真・恋姫無双アナザーストーリー
雪蓮√ 今傍に行きます 第0話【プロローグ】
(目が霞む……でもまだ……まだ私には伝えなくてはいけないことがある)
地平の彼方で呉の兵士が魏の兵を飲み込もうとしていた。
皆、孫策が暗殺されたことに怒り、哀しみ、憎しみを抱き突撃をかけていた。
「曹操の兵どもを血祭りにあげよ!孫呉の王の血を……姉様の血を!奴らの命で償わせよ!」
蓮華が孫呉の兵に檄を飛ばす。
それはいつもの冷静な蓮華ではなく、雪蓮を暗殺しようとした怒りによる咆哮だった。
「我らが英雄を奪った天に、怒りを!哀しみを!憎しみを!見せつけるのだ!」
孫堅の代より宿将として仕えてきた祭。
目の前でまた主を見送ることになるのかと哀しみに目を閉じ
再び見開いた目には憎しみの炎が燃えていた。
「私たちがちゃんとやっていけるんだって……!その姿を見て貰うために!」
亞莎は雪蓮を見ながら
安心して逝けるようにと心配させないようにと前線を見つめていた。
「王を……我らの王を穢した罪を、奴らの命で償わせろ!」
思春はいつも以上の殺気を放ち主である雪蓮を穢した魏の兵を物言わぬ屍にかえていった。
「敵に……孫策さまを亡き者にした奴らに!この世の地獄を味わわせてやるのです!」
明命、普段は元気で活発な娘が慈悲もなく敵に死んだとも思わせぬままに倒していく。
「みんな……す、ごいわね、これなら……ごほっ……大丈夫……かな……」
(でも、蓮華……あなたはまだまだね、……我を忘れては立派な王にはなれないわよ……)
雪蓮は皆の姿を見ながらこれなら安心だと呟いていた。
「亞莎……」
「は、はい!」
「蓮華を……冥琳と一刀を呼んできて……」
「わ、わかりました!」
亞莎は駆け出し蓮華たちの元へと向かっていった。
「お姉様っ!」
「遅いよ、二人とも……!」
蓮華と一刀が駆け寄ってくる。
蓮華は両目に泪をため、一刀は泪を流さぬように耐えていた。
(意識が遠のいてきたわ……そろそろ母様の元へ行くのかしらね……でも、その前に)
「二人仲良く、協力しあって……呉の民を守っていきなさい……」
「はい……っ!」
「任せとけ……!」
(これで、呉も大丈夫……二人ならきっと……)
「めい……りん」
「ここに居る。……どうした?」
「シャオと二人を……お願い……」
「わかっている」
「……ふふ。素っ気ないわね」
(それでも、冥琳はやさしいから、きっと見守ってくれる……)
「先に逝っておけ。……私もいつかそちらに逝く」
「うん……ずっとずっと……待ってる、からね」
(これで……もう思い残すことはないわ……最後に)
「さよ、なら……かず、と……あなたにあえて――――」
(トスッ)
雪蓮の手が一刀の手からするりと地面に力なく落ちた。
「雪蓮っ!……雪蓮ーーーーーっ!」
その叫びは蒼天の空へと木霊していた。
それを彼方より見ている姿があった。
「……外史の突端が開かれた、汝、孫策よ、貴君を新たな外史の礎とするために――――」
葉月
「さて、最後まで読んでいただきありがとうございました。」
葉月
「プロローグとのことで、最初は作品のままの進行で進みました」
葉月
「次からはオリジナルストーリーになるので期待?しないで待っていただけるとうれしいです」
雪蓮
「ちょっと!しょっぱなから私死ぬってどういうことよ!ぶーぶー!」
葉月
「あ、あの、雪蓮さん?急に乱入してこられては……」
雪蓮
「あら、いいじゃないのよ、どうせ、私が主役あんでしょ?なら問題ないじゃない♪」
葉月
「確かに、主役なんですがこのあと出ずっぱりなんでどうか自重してください」
雪蓮
「いや♪」
葉月
「ですよねー」
雪蓮
「ってことで、次回もお楽しみにねー♪」
葉月
「あーー!俺の言葉取らないでーーー!それでは皆さん!またお会いしましょう!」
雪蓮
「ばいばーい♪」
Tweet |
|
|
155
|
71
|
追加するフォルダを選択
初めて書くSSでどきどきしながら投稿です
まずはプロローグ書いたのでよかったら見てください
とりあえず華琳に卑弥呼が出てきて、雪蓮に出てこないとはどういうことだ!
ということで、無理やりに外史を開いてもらいました
続きを表示