No.1086074

【獣機特警K-9IIG】狙われた海域(2)【交流】

古淵工機さん

全4回予定のその2。

〇出演
ストレィキャッツ海賊団の皆さん

2022-03-01 21:00:19 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:396   閲覧ユーザー数:392

オッター・ベイ近海……。

キャッツ・ネイル号はとある無人島の洞窟に身を隠していた……。

 

「お、戻ってきたな」

ブリッジ内のモニターを見ながらミズホ・ロングブロウが呟いた。

戻ってきたのはシズハの駆る小型の偵察機である。

 

「どうだったにゅ?」

「やってきた船は採掘船みたいだな。可能な限り近づいちゃみたけど海底から鉱石を採取しているみたいだ」

「でも、なんでわざわざ周りの漁船を……」

「それだよ、ますますもって怪しいから奴さんからチョイっと拝借してきた」

シズハはひとかけの鉱石を見せる。

 

「これは……!」

キャッツ・ネイル号船内。

ミミナの電子アイが特殊光線を鉱石に照射している。

この特殊光線は、物体に照射することでその物体を破壊することなく物質組成などを分析できる。

そして得られたデータは瞬時にミミナの電子頭脳で解析されるのである!

「……船長、何かわかりましたか?」

「これは……道理でおかしいと思ったにゅ。これはただの石ころではないにゅ」

 

「そりゃ鉱石なんだから普通の石じゃ……」

「そう。この鉱石には特殊な有機化合物が含まれている。しかもこれを精製すれば高威力の爆薬が作れるにゅ」

「じゃあまさか奴らの狙いは……」

するとその時である。けたたましいサイレンが船内に鳴り響く。

「大変です!ブラッドファミリーの戦闘艇が接近!!」

ナノカ・ジョバッサが叫ぶ。

「感づかれるだろーなとは思ってたけどずいぶんと周到だにゅ……ミズホ、ミサイル用意!」

「アイサー!……一昨日きやがれくそったれどもっ!!」

キャッツ・ネイル号のVLSランチャーから一斉に追尾ミサイルが放たれる。

次々にミサイルが命中し、撃沈されていく戦闘艇。

 

「……で、どうする?もう何点か盗む気かい?」

「心配しなくても『あの子たち』が今頃は計画の全容を暴いてるはずだにゅ。こっちもFCGとプラネットポリスに送るもの送ったら長居は無用、さっさと退散といくにゅ」

 

事件の謎が少しずつ明らかになっていく。ブラッドファミリーの恐るべき計画とは!?


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択