No.1055553

スマブラ Stern des Lichts 第9話 ~ はどうポケモン・ルカリオ

Nobuさん

DPリメイク発売だと……。
二回目の第一世代リメイク同様に、ピカブイ仕様になるのかな?
そんなわけで今回救出するのは、DPを象徴するポケモンです。

2021-02-28 13:35:44 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:304   閲覧ユーザー数:304

 キーラに操られたルカリオと、スピリッツとの戦いが始まった。

 

「わっ!」

 ハニワくんがマルスに体当たりしてきた。

 マルスはシールドで攻撃を防ぐ。

「……」

 ルカリオは無言でシークに蹴りかかってくるが、シークは上手く攻撃をかわす。

「そぉーれ!」

 ベルは鎌を振り、衝撃波を飛ばしてルカリオを攻撃する。

 マリオはハニワくんを掴んで投げ飛ばし、その隙にベルがハニワくんのスピリッツを捕まえた。

「捕まえた!」

「よし!」

「そこだ」

 シャドウは狙いを定め、ルカリオに銃を撃つ。

 しかし、ルカリオはシャドウの攻撃を紙一重でかわした。

「何、僕の攻撃が外れた?」

「やめてくれ……マルス様を攻撃したくない……」

 マリクのスピリッツがマルスを攻撃しようとする。

 だが、マリクの意志が強かったのか、マルスに攻撃が届く事はなかった。

「マリク、君は必ず僕達が助けるよ。だから、もう少しだけ待っててね」

「ありがとうございます、マルス様」

 マリクはあくまで操られているだけだ。

 マルスは、なるべく彼を傷つけないように解放しようと行動した。

「ルカリオさん、目を覚ましてくださいませ!」

「グ……!」

 アイシャはルカリオをビンタして彼を正気に戻そうとする。

 大した効果はなかったが、一瞬だけルカリオは動揺した。

「効いてますわ。どんどん攻めましょう」

「うん。それ!」

 マルスはピコを真っ直ぐファルシオンで突く。

「はっけい」

「きゃあ!」

 ルカリオは両手に波導を纏い、両手を突き出してベルを打ち据える。

「あんたの魂は、私が解放するわ!」

 ベルは渾身の力を込めて鎌を振り下ろし、ピコのスピリッツにダメージを与えた。

「おりゃ!」

「はっ!」

「う……」

 マリオのファイアボールと、アイシャのフェイントをかわすマリク。

 キーラの力なのか、司祭でありながら身体能力も高くなっていた。

「マルス様……うわぁぁぁぁ!」

「……マリク……」

 マリクはキーラの呪縛に抗っているようだが、それでも彼の意志よりキーラの呪縛の方が強く、意識はあるが身体が勝手に動くような感覚だった。

 マルスはファルシオンを握る手を強め、ベルも早く彼を苦しみから解き放ちたいという表情になった。

「悪いのは全部キーラだ、こいつらに罪はねぇ!」

「うん、分かったよ! みんな、助けてあげるからね!」

 罪を憎んで人を憎まず、マリオとカービィは気合を入れ直すのだった。

「はぁっ!」

 ピコの攻撃を受けた後、反撃するシャドウ。

 ルカリオはマリオの投げを緊急回避でかわし、シークに素早く近づいて掌底を繰り出す。

「うあぁ!」

「やめろ!」

 マルスはシークを攻撃したルカリオを斬りつける。

「お願いです!」

「目を覚ましてくれ」

 シークは音を立てずにマリクに近付き、手刀で彼を攻撃する。

 アイシャもシークに続いてマリクをビンタした。

「ダウンリーパー!」

「ぐああああああ!」

 そして、ベルが勢いよく鎌を振り下ろすと、ルカリオは断末魔と共にダウンした。

 

