No.1051406

幻想郷のジャハンナム 第七話「信者獲得」

ジャハンナム(地獄)の一部が幻想入りするお話。
咲夜と京都が宣教の旅に出掛けるお話。

2021-01-12 14:35:21 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:312   閲覧ユーザー数:312

地獄は怖い所。

止水京都は、ニーソックスに白い肌に赤い髪、ゴシックロリータの組み合わせで、おおよそ、宣教らしくない格好で宣教していた。

靴は運動靴、歩きやすく、鼻筋は通っていた。目が大きく、赤い瞳をしていた。

十六夜咲夜は、私服のカルチャーショックを受ける様な赤い上下のワンピース、白い肌に銀の髪。

二人はそろって、地獄を主張していた。

 

「地獄(ジャハンナム)は怖い所です。

いまならば、間に合うはず。

急いで急いで。」

 

民衆達は、聖書とコーランを買っては、盛大に騒ぐのだった。

 

その中で、蓬莱山輝夜が、声をあげる。

 

「ここに告白します。

私達は死にません。

しかし、備えるべきでしょうか?」

 

「そうです。備えるべきです。」

 

咲夜が即答する。

 

輝夜は、なおも質問する。

 

「なぜですか?」

 

「主の日が来るからです。

”私は盗人の様に来る。”

この様に、血の池地獄さえ、待ち構えているのです。」

 

「第二の死と書かれてありますが、私達は、第一の死すら知りません。

無垢なる命を神は裁かれるのですか?」

 

「そうです。神はどんな者であっても、公平に裁かれます。

悔い改めなさい。

そうすれば、救われます。

信じる者は救われます。」

 

京都が答える。

 

「なんという信仰でしょう。

私は何となく、八百万の神を崇めて来ましたが、今、ここに悔い改めます。」

 

「よろしい。」

 

再び、咲夜が答える。

 

こうして、ジャハンナムの使徒によって、唯一の神の信者が現れる様に成った。

この二人は、『コーラン』の通り、ジャハンナムでも神を讃えていたのだ。

その信仰に胸を打たれた信者達が大勢集まって来た。


 
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