No.1019631

【サイバ】((虚飾|ニセモノ))野郎をやっつけろ!【交流】

Dr.Nさん

2020-02-12 22:00:34 投稿 / 全12ページ    総閲覧数:92   閲覧ユーザー数:85

2月15日、虹島神社本殿。

──という名の、柊と瑠璃のスイートホーム。

 

瑠璃「あーっ!!」

 

ネットサーフィンをしている瑠璃が叫び声を上げた。

 

柊「どうしたんですか瑠璃ちゃん、そんな大声を上げて?」

瑠璃「見てよ柊ちゃんこれ!」

柊「ネットオークションですね。何か変なものでも出品されてるのでしょうか? ってこれは!!」

<100個限定 虹島神社W女神様手作り 限定バレンタインチョコ>

柊「転売だなんて酷いです!」

瑠璃「『入札はお早めに。この機会を逃すと二度と手に入りません』ー!? しかも1個1000円で売ったのを1万円とか! どこの誰なのよ、この“なかよしベアーズ”って出品者は!」

柊「でも変ですね。あれはお一人様1個限りだったはず。1人で100回並んだのでしょうか?」

瑠璃「いや、あの大行列でそんなことは出来ないと思うわ。あるいはバイトを100人雇った可能性も」

柊「転売価格が1個1万円ならその可能性もありますね。あ、待って下さい!」

瑠璃「どうしたの?」

柊「よく見て下さい瑠璃ちゃん、このチョコも箱も、わたしたちが売ったものと全然違います!!」

瑠璃「ホントだ! 偽物で荒稼ぎとか、ますますもって許せない!! って柊ちゃん?」

柊「ふっふっふ…ふっふっふ…」

瑠璃「あの…柊…ちゃん?」

柊「許しません…絶対に許しません…わたしと瑠璃ちゃんの気持ちを踏みにじるなんて…」

瑠璃「うっ、柊ちゃんから怒りのオーラが立ち昇ってる…。静かだけど、とても激しい怒りのオーラが…。ってスマホなんか取り出してどうするの? 運営に通報するの?」

柊「いえ。ちょっとある人たちに連絡を取ろうと思いまして。わたし、今から1時間程籠もりますので、一人にして下さい」

瑠璃「何か始めるの? あたしも手伝おうか?」

柊「いえ、これはわたし一人でやります。一人にしておいて下さい」

瑠璃「わ、分かったわ。行ってらっしゃい…」

 

瑠璃「あんな柊ちゃん、初めて見たわ。いつもなら『じゃあ一緒にやりましょう瑠璃ちゃん!』って言ってくれるのに、ちょっと寂しいな…」

1時間後。

 

オークションページを見ている瑠璃。

 

瑠璃「あー、見れば見る程腹が立つわ、この偽物野郎! それに柊ちゃん、あれからずっと籠もりっきりでいったい何をしてるのかしら?」

 

ポンッ!

ポンッ!

 

0「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!w」

1「こんにちは、瑠璃さま」

瑠璃「きゃああっ!? な、何なのよあなたたち、突然パソコンから出てきたりして!?」

柊「わたしが呼んだんです」

瑠璃「あ、柊ちゃん。あなたが?」

柊「はい。お二人とも呼び出してすみません」

0「いいっていいって。あたしもあんな偽物野郎許せなかったし! 出品者のこと、ここに来る前に調べてきたわよ」

1「ついでに警察にも通報してきました。もちろんネットの中から」

柊「お二人ともお疲れ様でした」

瑠璃「ああ、0ちゃんと1ちゃんって、ネットの世界を自由に行き来出来るんだったっけ」

1「はい」

0「えっへん!」

1「出品者は──と──の兄弟。住所はAH町──」

瑠璃「へえー、“なかよしベアーズ”って兄弟二人組だったのね」

柊「ではすみませんが、早速これをその人たちのパソコンに仕掛けてきて下さい。あ、くれぐれも途中で開けたりはしないでくださいね」

0「分かってるって。頼まれても開けないわよこんなの」

瑠璃「ねえ、そのカプセルのようなものはなあに?」

柊「はい、これは──」

 

瑠璃「そ、そんなものを…」(滝汗)

柊「さっきまで魔法でこれを錬成してました。わたしは平気ですけど、瑠璃ちゃんが参っちゃいますから、しばらく一人にして下さいって言ったんです」

瑠璃「よかった。わたし、柊ちゃんに嫌われたのかと思っちゃったわ」

柊「わたしが瑠璃ちゃんを嫌いになるわけないじゃないですか。好きです、愛してます瑠璃ちゃん♥」

瑠璃「あたしも柊ちゃんのことが好き。愛してるわ♥」

柊「瑠璃ちゃん…♥」

瑠璃「柊ちゃん…♥」

柊「………♥」

瑠璃「………♥」

0「なによ、お二柱とも見せつけちゃってさ。ここで開けちゃおっかこれ?」

1「まあまあ、0」

出品者兄弟の家。

 

弟「しかしあんちゃん考えたね、虹島神社チョコの偽物を作ってオークションで売り捌こうなんてさ!」

兄「せやろ?ww 似たような箱とチョコレートをたくさん仕入れてボロ儲けや!」

弟「うんうん! これでまた昼間っからお酒が呑める!」

兄「メシの写真もSNSに上げ放題や! どれ、オークションどないなっとるかな?」

 

カチッ!

