No.1015931

【サイバ】ある者にとっては無価値でも、別の者にとっては宝物になることもある【交流】

Dr.Nさん

     イヨ https://www.tinami.com/view/728637
     満月 https://www.tinami.com/view/846375
     香澄 https://www.tinami.com/view/632994
    由布子 https://www.tinami.com/view/892319
魔法ちょうちん https://www.tinami.com/view/738956

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2020-01-14 22:54:51 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:176   閲覧ユーザー数:159

昼、天空電車車内。

両手にスーパーLucy'sの大きな袋を抱えたイヨが一柱(ひとり)で乗っている。

 

「しかし、祭神であるこのイヨさまがお使いとは何たる屈辱。でもこれもお駄賃、PS5のためじゃ、我慢我慢」

 

乗客の豚型セリアンスロゥピィの男がイヨの目に留まった。

手にしたスイーツをムシャムシャと貪り食っている。

 

「あの豚男…車内で菓子を食うとか、大の大人が見苦しいことこの上ないのう。イヨさまだってそれぐらいはわきまえておるぞ。ああいった輩に限って、ネットに飯やおやつの写真を上げて自慢したりするから余計に見苦しい。ん?」

 

スイーツを食い終わると、男は席を立ってイヨの方に近づいてきた。

 

「車内はこんなにガラガラなのに、わざわざこっちに来るとは?」

 

イヨの隣に座る豚男。キョロキョロと周囲の様子を伺っている。

 

(何じゃこいつ? 挙動不審じゃの)

 

と、豚男はおもむろにイヨのお尻を撫で回してきた!

 

「!!! 何をするのじゃこの変態ーーー!!!」

 

バチバチバチバチ!!!

 

「うぎゃあーっ!!」

 

キキーッ!

 

「な、何、今の音と悲鳴は!? 何かあったんですかお客さん!?」

「おお、運転手か」

「イヨさまじゃないですか。何かあったんですか?」

「痴漢じゃ! 痴漢なのじゃ!」

「痴漢って、その床に伸びてる豚の男性がですか?」

「そうじゃ! イヨさまのお尻を触ってきたのじゃ! 早く警察に連絡を!」

「分かりました! でもそいつ、目を覚ましたりしませんかね?」

「大丈夫じゃ。イヨさまの電撃を食らったのじゃ、当分の間目を覚ましたりはせぬ」

 

イヨはウィンクした。

後日、雪天署署長室。

 

由布子署長の前に立ったイヨと、そのやや後ろに香澄。そして後ろの壁沿いには大勢の警官たち。

 

「──よって、ここに感謝の意を表します。令和2年2月1日 天空市雪天警察署署長 森下由布子」

 

パチパチパチパチパチ!

パチパチパチパチパチ!

パチパチパチパチパチ!

 

「ありがとうイヨさま。街がまたきれいになったわ」

「フフン、どういたしましてなのじゃ。PS5のためならこれぐらい─」

「PS5?」

「い、いえ、こちらのことです署長;;;;」

 

後ろからイヨの口を塞ぐ香澄。

 

「モガモガモガ! 何をするのじゃ香澄!」

「ホントやめて下さいイヨさま! あ、続けて下さい署長;;;;」

「そ、そう? じゃあ感謝状と」

「感謝状と!」

「そして副賞の」

「副賞の!」

「ボールペンを」

「ボールペン!? 金一封じゃな」

 

ダッ!

 

「あはははは;;;; 急用を思い出したのでこれで失礼しますねー;;;;」

「は、はあ…。二人ともお疲れ様でした…」

 

香澄は右手に感謝状とボールペン、左手にイヨを抱えて、署長室を飛び出していった。

警察横の空き地、1柱と1人。

 

「何をするのじゃ香澄!」

「それはこちらのセリフでございます! まったく恥ずかしいったらありゃしない、付いてきてよかったわ。あまりうち神社の恥になるようなことはおやめ下さいませ!」

「そ、そんなに怖い顔して怒らなくても…。わ、分かったのじゃ香澄…」

「…フッ。まあそんなに落ち込むのはおやめ下さい。確かにあなたの今回の行動は凄く立派でございます。ゲームでしたら、わたしが買って差し上げましょう」

「ホントかの!?」

「はい、本当でございます」

更に後日、蠣乃神社。

 

「(ちわー、レイニーディでーす。配達に参りましたー)」

「ご苦労様です魔法ちょうちんさん。おや、眼鏡なんか掛けて目が悪くなられたのですか?」

「(いいや、伊達メガネだよ香澄。正確には、透視魔法をシャットアウトするコーティングが施してある伊達眼鏡だけど)」

「あー。能力があるといろいろと大変ですねえ」(=▽=)

「(そりゃどうも)」

「ムッスー!」

「(ん? なんかイヨさまご機嫌斜めモード?)」

「それがですねえ」(苦笑)

「ゲームを買ってあげると期待していたら、ソフトだけとはの! 本体は買ってくれんのか!」

「当たり前です! いくらご褒美とは言え、あんな何万円もするもの、そうそう買うわけには参りません。1万円のソフトを買ってあげただけでも感謝していただかないと」

「(あーなるほどなw ん、この掲示板に貼ってある新聞は?)」

「ええ、イヨが痴漢を捕まえた時の切り抜きでございます。それぐらいは世間にアピールさせていただいてもバチは当たらないかと」

「(まあな。んーなになに『痴漢の現行犯で逮捕されたのは、K町の有腐赤男容疑者。有腐容疑者は容疑を認めており─』。ふふ、この犯人もまさか相手が男の娘だとは思わなかっただろうなw)」

「いえ、その先を」

「(『男の娘だと分かっていて襲ったと供述している。』)」

 

ゾクゾクゾクッ。

 

「(お、おう;;;;)」

アシモフ・ラボ。

 

ズズーッ。

 

「あーおいしい。新聞読みながらのコーヒータイムもいいよねー」

 

ペラッ。

 

「ん? この記事は」

 

ピッ、ピッ、ピッ。

プルルルルッ。プルルルルッ。プルルルルッ。

 

「あ、ルチアさん? いい薄いpdfのネタを思いついたんですがね。えっ、もう描いてる?」

 

 

=END=

 

 

 


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