんだが　全部
親父の衣裳部屋と化してて、使える部屋はここだけだった

あまりジロジロ見るのも悪いと思っていたが
奈々姉がごそごそやっているところには百瀬の制服がかかっている
「そこは百瀬の場所じゃ…」
奈々「お互いね、隠し事なくやってるのよ」
「？」
奈々「着替えなんかも普通にするし　裸でうろつきもしたりとか
まぁ、気楽よね
だから、ちょっとでも隠し事があると、目立っちゃうのよ」
言いながら恐らく百瀬の荷物、その奥をごそごそしていた

奈々「２，３日前かな、様子おかしい日があったの
まぁ、次の日には戻っていたけど

ほい」
そういって俺に手渡しのは
ナイフだった
結構大きい、どう見ても彼女には似合わない

奈々「あんたのガッコでキャンプとか流行っているの？
この間来た友人の女の子は、どう見てもインドア派っぽかったけど

これをどうやら隠したかったようでさ
悪いと思ったけど、探らせてもらったわけ
まぁ、あんたに見せた後は元に戻すけどね
よっぽど見せたくないものらしいから出自も詮索しづらいし

こっちとしては、何か心当たりがあるかと思ったわけよ」

俺の頭に、あの「おばさん」のことが頭をよぎる
百瀬と一緒に病院-親父の見舞い
帰りだけは彼女を守るようにしていたが
行きはお互いの用事もあって、あまりいっしょに行けなかった
その時に、これを…

百瀬はあの事を「忘れて」と言った
けど、奈々姉には話しておくべきだろうか
手にしたナイフを見ながら、俺は考えていた

１.　打ち明けてみよう
２.　隠しておいたほうがいい
３.　ちゃんと百瀬本人に聞くべきだよ　

+++
お尻アップにも無反応な主人公君！
いや、きっと彼は見ていないのだ


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