このオークションは終了しています。出品個数全てが落札されました。

弟「凄い! 全部落札されてるよ!」

兄「やったで、100万円ゲットや! どれ、どんなアホどもが落札してくれたんかいな?w えっと、落札者一覧を見る…っと」

 

カチッ!

 

兄「なんやこれ、一人で100個全部落札しとるがな」

弟「イタズラ入札かな?」

兄「大丈夫や。このオークションは、落札した瞬間に落札者の口座かクレカから引き落とされる仕組みやさかいな」

弟「じゃあ100万円ゲットは間違いないんだね!」

兄「そういうことやw どれ、落札者の住所氏名っと」

 

カチッ!

 

ボムッ!!!!!

 

兄「ゲホッ! ゲホッ! ゲホッ! な、なんやこのくさいにおいは!?」

弟「ゲホッ! ゲホッ! ゲホッ! これ、パソコンからにおってくるよ! 部品がショートでもしたのかな?」

兄「ゲホッ! ゲホッ! いや、ちゃう! これはあれのにおいや! シュールストレミングや!!」

弟「ゲホッ! ゲホッ! シュールストレミングって、あの世界一くさいって言われてる缶詰?」

兄「せや。食いもんには異常に執着するわしでも、あれだけはよう食えへんかった」

弟「へえー、バキュームカーのように何でも食うあんちゃんでも食えないものがあったんだ」

兄「ほっとけ! でも何でパソコンからシュールストレミングのにおいが!? ゲホッ! ゲホッ! ゲホッ!」

弟「ゲホッ! ゲホッ! ゲホッ! ゲホッ!!」

柊「今頃出品者の家では、そのコンピューターウィルス(物理)で大パニックになってると思います」

瑠璃「あはははは!!www でも待って、あのオークションって、落札した時点で落札者の口座やクレカから引き落とされるんでしょ? いったい誰が払うの?」

0「その点も怠りないわよw」

瑠璃「まさかとは思うけど、デタラメな口座情報…」

0&1(にっこり微笑む)

兄「くそー、鼻はひん曲がるし目は痛いし散々や!!」

 

ピンポーン。

 

兄「くそっ、誰やこんな時に!」

 

ガチャ。

 

味鋺「川山銀太郎さんと桃次郎さんのお宅ですな?」

兄「誰やお前は!? こちとら、今取り込み中や!!」

味鋺「おっと失礼。私はこういう者です」

兄「げっ、警察!?」

味鋺「あなた方に詐欺の疑いで逮捕状が出ています。署までご同行を。ってくさっ!! 何だこのにおいは!?」

 

ガチャッ! ガチャッ!

 

弟「えーん、おいら逮捕されちゃったよー!」

兄「さらば弟! 刑務所で達者に暮らせよ!」

 

ダッ!

 

弟「あっ、あんちゃんだけずるい!」

ひろみ「そうはいくか! たあーっ!!」

兄「うわーっ!!」

 

ガチャッ! ガチャッ!

 

兄「くそーっ!」

ひろみ「逃げられると思うなよ! ってホントにくさっ!!」

 

・・・・・・

翌日、虹島神社本殿。

 

『詐欺の疑いで逮捕されたのはAH町、ともに団体職員の川山銀太郎容疑者と、弟の桃次郎容疑者です。両容疑者は、虹島神社で今年のバレンタインデーに販売された手作りチョコレートの偽物をインターネットオークションに出品して荒稼ぎしようとした疑いが持たれており──』

 

瑠璃「なあにアイツら、なかよしベアーズとか言いながら二人とも豚じゃん!」

柊「はい。豚だったら素直にピッグズって名乗ればいいのに」

0「ほーんと! 鏡から目を逸らしてんのかしら?」

1「いやですね、そういうのって」

雪天署大会議室。

 

由布子『ということですから、春の交通安全キャンペーン、今年も各署全力で取り組むようにね。さて、次の議題は──』

 

佐和子「くせえっ! お前ら二人ともすげえにおうんだよ! 少し離れろ!!」

ひろみ「そんなこと言っても仕方ないでしょ警部!」

味鋺「すまんが今日のところは我慢してくれ佐和子君」

 

 

=END=

 

 

 


0
このエントリーをはてなブックマークに追加
0
0
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択