「やった! ルカリオを倒したわ!」

 ルカリオの解放に成功し、残っているのはマリクとピコのスピリッツだけとなった。

 彼らはベルを狙って攻撃を仕掛ける。

 しかし、ベルは上手く攻撃をかわし、マリクとピコを同時に鎌で斬りつけた。

「私は伊達に死神やってないわよ! あんたの魂、必ず解放するんだから! せぇぇいやぁぁぁぁぁぁ!!」

「ぐわぁぁぁぁ!」

「エリス様……どうかご無事で……」

 そして、ベルが渾身の力を込めて大鎌を振り下ろすと、マリクとピコのスピリッツは真っ二つになった。

「ベル、捕獲しろ!」

「オーケー!」

 シャドウの合図でベルがスピリッツボールを開けると、二人のスピリッツはその中に吸い込まれていった。

 六人は、操られたルカリオとスピリッツとの戦いに勝利したのだ。

「ルカリオか……無事だったか?」

「……私は一体何をしていたのだ……」

 ダウンから復帰したルカリオが、シャドウに声をかけられてゆっくりと起きる。

 やはり、彼もキーラに操られていた時の記憶はなかったようだ。

「おい、大丈夫か、ルカリオ」

「目が覚めた~ルカルカ?」

 スマブラ四天王の二人、マリオとカービィがルカリオに近寄る。

 ルカリオは「ああ」と言って頷いた後、お互いに知っている事を話し合った。

 

「ふむ、なるほど。そなた達は散った者達を探しているのか」

「俺達以外、みんな身体を失っているしな……」

 身体を失ったスピリッツは、ボディがなければ触れる事すらできない。

 また、このまま放っておくと完全に消えてしまう。

 なので、なるべく早く、スピリッツを解放し、保護しておきたいとベルは考えた。

「でも、ルカリオは波導を感じ取れるよね?」

 ルカリオは波導を感じ、敵や味方の区別をする事ができる。

 具体的には、青い波導が味方、赤い波導が敵といった具合だ。

 魂を持つ者の波導も感じ取れるのか、りょうはルカリオにそう問う。

「可能だが……精度は弱まっているぞ」

「それでもいいよ。仲間を探せるなら」

「……分かった」

 ルカリオは目を閉じて集中し、仲間の波導を感じ取ろうとしていた。

 しばらくすると、ルカリオの目が青く光った。

「見つかったの?」

「レース場に紫の波導が見える」

「紫?」

 赤と青が混ざった色、紫。

 それが何を意味するかは、りょうはまだ分からなかった。

「でも、レース場はワイルドグースを運転できるスピリッツが必要だよ?」

「あ、それならもういるわ。出てきなさーい!」

 そう言って、ベルはピコのスピリッツを呼んだ。

『なんだ? オレに何か用か?』

「レース場に行って、ワイルドグースを運転してほしいわ。ルカリオが仲間を見つけたらしいから」

『お安い御用だぜ!』

「ね?」

 ピコのスピリッツを解放したおかげで、レース場で行ける範囲が広がったようだ。

 

「それじゃあ、レース場に戻るわよ!」

「ああ」

 そうして、ベル一行は囚われの仲間を助けるため、レース場に再び行くのであった。

 しかし、上空では、光の化身がほくそ笑んでいた。

 

「6体のファイターを解放したか……。ふ、早いな。だが、我も手は打ってあるぞ」

 キーラは、どこかに炎の弾を撃ち込むのであった。

 ~ベルのスピリッツ名鑑~

 

 ピコ

 出身世界:エフゼロワールド

 性別:男性

 ポリポト族の元軍人で、ワイルドグースに乗る。

 攻撃的だが冷静な一面も持っており、彼を怒らせると大変な目に遭うらしい。

 

 ハニワくん

 出身世界:どうぶつの森

 性別:男性

 謎の埴輪。言葉の中に「ヒ」を入れる。

 道具の貸出や集金など、様々な事を手伝っている。

 誕生日は、埴輪なので8月28日。乙女座。

 

 マリク

 出身世界:戦記の世界

 性別:男性

 風の魔法エクスカリバーを使う司祭の青年。

 マルスの友人で彼の姉エリスに好意を抱いている。


 
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