「いい気分転換ですわ」
ここは隣市の公園、すぐそばにはショッピングモールもある

ずっと家にいては彼女も息が詰まってしまう
だからこうして、たまに遠く離れた場所に

続きを表示

北条さんが車を出してくれるのだ

散策を楽しむ彼女
やがてお店が集まる通りに入ると、北条さんが気を利かして
飲みものを買いに行ってくれる

座る場所を探していると、メイがショーケースを見ているのに気付いた
俺「レディースのマフラー？」
メイ「ええ」
俺「欲しかったら買ってしまえば？」

メイ「ただでさえおじいさまにはいろいろお世話になっているし
北条にもね、ちゃんとお給料だってあげられてるとはいえないの
私についてきてくれているのが不思議なくらいですわ
だから私だけ、贅沢はできませんの」

彼女自身、送迎はされているにしろ　理由があったし
あまり贅沢をしているようには思えなかった
とはいっても、食べ物などは目新しい味に惹かれて
質にこだわらない感じだったけど
だからこうして服に興味を示すのは　女性には当然なのだろうが
俺には今更ながら新鮮だった

（こうなったら）

俺が買おう！と言いかけてポケットの財布に手をかけるも
かけた手にそのままブレーキがかかる

SALE！という表記の横の52000という文字　セールで5万？
最高素材カシミヤとあるけど、俺から見たらどこが品質がいいのか
まるでわからなかった

（5万と言ったら当座の生活費じゃないか…）

メイも俺の言いたいことが大体わかっているようで
悪いと思ったのか、その場から離れようとする

だから俺は彼女に声をかけた


１.　いつかプレゼントしてあげるよ
２.　奮発して買っちゃうぞ
３. 寒さは根性で凌ごうぜ


+++++++++++++++
私も服に無頓着なんで、主人公君の気持ちがよくわかります
おしゃれさんにあこがれる


作品は以下の皆様のご支援で成り立っております
いつもありがとうございます！

ねこ鞠　様
Gonzou　様
hybrid-jp　様

ばべる　様
hana　様
ryuga　様

毘沙門天　様
dokujyu 様
Yokke 様

蛙の子は蛙&ニョロトノさん
カケル 様
フルーツ牛乳 様