夜、居酒屋あい。
二人がけのテーブルでサシ飲みをしている、魔法ちょうちんと茶トラぬい先生。
アイ「はい、野菜スティック盛り合わせお待たせ」
魔法ちょうちん「(お、来た来た!)」
茶トラぬい先生「(ここの野菜スティックは、いつ頼んでも新鮮だな)」
アイ「ありがと。毎日午後から、その日に使う分だけを仕入れているからね。あ、ディップソースここに置くわね」
魔法ちょうちん「(ありがとうママ。なあ、茶トラぬいよ?)」
茶トラぬい先生「(何だ魔法ちょうちん?)」
魔法ちょうちん「(お前、野菜は好きか?)」
茶トラぬい先生「(好きだよ。俺は何でも食べるいい子だからな。そういうお前はどうなんだ?)」
魔法ちょうちん「(もちろん好きさ。じゃなきゃ、こんなもん頼みゃせん)」
ピロリーン♪
茶トラぬい先生「(お、薄いpdfショップからの新作発売のお知らせだ)」
『戦え!エプロンドレスの戦士たち PART 2』
茶トラぬい先生「(もう続編が出たのか、早いな。えーなになに?)」
絶体絶命のピンチはあったものの、魔王軍をなんとか撃退したソフィー、クリア、ディアンヌの三姉妹。村に再び平和が訪れる。
だが、安息の日々は長続きはしなかった。
リベンジを果たすべく、魔王軍が前よりも遥かに強大な勢力を引っさげて、再び村を襲ってきたのだ。
茶トラぬい先生「(ほうほう)」
再び戦いに赴こうとする三人の前に、村の長老が現れる。
「魔王軍は以前にも増して強大な勢力になっているようじゃ。そのエプロンドレスだけでは少々心もとない。三人とも、これを装備していきなさい」
「長老様、これは?」
「この村に古くから伝わる聖なるグローブとブーツじゃ。まさかこれを使う日が来るとはの。触手やスライムの攻撃ぐらいではびくともせん。きっとお主らを守ってくれることじゃろう」
「ありがとうございます、長老様!」
「「ありがとうございます!」」
茶トラぬい先生「(こ、これは…)」
魔法ちょうちん「(なあ、茶トラぬいよ)」
茶トラぬい先生「(なんだ魔法ちょうちん?)」
魔法ちょうちん「(お前、新鮮な野菜は好きか?)」
茶トラぬい先生「(大好きだよ。てかそれさっきも言ったし)」
魔法ちょうちん「(確かに新鮮な野菜はものすごくおいしい。だが、このようにディップソースを着けると更においしくなる。俺がフェルナンドさんにアドバイスしておいたのさ。ということで、今日は俺のおごりだ。フェルナンドさんからアイディア料を頂いたからな)」
茶トラぬい先生「(おおっ、サンキュー! あ、野暮な質問だが、その聖なるグローブとブーツは、もちろん女の子専用だよな?)」
魔法ちょうちん「(当たり前だ。かわいい女の子しか装備出来ん。俺は野菜は好きだが、腐った野菜は大嫌いだからな)」
茶トラぬい先生「(お前は俺かよ。では、次の店は俺がおごろう)」
=END=
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茶トラぬい先生 https://www.tinami.com/view/758041
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