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【サイバ】天空市定点観測シリーズ 雪天大上神社編(2)【交流】

古淵工機さん

2020-04-20 21:16:06 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:677   閲覧ユーザー数:653

「よっ。今日も精が出るね」

「「お天さま!」」

やってきたのは雪天稲荷神社の祭神・天洸だ。

 

本殿の裏側で熱いお茶を飲む三柱。

「どうだい、景気の方は」

「まぁ、こうして参拝に来てくれる皆さんの笑顔を見てると」

「私たちまで笑顔になっちゃいますよね」

「お天さまはどうです?」

 

「うちの神社も相変わらずそこそこに参拝客はきてくれてるよ。たまーに賽銭泥棒が出るけどね」

「あはははw」

 

 

三柱は語り合った。

それぞれの神社の事情とか、最近はまっているお菓子とか、他愛もない話題に過ぎなかったが、

それでも会話はそれなりに弾んだ。

 

そして…

 

「おっとそうだ、あたしがここにきたのにはもう一つ理由があるんだよ」

「なんですかこれ?」

天洸は一枚のビラを取り出した。

 

「近くこの街の神様連中で会合があるんだ。今さっき七福神のみんなに声かけてきたとこさね」

「あー、神様会議かぁ」

「もうそんな時期なんですね」

 

「じゃ、顔だけでも出しておくれよ」

「言われなくても行きますってばw」

「お天さまこそ、会議の席でうっかり飲まないでくださいね?」

「ば、馬鹿言ってんじゃないよ!…まあいい。とにかく、待ってるからね」

 

天洸はそう言って去っていった。

雪天大上神社はちょうど昼下がり。境内にうららかな陽気が漂うのであった。


 
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